
組み立てのステップ16です。ここでは、ガルパン仕様への追加工作が三ヵ所ありました。

ガルパン公式設定資料にある、三式中戦車チヌの画像をみますと、まずキューポラのハッチがキットの状態とは異なります。円内のような状態です。

キットのハッチのパーツA24、A25の方には、いくつかのリベットと一つの蓋がモールドされています。

で、これらを全て削って平らに均しました。小さな部品であり、残さないといけないリベットもあるのでヤスリがけにも苦労しました。

続いて、砲塔上の機銃架にも追加工作が必要です。上画像の二ヶ所の円内の部分です。

機銃架のパーツはA21です。小さな部品なので、間違わないようにあらかじめメモしておいて、追加工作箇所を再確認しました。先端の機銃取り付け部を筒状に変更する、直角に曲がる支柱の上の出っ張りを切り落とす、の二ヶ所です。

筒状の部分は、伸ばしランナーをカットしてそれらしい長さに仕上げ、機銃取り付け部を切り取った後に接着しました。直角に曲がる支柱の上の出っ張りは、既に切り落としてあります。

参考までに、戦時中の三式中戦車チヌの実車の写真を紹介します。御覧のように実際には機銃を取り付けて使用していましたから、ガルパン仕様のような筒状の形というのは、基本的に有り得ない設定であることが分かりますね。こういうところにも、アニメ独自の謎設定を含めた、ガルパン仕様というものの有り方が伺えます。

三ヵ所目の追加工作ポイントは、上画像の右側の円内の鍵穴蓋の形です。左側の円内には何もありませんが、キットではうっすらとスリットのモールドがしてあります。あまり目立たないうえに、サーフェイサーをかければ消えてしまう程度のものなので、そちらは気にせずに放っておきました。

右側の円内の鍵穴蓋は、パーツC5にあたります。御覧のように右側に小さな突起がついています。この突起がガルパン仕様では見られませんので、カットすることになります。

パーツC5の小さな突起をカットした状態です。赤矢印の先がカットした部分です。ヤスリで均しておきました。

パーツC5を砲塔の左側面に接着しました。

キューポラやハッチも接着した状態です。前回の記事で述べた、右側面のハッチ上のC13の鍵穴のフタ部分も削ってあり、ガルパン仕様と同じスリットのみの形になっています。

続いて、砲身、機銃架のパーツA21、キューポラハッチのハンドルA23を接着しました。

以上で、砲塔部分が完成しました。ステップ16はこれで終わり、ラストのステップ17へと繋ぎます。