気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

黒森峰女学園 ティーガーⅡ 作ります!! その4

2017年10月16日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5では、車体上部裏面パーツC49を組み込みます。爆発物挿入防止カバーをパーツD12およびD13に貼ります。
 私の制作においては、上部車体各所の修正作業から取り掛かるので、パーツC49はその後で取り付けます。

 

 爆発物挿入防止カバーをパーツD12およびD13に貼る場合、上図左の、キットに入っている黒のメッシュをガイドの実寸図に合わせて切り出して貼ることになっていますが、これは網目が劇中車のものよりも細かいです。
 右の白いメッシュは、以前にレオポンさんチームのポルシェティーガーを作った際に使用した「アイロン当てシート」のメッシュです。このメッシュの網目の大きさが、劇中車の状態によく似ています。

 

 劇中のワンシーンにて劇中車の爆発物挿入防止カバーを見てみましょう。御覧のように、網目が大きいことが分かります。

 

 なので、「アイロン当てシート」を使いました。ガイドの実寸図に合わせて切り出して貼りますと、こんな感じに仕上がります。劇中車の状態に近づいたと思います。

 

 ステップ6では、上下の車体パーツを貼り合わせて、キャタピラつまり履帯のパーツも取り付けますが、私の制作においては履帯は塗装後に取り付ける予定です。
 上下の車体パーツを貼り合わせる前に、上部車体パーツの各所をガルパン仕様に手直しします。

 

 作業前の上部車体パーツです。

 

 

 赤矢印で示したように、各所に溶接痕のモールドがあります。

 

 劇中車の同じ位置には溶接痕が全くありません。

 

 そこで、溶接痕のモールドにブラ板を貼りつけて埋めてゆきました。
 さらに、上面の周縁に溝が通っています。前部の二つのハッチの周囲にパネルラインとリベット穴があります。

 

 御覧のように、劇中車には赤矢印の位置の溶接痕が無く、黄矢印の位置に溝がありません。白矢印で示したように、ハッチの周囲のパネルラインとリベット穴がありません。

 

 これらをふまえて、溶接痕、周縁の溝、パネルラインとリベット穴をブラ板やパテなどで埋め、ヤスリがけをして整形しました。その後、溶きパテを薄く塗って、乾いたらヤスリがけを行いました。

 

 次に、左右の前部フェンダー上に、二列のリベットがモールドされています。

 

 劇中車の該当箇所にはリベット列がありません。

 

 そこで、リベット列を全て削り取りました。

 

 修正およびヤスリがけを終えたところで、上下の車体を仮組みしてみました。さすがは安定のタミヤ、隙間もズレもなくピッタリと合いました。 (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その14 豊郷小学校への登校

2017年10月15日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 豊郷駅から右に進んで、病院や福祉関連施設が立ち並ぶ中を抜け、稲穂が広がる田園地域の中を歩きました。このルートは、けいおんファンの間で「登校路」と呼ばれているそうで、道沿いの各所に飛び出しけいおんキャラ看板が設置されています。
 キャラ看板のなかには位置を転じたものもありますが、上図の若王子いちごは「豊辰」さん前に健在でした。

 

 駅に降り立ってからずっと、幸せ一杯の表情で歩いていたナガシマさんでした。夢にまで見るという聖地への「登校」が最高に嬉しくてたまらないのでしょう。

 

 平沢唯が居る豊郷小学校校門前にて、西の方に何かを発見したナガシマさん。

 

 そのまま凝視してスマホを取り出したナガシマさん。その視線の先には何があったのでしょうか。

 

 さて、ついにやってまいりました、豊郷小学校です。けいおんファンの「母校」です。

 

 旧校舎一階の廊下を歩くナガシマさん。見るもの全てが最高、と言いたげでした。

 

 劇中に何度も出てくる廊下の景色です。走ってみたい気にもなりますが、一階には図書館や教育委員会など、豊郷町の役場機関の一部が入っていますので、静かにふるまわなければなりません。実態としては、豊郷町役場の別館として機能している、豊郷小学校旧校舎群です。

 

 南側の昇降口つまり玄関ルームに入りました。劇中では新年度のクラス分け発表がなされていたシーンに登場している空間です。

 

 二年になった際に秋山澪だけが別のクラスになりました。三年になった時には山中さわ子先生の「都合」でHTT全員が同じクラスになりました。それぞれの場面がリアルに思い出される空間です。

 

 創設当時から残る貴重な備品の一つである木製下駄箱を見るナガシマさん。劇中に出ていたスチール製ロッカー式下駄箱は、現校舎へ移されていまも使われているそうです。

 

 二階の教室空間の一つを、廊下の窓から見ました。劇中によく登場する桜高の教室の設えのモデルが、この状態です。

 

 室内には、かつて在学した生徒たちの記念製作品とみられる絵画パネルなどが置かれてありました。右側の絵には、旧校舎も描かれています。簡略化されたような図ですが、特徴はよく捉えています。 (続く)

 

コメント (1)
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ガルパンの島田愛里寿、けいおんの中野梓

2017年10月14日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン劇場版のもう一方の主人公、島田愛里寿です。中の人は竹達彩奈さんです。

 

