三笠フーズの事故米(カビ毒、殺虫剤入り米)を食用に転用した事件は、未だやまず。その影に隠れて逃げおうそうとする意地汚い会社がいる。
------------------------------------------------------
【読売ONLINEより】
接着剤製造会社「浅井」(名古屋市瑞穂区)が有機リン系殺虫剤「メタミドホス」に汚染された事故米を不正に転売していた問題で、同社から事故米を購入した「ノノガキ穀販」(三重県四日市市)が、愛知県知多市の菓子メーカー「竹新製菓」に転売していたことが、12日わかった。同社は、事故米をあられなどの菓子類に加工し、販売していた。
同社によると、ノノガキ穀販から購入した米はあられやせんべいなどの菓子に加工、問屋を通して全国のスーパーなどに販売したという。賞味期限などから現在、市場に出回っているのは、いずれもあられで、「さつき」(55グラム入り)、「味千舞(あじせんまい)」(同)、「ピリカラコンビ」(280グラム入り)の3種 計約6万~7万袋とみられる。同社は12日、問屋などを通して商品の回収を始めた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080912-OYT1T00446.htm
【MSN産経ニュースより】
全日空は11日、機内誌の通信販売や羽田空港の売店などで「日本製」として販売した財布やバッグなど革製品11種類計約3400点が、実際は中国で縫製された商品だったことを明らかにした。売上総額は約5600万円。販売元の全日空商事は、購入者からの返品に応じるという。
公正取引委員会の指摘を受け、内部調査で判明。全日空商事に商品を納入した輸入販売会社グッドスタッフ(東京)の村瀬孝一郎社長は「担当者の判断で中国で製造した。わたしも途中で気付いたが、止められなかった」と偽装を認めた。
いずれの商品も機内誌やホームページなどで日本製と明示。このうち紙幣100枚とカード30枚が同時に入る財布「大容量ウォレット」(価格1万5750円)は約1700点が売れたヒット商品だった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080911/crm0809111649025-n1.htm
------------------------------------------------------
三笠フーズに隠れようとしたって、そうはイカン。「浅井」は、接着剤メーカーなのに、殺虫剤成分を入れた事故米を食品メーカーに降ろした。無論、それを買うほうも買うほうだ。原材料費の高騰によるものと考えても、れっきとした殺人幇助罪だろう?食の安全も考えない企業は、お客さんに対するポリシーとか理念とか欠落しているのではないか?
まあ、全日空商事は、食品のように危険ではないが、「中国製」を「日本製」と表示し、偽装する意地汚さ。消費者が「日本製」に引かれて購入したのなら、れっきとした詐欺行為だ。それこそ、今後の商売に対する信頼の失墜は、免れられない。安全、信頼の飛行機を飛ばす会社が、自ら失墜してどうするのだ?
三笠フーズの事件の重大性を踏まえれば、早めに摘める芽は摘んでおくしかない。後だしジャンケンは必ず勝つとは限らない。それこそ、毒米にやられてしまったら意味が無いのだから。