気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

けいおん!の聖地をゆく14 その7 東洋亭から金閣寺へ

2017年10月01日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 

 バス停「植物園北門前」で降りて、今回の昼食に予定していた「キャピタル東洋亭本店」に向かいました。2期第15話「マラソン大会!」に登場する店の元ネタなので、ファンならば聖地で食事を楽しもう、ということで計画に組み入れてありました。午前中のコース消化に予定より二時間余りかかっていたため、14時過ぎにやっと着きました。ナガシマさんはもちろん、私も相当の空腹でした。
 なにしろ、朝の5時台からずっと動き回り、北白川のマクドナルドで軽く食べたきりでした。コース上にあまり食事処が無く、あってもラーメン屋ばかり、という事情も影響していたと思います。

 

 ところが、京都でも超のつく人気店だけあって、14時過ぎなのに店内の席待ち人数が20人以上でした。それをドアの外からガラス越しに確認し、これはダメだ、と諦めるホシノでした。
 このまま待ってたら、更に時間が無駄になりますから、ここは諦めて次へ行きましょう、とナガシマさんに言いました。

 

 とりあえず、劇中に登場した玄関先を撮影しておきました。この時点での予定は、金閣寺と嵐山を控えていましたが、時間的に大丈夫か、と不安になりました。金閣寺はともかく、嵐山の巡礼をつぶしてしまってはナガシマさんに申し訳ない、ここは急いで行って時間を取り戻さないと、と思いました。

 

 すぐに、バス停「植物園北門前」に戻り、数分待って再び市バス北8系統に乗りました。この、「千本北大路」までの乗車が今回の最長区間であり、ナガシマさんもしばらく車窓の景色を楽しんでいたようでした。この時点で市バスには四度目の乗車となっていて、一日乗車カードが大変に役立ちました。
 「千本北大路」でバスを乗り換えて、204系統にて「金閣寺道」に移動しました。

 

 昼食を見送ったことにより、時間的に、一時間半ほどを取り戻した格好になりました。そこで、金閣寺へも予定通り立ち寄りました。2期第4話「修学旅行!」に登場する超有名スポットですから、ファンとしては絶対に素通り出来ないポイントでした。
 上図は、金閣寺の北にそびえる大北山の山腹の左大文字です。五山の送り火の一つです。

 

 金閣寺総門に進むナガシマさん。空腹と疲労がかなりきている筈でしたが、やはり「けいおん」聖地に来たことが嬉しくてならないらしく、テンションはずっと高いままでした。
 この総門も、なかなかの建築なので、ナガシマさんは興味深く見物していました。

 

 そこで、いったん総門前の脇に下がって、この門が二脚門に添柱がつく、寺院山門の典型的な建物であること、屋根を支える虹梁などの形式が、伝統的な古式に則っていること、中世期寺院山門の常として有事の際の防御を考慮して前面に水堀を配している点、などを簡単に説明しました。
 もともとは、足利義満の御所が置かれた場所ですから、将軍家本拠に相応しく武家風の構えも持っていたわけです。

 

 拝観料を、私の分まで払って下さったナガシマさんでした。以前に私がレジン用のキットやけいおんミニフィギュアをナガシマさんに譲った事に対する御礼、であったそうです。

 

 さて、今回も参拝順路は混雑していて、聖地スポットの撮影もままなりませんでした。金閣寺はいつもこんな感じなのか、と諦めつつ、鏡湖池の上に浮かぶが如き舎利殿の威容を望みました。

 

 「けいおん」桜高の修学旅行スポットは、嵐山という景勝地をメインに据え、神社は北野天満宮、寺院は金閣寺、というように超人気の著名地を一つずつ入れて、誰が見ても京都だと分かるような、京都らしさが味わえるような構成にしています。京都が地元の京都アニメーションだからこそ、こういったシンプルな構成が出来たのでしょう。

 桜ヶ丘女子高およびHTTの通学路、居住地のモデルが京都の東端にかたまっているので、修学旅行のコースは西側にまとめて明確に分けた、ということになっています。が、元来、京都の人々にとっても東側は宅地、西側は洛外の観光地、という意識があり、それに沿ってのエリア分けであったのかもしれません。

 私自身は、金閣寺に関しては、その前身の西園寺の寺史と仏像を調べる過程で調査に何度か行っておりました。今回のように、観光で行く、というのは、たぶん「けいおん」聖地巡礼を始めてからのことではなかったかな、と思います。
 個人的には、東山の銀閣寺の方が好きですので・・・。 (続く)

 


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