 ですが、竹達彩奈さんと言えば、けいおんの中野梓の中の人でもあります。むしろそちらの方で覚えている方が多いようなので、竹達彩奈と聞いて「あずにゃん」を連想するパターンが一般的である、というのは間違いではないのかもしれません。

 

 なので、上図の島田愛里寿のシーンを見ていても、ガルパン以前にはけいおんファンであったため、「あずにゃんがボコ抱いて寝てる」としか思えません。
 なにしろ、声がね、いくら抑え気味に演じていたって、中野梓が緊張した気分で話している時の声音にそっくりだと思いますので・・・・。

 だから、「ボコにゃああああぁぁぁんん!!」と叫んでみたい気にもなります・・・。 (アホかお前は)

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その13 嵐山から豊郷へ

2017年10月13日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 朝食を終え、支度をして8時過ぎに宿を出発しました。この日は豊郷へ移動する計画でした。計画案では四通りの移動案を列記しましたが、少しでも早く豊郷に行ったほうが、あちらでゆっくり楽しめると思い、JR線の8時半発の列車に乗る案を採用しました。

 

 宿の前にて記念写真を色々と撮っているナガシマさん。

 

 JR「嵯峨嵐山」駅に着きました。中央改札連絡橋より、トロッコ列車が見えました。ホームに降りて程なく、列車が来ました。

 

 17分揺られて、終点の京都駅に着きました。列車はすぐに折り返して発車するらしく、行先表示は既に「園部」に切り替わっていました。

 

 電車を降りて、通勤通学の群衆に流されるように中央連絡口へ向かうナガシマさん。このとき、ナガシマさんは車輌の左扉から、私は右扉から出ましたので、こういう写真が撮れました。

 

 駅内のコンビニで飲み物を購入するナガシマさん。豊郷までの移動中にあまり買い物が出来ないかもしれないので、私も前もって飲み物を買っておきました。

 

 JR東海道線の近江八幡駅で近江鉄道に乗り換え、さらに八日市駅で別の列車に乗り換えました。上図は、その際に外の駅名標を撮影するナガシマさん。

 

 続いて私も撮りました。近江鉄道の八日市駅の駅名標です。JR近江八幡駅から近江鉄道に乗り換えた場合、豊郷までの直通列車はありません。必ず、この八日市駅で彦根行きか米原行きに乗り換える必要があります。

 

 豊郷駅に着きました。豊郷に行くのは、車での巡礼も含めて、六回目になります。

 

 ナガシマさんほどではありませんが、ホシノも至福の表情でした。 (上図はナガシマさん撮影)

 

 駅前のけいおんショップ「ルーチェ・カルマ」前の飛び出し中野梓看板も健在でした。こちらは「こげにゃん」仕様になっています。
 ナガシマさんが「ここには後で絶対に行きましょう」と念を押してきました。この店で販売してる「特製ギー太スプーン」がどうしても欲しいのだそうです。

 

  こちらの面は普段の「あずにゃん」仕様です。郊外の和菓子店「京華堂」さんの店先にも同じものがあったと覚えています。もしかして、移設されたのでしょうか・・・? (続く)

 


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黒森峰女学園 ティーガーⅡ 作ります!! その3

2017年10月12日 | ガルパン模型制作記

 

 ステップ4では、車体背面の排気管などの部品を取り付けます。ガルパン仕様への修正箇所が二つあります。また、車外装備品のうちのジャッキは、塗装後に取り付けますので、ここでは組み付けません。

 

 排気管関連、シャックル、ジャッキ台などのパーツを切り出しました。

 

 排気管を組み立てました。

 

 ジャッキ台パーツC28を保留にして、あとは車体背面に取り付けました。

 

 ジャッキ台のパーツC28です。これをガルパン仕様に直します。

 

 劇中車のジャッキ台は、留め帯の位置が異なります。上面に方形の金具らしきものが付きます。

 

 劇中車の状態に合わせるべく、修正を行いました。まず中央の留め帯を削り取りました。

 

 次いで、ブラ板を細長く切って、横の留め帯を再現しました。上面の方形の金具らしきものも、ブラ板で作って着けました。この状態で車体背面に取り付けました。

 

 次に取り付けるパーツ類を切り出して準備しました。

 

 このうちの、右側排気管カバーのC29です。これをガルパン仕様に直します。上図のように表面下に二つの突起があります。

 

 劇中車の該当箇所には、二つの突起がありません。

 

 劇中車の形状に合わせて、二つの突起を削り取りました。

 

 ジャッキ以外のパーツを、全て取り付けました。

 

 ジャッキを組み立てました。そのハンドルC10は、ガイド指示では外側に向けますが、劇中車では上図のように内側に斜めにセットされています。

 

 劇中車のジャッキの収納状況を見ますと、ハンドルが内側に斜めにセットされているのが分かります。

 

 車体背面のジャッキラックに仮組みしてみました。劇中車の状態に合わせれば、こんな感じになります。ジャッキ自体は、塗装後に取り付ける予定ですので、ここでは取り付けませんでした。 (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その12 朝食はけいおんグッズの後で

