昨日、小池氏の出馬の可能性は極めて低いと言った。ところが、今後の解散総選挙を睨んでか、最後の賭けに出ようとしている。本当に、総裁選に出馬するのであれば、知的で空気の読める小池氏らしくない行動であると言わざるを得ない。
今必要なのは、強いリーダーシップと強い政権運用が出来る人間である。残念なことに、今回のような不況下、周辺国の不況もあいまって、その荒波を乗り越え、舵取りをできるとは、到底思えない。これは、女性だからというものではなく、今という時代の偏執によるものだ。将来の総理候補としての布石を打つつもりなのだろうか、一部の反麻生派に騙された結果なのであろうかは判らないが、今回のような状況では、負け戦を選んでも、勝ち戦を選んでも何れも地獄への道だと思うが、どうなのだろうか?
まあ、おまけにデキレースに似つかわしい石原氏も与謝野氏も出馬する予定である。総理候補が多い自民党を印象付けるには、絶好の機会でもあるからだろう。マスコミの予想(というかそうなって欲しいという願望)は、総裁選から解散総選挙への道すじをつけるということであるらしい。その点においては、降って沸いたように現れた与謝野氏が適任だろう。中曽根元総理に会いにいったという点で、「解散総選挙」の裏密約でもあったのではないかと勘ぐってしまう。
ただ、今回の総裁選で大事なのは、この不況下における国内の政局運営と周辺諸国(特に中国と韓国)の経済下落を乗り切れるかである。来年の任期いっぱいまで引っ張るのであれば、麻生氏が最有力になる。即解散選挙なら、与謝野氏が適任。ただ、この点においては、前者の方が圧倒的に日本国のためになる。
麻生氏が実績を残し、小泉元総理のような「ワンフレーズ」攻勢で、マスコミを翻弄できれば、それを報道せざるを得ないマスコミはお手上げである。よって、右寄り政権であっても、脇さえきちんと固め、自らの調整を行えば、長期の政権運用は可能である。脇固めをしっかりして、荒波の政局を突き進んで頂きたい。
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【MSN産経ニュースより】
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080904/stt0809042258009-n2.htm