昨日、麻生新自民党総裁が誕生した。そして、党の三役を留任し、官房長官に細田氏を起用した。
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【MSN産経ニュースより 古賀ら留任】
福田康夫首相の後任を選ぶ自民党総裁選は22日、党本部で開く両院議員総会で投開票を行い、第23代総裁を選出する。国会議員票(386票)の6割を固めた麻生太郎幹事長(68)が、47都道府県連の地方票(141票)でも9割に迫る勢いで、1回目の投票で過半数を獲得し、新総裁に選出されることが確実な情勢。麻生氏は新!幹事長に 細田博之幹事長代理を起用する意向を固めた。
古賀誠選対委員長、保利耕輔 政調会長、笹川堯 総務会長、大島理森国対委員長は留任の方針。幹事長代理は石原伸晃元政調会長が有力視され、顧問に森喜朗元首相が就任する見通し。幹事長の補佐役に複数の派閥領袖級を登用する案も浮上している。早期解散・総選挙を見据え、党執行部人事を最低限にとどめ挙党体制の構築を優先させた。
麻生氏は両院議員総会後に新執行部を発足。23日に麻生氏と公明党の太田昭宏代表と会談し、連立継続を確認する。臨時国会召集日の24日に衆参の首相指名選挙が行われ、第92代首相が選出される。麻生氏は同日中に組閣する方針。25日には訪米し、29日に所信表明演説、10月1~3日に衆参本会議で代表質問を行う。
麻生氏は補正予算案をめぐる野党との折衝が不調に終われば解散に踏み切る考えだ。早ければ10月3日に解散、10月14日に次期衆院選公示、10月26日に投開票が行われる公算が大きい。
総裁選は21日までに32道府県連(計96票)で党員・党友投票の開票作業が行われ、麻生氏は28道府県で各3票、奈良、島根、徳島で2票の計90票を獲得。国会議員票も230票以上を固めたとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080922/stt0809220200001-n1.htm
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■細田博之(ほそだ ひろゆき)
・科学技術:科学技術政策に造詣が深く、原子力工学の専門家と間違われる。
・沖縄対策:「細田私案」(国防総省の呼称)を提示。
・食品安全:米国産牛肉輸入再開問題では、アメリカ相手に科学的分析結果を元に、粘り強く、交渉を続けた。
【細田議員のホームページ】
■古賀誠(こが まこと)
・野中の手下:「加藤の乱」で野中の意向に沿って加藤を孤立させる。
・道路族議員:道路公団の民営化反対派、道路特定財源の一般財源化にも反対。
・人権擁護法案推進派の中心人物:この法案に反対する人物を力で押さえつけようとする乱暴な面を持っている。
・安倍元総理退任後、福田総理指示を表明し、山崎拓と谷垣とともに麻生包囲網を作った。
・遺族会の会長:野中より受け継いだ中国とのパイプ役と遺族会の狭間で、中国寄りの発言を繰り返し、遺族会から反感を買う。
【古賀議員のホームページ】
http://www.kogamakoto.gr.jp/index2.html
■保利耕輔(ほり こうすけ)
・特筆すべき点:特になし。
【保利議員の紹介ページ】
http://www.jimin.jp/jimin/giindata/hori-ko.html
■笹川堯(ささがわ たかし)
・笹川良一の次男
・郵政族の有力者:郵政民営化に反対したが、最終的に賛成票を投じた。
・郵政民営化に反対した議員の復党に関与:無所属の衆院議員に落選組を加えた「一括復党」を認める意向を表明。
【笹川議員のホームページ】
http://www.e-sasagawa.com/profile.html
■大島理森(おおしま ただもり)
・三木派の流れを汲むハト派議員:要は、売国奴に近い議員
・野中と古賀に近く、安倍元総理や麻生総裁のパイプを持つ。八方美人議員とでも言うべきか?