2017年10月11日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 

 翌朝は快晴でした。天気予報では午後から曇りになるとのことでしたが、雨さえ降らなければ充分でした。巡礼前日まで雨がちの日々が続き、翌日に近畿地方ではまた雨になりましたから、今回の巡礼二日間が天気に恵まれたのは、本当に幸いなことでした。
 上図は、宿の二階の部屋から庭を見下ろしたところです。

 

 前日の疲れからか、爆睡していたナガシマさんも起き出してきましたが、その最初の動きは「けいおん」グッズ類の披露、でした。寝る前までけいおんフィギュアに熱中、朝起きたらまずけいおんグッズ、というナガシマさんの凄まじいまでのファン魂に脱帽です。

 上図は、けいおん同人系グッズの一つで、「桜高鉄道倶楽部」なる所で販売されていたトートバッグです。HTTの面々がカレーライスの内外に取り付いている図が楽しいです。ナガシマさんによると、現在は売り切れになっているようです。

 

 これも「桜高鉄道倶楽部」の販売品の一つで、「秋山駅駅名標キーホルダー」といいます。秋山澪に因んだ同人グッズで、夏服と冬服の二種のバージョンがあるそうです。ナガシマさんの所持品は冬服バージョンでした。

 

 これは公式発のリフレクターと缶バッジです。前者は、かつてローソンキャンペーンで販売されていたもので、ナガシマさんは上図の秋山澪バージョンをザックに付けていますが、それとは別に琴吹紬バージョンを私に下さったことがあります。いずれも中古ショップで買ったと話していました。

 缶バッジのほうは、2011年2月に埼玉県のスーパーアリーナで開かれた「けいおん!! ライブイベント 〜Come with Me!!〜」で販売された限定トートバッグの付属特典缶バッジ6種のうちの一つです。私はこのイベントには模型サークル仲間に誘われて参加しましたので、限定トートバッグも付属特典缶バッジも持っていますが、ナガシマさんは缶バッジのみを知り合いに貰ったのだそうです。

 

  上図は、ミニゲーム機のPSPに関してセガがコラボ展開した「けいおん! 放課後ライブ!! アクセサリーセット」のポーチです。ナガシマさんは、PSP本体もソフトも持っていない時点で、これがどうしても欲しくてヤフオクでアクセサリーセットだけを購入したのだそうです。

 ファンとしては結構な傾向ですが、その情熱をもう少し他に回したら有意義なのではないか?と思ってしまいます。例えば、その資金で三人の娘さんたちに何か買ってあげれば良いのではないか、ということです。

 

 上図は、「電子マネーEjacket けいおん!」という品です。実物を見るまで知りませんでしたが、ICカード専用のジャケットで、決済などでタッチするたびにHTTの面々のセリフが流れるというものです。「もえぴゅあ」「もえにゃん」の二種のバージョンがあるそうで、上図は「もえにゃん」バージョンです。

 ナガシマさんは、駅やコンビニなどでこれを実際にタッチして使用しているそうで、流れるHTTの音声に合わせて「もえにゃあああぁぁぁん!!」と叫ぶとか叫ばないとか。凡人の私にはとても真似が出来ません・・・。

 

 ナガシマさんのお気に入りグッズの一つだという、秋山澪財布です。ゲーセンのプライズ品ですが、現在では中古品市場でも滅多に見かけない品です。けいおんを視聴してグッズ収集にもハマリ始めた最初に、ヤフオクで購入したそうです。

 これをナガシマさんはけいおん巡礼の際に必ず携帯し、前回3月の豊郷巡礼時にも使用していました。今回も金閣寺の茶処の縁台の上に置いて堂々とアピールしていました。横の縁台に座っていた修学旅行生たちが「ナニ、あれ財布?」というような呆れた表情で見ていたのが印象的でした。

 

 上図の茶色のパスケースは、劇場版公開の頃にアニメイトが展開したアニくじ「映画けいおん!」のD賞の品です。これにローソン発のリフレクターの平沢唯バージョンが付けられています。左は単眼鏡のように見えましたが、ナガシマさんによれば懐中電灯だそうです。これにもリフレクターの田井中律バージョンが付けられています。

 

 さて、朝食の時間になりました。一階の居間に移動して、席につきました。

 

 朝食膳を記念撮影するナガシマさん。

 

 さすがに嵐山の宿の食事は、京風の味でなめらかにまとめられて美味しゅうございました。前夜までまともに食べていない故の空腹感も手伝って、御飯を三杯もおかわりしてしまいました。

 中でも、上図の嵯峨豆腐が大変に美味でした。京都の名物の一つで、嵐山では郷土料理に使われて湯豆腐としていただく場合が一般的ですが、このような家庭的な和風あんかけスタイルもなかなかのものでした。
 レンゲですくってゆっくりと味わいつつ、京都造形芸術大学時代の今は亡き嵐山在住の友人の家でいただいた豆腐料理の味を思い出したことでした。 (続く)

 


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黒森峰女学園 ティーガーⅡ 作ります!! その2

2017年10月10日 | ガルパン模型制作記

 

 ステップ2では、車輪類を組み立てます。ガイドの指示通りに進めます。

 

 パーツを切り出して準備しました。

 

 組み上がりました。下の5個が外側転輪、上の4個が内側転輪、右上が起動輪および誘導輪です。これらが片側のワンセットになります。

 

 左右両方のセットを組み立て終わりました。

 

