
原作がとても良くできた小説だったので、映画化されるとあって是非、観たいと思っていたもの。
小説の、ひとりひとりの完全な告白が、映画化では、ちょっと前後したりするところもあったけれど、雰囲気は損ねていない。
本を読んだ時ほどのわくわく感・・・というか、どんどんラストに向かっていろいろな告白が一気に形を成して行く、あのどうしようもない救いのなさのところが盛り上がりに欠けた、と思うのは、多分、本を読んでしまっていたからだろう。
勿論、原作を読んでいなくても分かるストーリーだけれど、犯人の男子中学生が、なぜ、ああいう行動に走ったか、という描写がどうなんだろうなって
マザコンの少年と、 娘を殺された母でもある教師との、 神経戦。
そしてもうひとりの犯人の少年も、過保護で、モンスターPとも思える母親がいる。
そのモンスターPの母親が木村佳乃さん。 彼女の演技もすごいんだけど・・・
松さんの抑えた演技がとてもいいと思った。
結局、内なる狂気は、あの殺人犯の少年ではなく、被害者側の松さん演じる教師の方が何倍も激しい。
今週は、観たい映画が続々と封切りされた週。
次は『孤高のメス』か『SEX AND THE CITY』か、迷うところ(笑)
告白のエンドロールを流れる曲が、ヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』
淡々としたピアノ演奏が、このやりきれなさを焼きつけるように感じた1本。
先日「RAILWAYS」を観たときに予告編を見て、次はこれをなんて考えています。
多くの場合、原作を読んでいると不満も出てきますよね。
私の場合は読んでいないからよかった?
原作良かったよね。 確かに、引きずり込まれるように一気読み。
木村さんのモンスターP役が端折られてた感じだったけれど、怯えるシーンなんか、すごかったよ。 映画ね、重くはなかったなぁ。
割に原作には忠実だとは思いました。
読んでいない夫の方も『面白かった』って言ってましたし。 ラストシーンが原作にはないものですが、松さんの秘めたる狂気、悲しみがよく伝わってきます。
派手な演技をせず、淡々とした中でいろいろな思いを伝える方が大変でしょうね。
あ~、「孤高のメス」と「告白」どっち先に観ましょう~。
悩みますわ。。。
ううん、映画も各々が主人公なんだけど、
本と違うのは、松さん以外は、告白している者の視点からのものじゃなくて、告白している者を私が観てる・・・みたいな。
ごめん、うまく表現できないんだけど。
マザコン少年の・・・なぜ殺人に走ったか、というのがちょっと弱いように思ったんだけどね。