・2002年10月:疑惑のデパートと揶揄され、三つの疑惑を追求され、農林水産大臣を辞任。
- 政策秘書が、公共工事などに絡み、口利き料を得ていたとされる疑惑。
- 医療技術専門学校設立をめぐる口利き疑惑。
- 国会答弁に際し衆院法制局に想定問答集の作成を依頼したとされる疑惑。
【大島議員のホームページ】
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麻生氏の目もまんざら節穴ではないなと感じさせるのは、細田氏を官房長官に起用したことだろう。細田氏の実力は、上記の名前の部分にあるリンク先を見てもらえば判る。保利氏は、まあ、特筆すべき点は無いが、特に反日でもなさそうだ。
問題は、他の3人。小賢しい古賀と何とも不気味な笹川氏。まるで、時代劇にでも登場する悪代官と悪徳商人のようなツラ構え。更にハト派の大島氏。どう見ても、麻生氏には不利な気がするが、何故変えなかったのだろうか?
やはり、解散総選挙は近いという証拠なのだろうか。そうなれば、小泉チルドレンという、新しい風を潰し、せっかくぶっ壊したはずの自民党がまた懐古政治へと逆方向転換を見せるだろう。本当にそれでいいのか?
民主党に変われば、日本は変わると考える人間は多い。しかし、金正日重病説が流され、北朝鮮の内政が変わりかねない事態にあり、韓国の経済崩壊が相まって、大きく揺れる半島を考えたことがあるのか?民主党が推進する「人権擁護法」「外国人参政権」「移民法の改正」「難民受け入れ法案の成立」は、日本人にとってどれだけ不利益を生むか考えたことがあるのだろうか?
グローバル社会とだと言うが、朝鮮崩壊や戦争によって、その難民を受け入れて擁護するだけの金は何処から輩出するつもりなのか?民主党に入れると言っている人間は、それを考えているのだろうか?
民主党に絶大なる信頼と信用がおけるだろうか?自民党も古賀、山崎、加藤、谷垣と言う売国発言を繰り返し、我が日本を貶めようとする人間が存在する。小泉内閣によって、非正規労働者が増え、まともな生活を営めない人間が増えたと民主党や共産党の支持者はいう。
【日経ネットより景気動向指数】
http://www.nikkei.co.jp/keiki/doukou/
【中小企業庁より非常に判りやすい景気動向と企業倒産、有効求人倍率】
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h20/h20/html/k1200000.html
以上のリンクを読んで頂ければ判るはずであるが、小泉政権発足から2002年の最悪な就職率の時期から近年まで、景気と雇用は回復傾向にあった。これは、非正規雇用を拡大したことによって、就職率が上がったとも言える。しかし、ここの表を見てもらえば判るように、倒産件数も右肩下がりになりつつある。小泉政権を擁護するわけではないが、会社に対しての貸し渋りや連鎖倒産と言った不安材料の払拭が必要だった。
雇用を水とすれば、その水を如何に出させるか。蛇口をひねっても出るものではない。雇用拡大は、企業の利益に左右される。だから、ある意味、派遣の門戸を開いて、雇用を拡大させる以外に方法として無かったのではないかと推測する。無論、派遣社員のままで良い訳がない。儲けた企業は、即座に社員として迎えるべきだと思う。
しかし、これからの景気動向は非常にシビアな選択を迫られるのは、間違いない。日本のバブル崩壊は、自国で被ることになったが、今やあのアメリカが景気の後退を始めたのだ。この経済に引っ張られる国は多い。こうした中で、なんの策も練らず、反対を繰り返すだけの政党に、期待する方がおかしいのではないか?
政権交代で、本当に日本は良くなるのか?民主党には、半数を超える旧社会党議員がいることを忘れていないか?また、外交問題をほじくり返して、土下座に終始し、日本の税金を注ぎ込むのは、もうたくさんだろう?
今必要なのは、絶大なる政策の転換と方針である。道路特定財源を産業用の道路を作り、専用化させ、インフラを整備し、各地方に大きな産業を移転できれば、そこに人が根付き、雇用と経済的安定が生まれる。結婚も出生率も上がる。今の老後の不安の払拭は、若い人間を都会に集めずに、地方分散をした方が、最終的な目標は図られるのではないか。麻生総裁が、その手腕をどう発揮するのか、少々疑問も残るが、期待したい。