 ステップ3では、車輪類を下部車体のサスペンションに取り付けます。ガイドの指示通りに進めますが、その前に下部車体パーツにおけるガルパン仕様への修正が必要です。

 

 上図の、下部車体パーツの前端に、溶接痕がモールドされています。実車の状態を忠実に再現していますが、ガルパン仕様では存在していません。

 

 劇中のワンシーンです。赤枠内に示した通り、車体前端の溶接痕がありません。車体の上面や側面後端にある溶接痕も劇中車にはありませんので、後に上部車体パーツにおいても同様の修正が必要となります。

 

 溶接痕を、上図のように消して修正しました。まず0.5ミリのブラ板を溶接痕のサイズにほぼ合わせてカットして貼り付けました。その上に薄くパテを盛り、乾燥後にタイラーやサンドペーパーでヤスって整形しました。

 

 続いて、ガイドの指示にしたがっての取り付け作業に移りました。

 

 全ての車輪類を取り付け終わりました。接着直後に定規をあてて、車輪の並びに乱れが無いかチェックしました。

 

 接着剤が乾かないうちに水平に置いて車輪の歪みや隙が無いか確かめました。さしたる問題も無く、足回りの組み立てが完了しました。
 ティーガーⅡは、車輪類が全て鋼製でゴム部分が無く、劇中車においては車体と同一のカラーに統一されるため、組み立て後の塗装も楽に済みます。 (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その11 嵐山の夜景とHTTフィギュア

2017年10月09日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 

 夜の19時過ぎ、夕食をとりに、宿の近くの桂川沿いにある食事処へ行きました。嵐山地区で夜も営業している店はあまり無く、事前に、嵐山に詳しいモケジョのユキさんに訊いたところ、「「音や」ぐらいなものですよ、ライブハウスみたいな感じのレストランですけど」と教えられました。

 ナガシマさんにその店を紹介すると、そこへ行ってみましょう、となりました。しかし、着いた時には満席でしかもコンサート演奏の最中でした。全員が真剣になって音楽を楽しんでいる、あの快い緊迫感というやつが室内に横溢しているようでした。
 そこへドアを開けて入って席を探すというのも無粋で憚られる気がして、玄関外でしばらく躊躇しました。ナガシマさんと二人で迷った挙句、無理に入って行ってあのいい雰囲気を壊すのもどうか、ということで他を探しましょう、という結論に至りました。いざとなったら嵐山駅前のコンビニで弁当でも買うか、という気分になりました。

 それでは、と再び歩き出し、雨が降ったばかりの桂川畔の三条通を歩いて渡月橋を渡り、阪急嵐山駅の向かいにある温泉施設「風風の湯」に行きました。宿の風呂は普通のタイプなので、ナガシマさんには、ゆったりした天然温泉でくつろいで、早朝からのハードスケジュールの疲れを癒していただこう、と考えたからでした。
 もちろん私も初めて利用したのですが、残念だったのは、この種の施設によくある食事処が無かったことでした。しかし、温泉の質は大変に良く、疲労回復効果も抜群でした。湯に浸かりつつ、ナガシマさんも楽しそうに色々語っていました。

 

 さっぱりして疲れも取れたところで、夜風に吹かれつつ、渡月橋を渡って嵐電嵐山駅方面に向かいました。上図は渡月橋の夜景です。

 

 渡月橋より保津川渓谷方面を見ました。川沿いの旅館街の明かりが賑やかに並んで、いずれも宴の雰囲気を示していました。嵐山の観光というのは、基本的に日帰りタイプに分類されるので、夜に歩き回るというパターンはあまり無く、滞在客は宿で飲んで食べてまったりと過ごす、という形に落ち着きます。

 なので、昼は混雑して普通に歩くことも難しい渡月橋も、夜は閑散として人も車も通りません。昼と夜とのギャップが大きい観光地であるのは、今でも変わらないようです。

 

 結局、夜も営業している食事処はありませんでした。嵐電嵐山駅前のローソンに立ち寄って、ナガシマさんはMEC食関連を、私は弁当やナッツ類を買いました。

 

 向かいの嵐電嵐山駅です。改札口が廃止されていますので、ホームまでの全てがオープンスペースとして開放されています。ホームの端に足湯が設けられており、そこまで散歩するのも可能です。ただ、夜は御覧のようにガランとしています。

 

 宿に帰り、食事をして落ち着くやいなや、再び「けいおん」モードに突入全開のナガシマさんでした。持参したフィグマの組み立てに再没頭していました。よくやるなあ、この人は、と再び感心せずにはいられませんでした。

 翌日は豊郷に移動して、前回の3月の同道時にやったフィギュア撮影を今回も楽しもう、という計画でした。前回はフィギュアも全部揃っていませんでしたので、今回はお互いにワンセットを持ち寄って、組み合わせで撮影しよう、という案でした。
 それでナガシマさんはフィグマの全部、私はねんどろいどHTTの一式を持参しました。上図のように豊郷小学校での撮影を想定して、フィギュアの組み立てや配列、撮影の予行演習をやってみたわけです。

 ですが、ここで一つの問題が浮き彫りになりました。ナガシマさんのフィグマは、分割解体して持ち運びしているために、撮影時の組み立てに相当の時間がかかるのでした。私のねんどろいどは、そのままセットして終わり、ですので、上図のように5人を並べて付属品もセットするのに3分もかかりません。

 

 しかもナガシマさんは、繊細で凝り性ですから、フィグマ一体一体の動きや姿勢の隅々にも真摯な意識を叩きこんでじっくりとポーズを決めてゆくのでした。
 御本人は「客観視するとただのアホ」などと謙遜していましたが、私は芸大にも学んでフィギュアは現代アートの一環と捉える意識がありますので、フィギュアの取り扱い自体は、芸術創作活動と本質的には変わらないと解釈しています。
 フィギュアのポーズを決めるのも、芸術論にいうところの「三次元対象の骨格イメージ決定」にあたります。この決定がしっかりしていないと、彫刻も絵画も工芸も基本構想が安定しません。

 もともと仏教美術の彫刻史がメイン専攻であった私からすると、フィギュアのポーズ決めというのは、仏像の制作段階における姿勢選択と根本的には同じです。理想的なポーズというのは、案外に見定めるのが難しいので、そこへ行きつくまでに相当の試行錯誤が必要です。じっくり考えて結構、真摯にフィギュアに打ち込んで大いに結構ではないか、と思います。

 

 とにかく、時間の経つのも忘れて、真剣に取り組んでいるナガシマさんでした。

 実は、模型サークルのフィギュア分会の仲間にも、ナガシマさんと似たようなスタンスの人が居ます。彼とはミニフィギュアの話をすることが多く、フィギュアを芸術の観点で捉えるということで話題が盛り上がったりします。
 彼は、私が京都造形芸術大学に通っていた事も知っており、自分もそれやりたいな、と常々話していましたが、ようやく費用と出席可能日数の目処がたったようで、今年の春に三年次編入にて京都造形芸術大学に入学し、この夏は一生懸命に集中講義に出ていたようです。
 社会人ですから、働きながら、休日は大学に通う、という生活です。大変だけど、それ以上に楽しくてしょうがない、と笑顔で話していましたが、それはとてもよく理解出来ました。
 かつての私もそうだったのです。私が本当に楽しんで学んだ三年間を、彼も同じように過ごしつつあるのでしょう。

 それで、この時ふと思ったのですが、ナガシマさんも京都造形芸術大学の社会人コースで学んでみたらいいのではないか、と。通信教育のコースもあるので、遠隔地に居ながらでも学べます。
 最近は文化としての漫画やアニメやフィギュアに関する論考が盛んになっており、フィギュアという対象も立派にドクター論文のテーマ足り得ます。アニメの熱心なファンが、熱中するあまりマニアから学生に昇華して、芸大で色々学んだ挙句、ついには研究者になってしまった、というケースも少なくありません。
 関西の大学では、マンガ学部やアニメ学科、フィギュア専攻、というような単位も珍しくないので、そこへ通ったり、通信教育で学んだりしているアニメファンはかなり居ます。

 ナガシマさんは、いま「けいおん」に熱中していますが、そういう情熱を、学問の領域にシフトしていったら、より充実した、もっと深い楽しみ方による「熱中」が出来ることでしょう。

 

 一時間余りの組み立てを経て、ようやくフィグマの配列が完了したようです。早速スマホを撮影モードに切り替えて、さあ撮るぞ、と目をギラつかせるナガシマさんでした。こういうあたりが、私には全く真似出来ませんのですよ・・・。

 

 私も初めて見た、フィグマとねんどろいどのHTTの揃い踏みです。なかなか壮観です。この形で、明日は豊郷小学校での撮影に臨もうという計画であるわけです。
 今まで、こういう組み合わせで撮影した方はネット上でも見かけませんでしたので、私たちの試みがおそらくは最初であるようです。大袈裟でなく、前人未到の実験的撮影でありましょう。

 

 これはなかなか良いですね。仏像の群像表現にも通じるものがあります。一つの世界観が空間の中にも構築されてゆくのです。複数のフィギュアの組み合わせでないと、有り得ない雰囲気が醸成されてくるのですが、今回のそれは「けいおん」のHTTの特有のあの雰囲気です。劇中の楽しそうなライブ感です。

 これを「けいおん」の聖地豊郷小学校で再現して撮影する、という試みです。なかなか出来ない取り組みです。バカにされようとも、チャレンジする価値は充分にあります。
 だから、ナガシマさんが万難を排してフィギュア全部を持参し、長い時間をかけて真剣に組み立てて配列し、至福の表情で予行撮影にのぞんでいたのは、ファンとしての当然の帰結です。

 ですが、ナガシマさんがツイッター仲間とやり取りしたところ、「ねんどろいどぷちもあれば良い」との指摘があったそうです。
 それを聞いた途端、その発想は全く無かった、確かにそうだ、しまったな・・・、と思った事でした。早くも次の課題が出来たな、というのが正直な感想でした。 (続く)

 

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ウサギさんチームM3中戦車リーのプラモデル?

2017年10月08日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパンのテレビシリーズ第10話のワンシーンです。黒森峰女学園チームとの決勝戦を控えて、ウサギさんチームの6人が、重戦車への対処法などを映画「戦略大作戦」を見て予習しています。勝つ、という気持ちを高めるために、全員がカツパンを食べています。
 なんかこう、胸に迫ってくるものがありますね。お前ら、本当に頑張れよ、と心から応援してあげたくなってしまいます・・・。

 

 このシーンで気になるのは、誰の部屋なのかという点もありますが、ガルパン戦車プラモデルを作って楽しんでいる身としては、どうしても左端の赤円内のM3中戦車リーの置物に目がいってしまいます。

 たぶん、チームの搭乗車の初期のピンク塗装の仕様を再現して飾ってあるのだろうと察せられます。形が妙に違う感じで、最初はぬいぐるみの類かなと思いました。しかし、後でこれはプラモデルかもしれない、と考えなおしました。

 もしプラモデルであれば、現在プラッツからリリースされている公式キットは、その再現品でもあるわけですね。中身はタミヤ製品のままですが・・・。

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その10 宿でもけいおんモード

2017年10月07日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 

 宿の民宿「嵐山」に着いたのは18時過ぎでした。朝の5時台からずっと動き回り、北白川マクドナルドで朝食はとったものの、東洋亭での昼食は満席行列で見送り、嵐電での移動中にパンとコーヒーを軽く食べたのみで、その後も嵐山エリアを歩き回るという、滅多に無いハードスケジュールでした。

 にもかかわらず、予定から外したのは岩田山モンキーパークのみで、あとは計画表に列記した順に全部回りました。普通、こういうのは六割方達成出来れば御の字ですが、今回はナガシマさんのテンションの高さと至福の表情に支えられたおかげで、九割以上の達成率となりました。
 ナガシマさん、どうもお疲れさまでした。

 

 民宿「嵐山」の玄関に向かうナガシマさん。嵐電の「嵐電嵯峨」駅から徒歩3分、住宅地内にある落ち着いた和風数寄屋造りの旅館です。ホシノは昔、京都造形芸術大学の仲間たちと嵐山に地理学フィールドワークに出かけた際に、ここに一度お世話になっております。
 劇中にも登場する聖地の一つでありますので、計画段階でナガシマさんに紹介しておいたところ、気に入ったのか、ナガシマさんはすぐに予約をしてくれました。

 最初は素泊まりで予約したそうですが、到着時にナガシマさんが朝食付きに変更しました。嵐山地区はあまり外食出来る場所が無く、喫茶店すら無いためにモーニングもなかなかとれませんので゛、この変更は正解でした。

 

 部屋に落ち着いて、ちょっと休みましょう、となるや否や、ナガシマさんは「けいおん」ファンモード全開となりました。持参したフィグマのHTTを楽しそうにバッグから取り出して組み立て始めたのでした。私もねんどろいどのHTTを持参していましたが、組み立てる手間が要りませんので、幸せそうにフィグマを組み上げるナガシマさんの手先をしばらく眺めていました。
 「けいおん」に関する事柄となると、全く疲れを知らない人だなあ、と感心したのは言うまでもありませんでした。

 上図は、フィグマ組み立ての最中にナガシマさんが見せて並べてくれたHTTの楽器です。私はフィグマを持っていませんので、その付属品の楽器パーツを間近で見るのは初めてでした。この機会に撮影させていただきました。

 

 ナガシマさんが最も贔屓にしている秋山澪のベースです。 フェンダージャパン発のJB62レフトハンド仕様です。色もちゃんとサンバーストで表されています。秋山澪のフィギュアは各メーカーから大小様々なものが出ていますが、そのベースも作りや出来は様々です。それらのなかで、上図の品は割合に再現度が高いと思います。

 

 平沢唯のギターです。ギブソンのレスポールスタンダードで、カラーはヘリテージ・チェリー・サンバーストです。この微妙なグラデーションの配色が、見栄え的には映えますので、センターにてボーカルも務める唯にはピッタリではないか、と思います。

 

 中野梓のギターです。フェンダージャパンのムスタングMG69です。カラーはキャンディアップルレッドです。個人的には最も親しみがあります。何度も実物を身近に見ているからです。
 模型サークルで交流のあるモケジョさんが「けいおん」の中野梓のファンで、高校および大学で軽音部に属し、中野梓と全く同じギターを所有し、今でも弾いています。「けいおん」放送時には現役高校生で、楽曲は大部分が弾けるといい、模型サークルの定期会合でも演奏を披露してくれました。

 

 平沢憂のギターです。フェンダージャパンのストラトキャスターで、指板がメイプルなのでST57です。これはフィグマ付属品ではなく、ナガシマさんが食玩「ギターMONO」の同型品に着色改造したものです。もちろん、世界に一つしか無い改造オリジナル品です。サイズもフィグマと同じです。
 ナガシマさんの娘さんが、これの実物(指板の色のみ異なる)を持っているため、改造再現は容易だったようです。

 

 これまたナガシマさんの手作りのオリジナル品です。マイクスタンドです。マイクはワイヤレスタイプを再現してあり、アーム部は伸縮自在、角度も自由に変えられます。ブラパーツセットのジョイントやブラ棒などを組み合わせて作ったそうで、模型にも造詣が深いナガシマさんならばでの作品です。これがHTTの人数分揃えてありました。

 

 琴吹紬のキーボードです。コルグのTRITON Extreme76鍵タイプです。数あるトライトンシリーズの中でも異色の存在で、真空管がはめこまれているのが特徴です。その青色の発光色が幻想的だと話題になりましたが、製品としては短命に終わったため、現在では希少となっています。

 

 残るは、田井中律のドラムですが、まだナガシマさんが組み立て中でした。部品が多いので解体も組み立ても一番手間がかかるのだそうです。
 上図の右側に見えるように、ヤマハのHipgigで、カラーはメローイエローです。シンバルはジルジャンです。小型で分割がききますので持ち運びも楽だそうですが、それでもギターやキーボードに比べたら扱いが大変なのは、フィグマのパーツをみていても分かります。

 とにかく楽しそうに組み立てているナガシマさんでした。完全な「けいおん」モードでしたので、ここは本当に嵐山かな?・・・ガルパンはもう完全に忘れちゃった?・・・と訊いてみたくもなりました。 (続く)

 


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黒森峰女学園 ティーガーⅡ 作ります!! その1

2017年10月06日 | ガルパン模型制作記

 

 黒森峰女学園チームの副隊長、逸見エリカです。西住流家元の姉妹の下にあって存在感も今一つの感がありますが、高校生戦車道全体からみれば、一歩抜きん出た、非常に優秀な逸材です。
 その生き様は、「エリカの誇り」や「フェイズエリカ」等のコミック版ストーリーにてドラマチックに描かれており、数多いガルパンキャラクターの中でもとりわけ印象に残ります。

 

 その搭乗車は、第二次大戦中最強と謳われたティーガーⅡです。テレビシリーズや劇場版のアニメにおいてはヘンシェル砲塔タイプ、コミック版「フェイズエリカ」ではポルシェ砲塔タイプですが、いずれにしてもティーガーⅡを任されている事には変わりがありません。黒森峰女学園チーム内での逸見エリカがいかに高評価を得ているかが分かります。

 しかし、テレビシリーズの大洗女子学園チームとの決勝戦においては、序盤でアリクイさんチームの三式中戦車チヌを撃破したものの、その後は相手の奇策や先手に翻弄され続け、最強戦車としての真価を発揮出来ないままに終わりました。

 しかし、その顛末になんとなく違和感を覚えたファンは少なくなかったようです。もともと黒森峰女学園チームは、ドイツ機甲師団の末裔に相応しい高スペックの強力な車輌群を擁しており、その要を占めるティーガーⅡ一両だけでも、相手の数両を瞬時に無力化出来る実力を備えます。
 ですが、アニメ本編ではそうした恐るべき存在感が微塵も描き出されておらず、史実すら無視したような、奇妙な展開にて物語が進んでしまったのは周知の通りです。

 これに関しては、水島監督自身が「黒森峰がバカになった」と吐露しており、制作サイドにおいても一定の反省意識が介在したもののようです。史実では幾多の戦績を誇り、敵には最後まで恐れられたドイツ戦車部隊が、その本来の姿を少しでも示してくれれば、戦車マニアも多いガルパンファンの大多数が、やっと納得してくれるであろう、ということは、誰の目にも明らかな事でした。

 

 なので、劇場版にて再びその勇姿が見られたことに大喜びし、その働きを大いに期待したファンは少なくなかったでしょう。相手はパーシングやチャーフィーといった侮れぬ布陣でしたが、しかしティーガーⅡなら存分に対抗出来る、頑張れ逸見エリカ、と心の中で叫んで応援した方も多かった筈です。

 かくいう私も、その一人でした。劇場の大スクリーンに映し出されたティーガーⅡの姿が、正直言って、僅かな「希望」の一つでありました。

 

 そして、「希望」は確かな歩みを見事に示してくれました。西住まほの依頼で先陣を務めて敵中に切り込んだティーガーⅡの躍動に、手に汗握るスリリングな感動を覚えました。敵の迎撃弾を軽くはじいて反撃を成功させた瞬間、心の中で拍手喝采せずにはいられませんでした。

 

 その後もティーガーⅡは、チームの重戦車群の一翼を占めて作戦行動を継続し、相手チームの三副官パーシング勢との格闘戦でルミ車を撃破、強力なバミューダ陣の一角を突き崩しました。しかし、横に回り込んだアズミ車への対応が叶わず、次の瞬間に撃破されて白旗を挙げました。

 

 しかし、ティーガーⅡの最後の戦果の影響の大きさは周知の通りでした。ルミ車を失ったバミューダ陣に再起は有り得ず、残る二両も各個につぶされて、大学選抜チームの中心戦力は一気に崩壊しました。

 かくして味方の勝利に貢献したティーガーⅡの行動終了後の姿は、ゆらめく白旗の下に静かに横たわりつつも、なお勇者の貫録を維持しており、ドイツ最強戦車の名に恥じぬものでありました。
 よくやった、それでこそティーガーⅡだ、と心の中で何度も手を叩き、こみあげてくる感涙をおさえるべく上を見上げたことでした。

 

 そのティーガーⅡを、ガルパン戦車制作の第三十八作目に選びました。既にプラッツの公式キットもリニューアルを終えて模型店の店頭に並んでいましたが、選んだキットは上図のタミヤの製品でした。ミリタリーミニチュアシリーズの164番の品です。

 事前調査によれば、ティーガーⅡのキットに関しては、公式キットの元製品のドラゴン、タミヤの両方の品の差は殆どありません。公式キットにおいて一部パーツの不足が指摘される点を別にすれば、両者のキットの精度および制作の難易度は拮抗しており、好みで選べば良いというレベルです。
 したがって、ガルパン仕様への修正、改造に関しても大体は似たような内容になると見込まれます。デカールがある分、公式キットの方が有利、パーツが不足なく揃っている点に関してはタミヤキットの方に長所がある、というぐらいの差異にとどまります。

 ただ、販売価格においては大きなギャップがあります。定価は公式キットが8100円、タミヤキットが3900円で、倍以上も違います。店頭での値引き販売額および中古市場での価格を見ますと、前者は7500円から6000円前後、後者は3500円前後から2500円前後にて推移しており、価格差がより開いてゆく傾向があるようです。
 それで、今回の制作においては、単純に予算を節約したいと考えて、安い方に落ち着きました。デカールは、今まで使用しているモデルカステンのガルパンデカールセットがありますので、充分でした。

 そして留意すべき点は、ガルパンのティーガーⅡがテレビシリーズでも劇場版でも同じ姿で登場している、ということです。公式ガイドブックの「アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2」の図面では、砲塔側面の予備履帯の位置が修正されて劇場版仕様になっていますが、劇場版の劇中車はテレビシリーズ版の仕様のままで出ています。
 つまり、ティーガーⅡは、ずっとテレビシリーズ版仕様のままで活躍しているわけであり、再現製作においても選択肢は一つしかありません。

 ティーガーⅡに限らず、黒森峰女学園チームの所属車輌については、劇場版の劇中車は、ティーガーⅠの背面装備品のC形シャックルの作画ミスが修正されたのみで、ティーガーⅠもパンターG型もテレビシリーズ版仕様のままで出ています。ガルパン仕様のテレビ版、劇場版の作り分けが必要ありません。これは、ある意味楽な状況だと思います。

 

 パッケージの中身です。大型の重戦車ですが、パーツ数は必要最低限におさえられており、初心者でも楽に組み立てられるように配慮されています。公式キットの方は部品の分割が多くなっていますので、パーツ数はタミヤ品よりも増えています。

 

 ステップ1では、下部車体にサスペンションなどを取り付けます。ガルパン仕様への修正点が一ヶ所あります。

 

 背面パネルのパーツC19です。このパーツにガルパン仕様への修正点があります。

 

 上図の赤円内の円環状のモールドです。実車では排水管にあたります。

 

 公式設定図では、この排水管がありません。作図の段階で省略されたのでしょう。

 

 

 そこで、円環状のモールドを削り取りました。

 

 あとは、ガイドの指示に従って進めました。関連するパーツを全て切り出して揃え、仮組みを行って状態を確認しました。さすがに安定のタミヤ製品、どこにも違和感や不具合は感じられませんでした。

 

 全て組み上がりました。以前に同じ黒森峰女学園チームのヤークトティーガーを制作した際に、同じ足回りのパーツの組み上げを行いました。下部車体と足回りは、今回のティーガーⅡと共通であるからです。
 ただ、あちらはドラゴンキットの常でパーツの分割が多く、完成すれば見えなくなる部分にまでパーツが用意されて組み立て手順が多くなっていた記憶があります。それに比べると、今回のキットは本当に楽でした。 (続く)

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その9 嵐山の道迷いスポット群

2017年10月05日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 嵐電の「嵐山」駅に着きました。駅構内に所狭しと林立する「キモノフォレスト」のポール群が出迎えてきました。昔の駅の景色を知る身にとっては、多少の違和感が無くもないのですが、これによって外国人観光客の人気が飛躍的に高まったそうですから、評価すべきしつらえとして受け止めておくべきでしょう。

 

 駅のホームに降り立ちました。嵐山本線の終着駅にあたり、第四回近畿の駅百選認定駅に選ばれています。
 創設は明治43年、嵐山電車軌道の駅として開業しましたが、昭和4年に現在地に移転し、戦時中の昭和17年に路線継承により京福電気鉄道の駅となり、そのまま現在に至っています。古めかしいホームの屋根は、昭和4年の移転時からのものらしく、古い駅舎の多い京都においても文化財級とみられますが、指定や登録には至っていないようです。

 

 乗ってきたばかりの列車をスマホで記念撮影するナガシマさん。最近はバイクや車よりも電車での移動に魅力を感じているそうです。嵐電の乗車移動も短かかったですが、印象には残ったでしょう。

 

 改札口が廃止撤去されて駅内全体がオープンスペースとなり、出店が並んで商店街のようになっている駅舎を出て、嵐山のメインストリートである長辻通を歩きました。劇中に登場した景色のうち、平沢唯と田井中律が注目していた「嵐山モンキーパーク」の標識が無くなっていました。標識のあった場所を背にしつつ、あれ?と周囲を見回して首をかしげるホシノでした。
(上画像はナガシマさん撮影)

 

 順に聖地スポットを見ながら、桂川に架かる渡月橋を見ました。そして、橋をわたって中之島へと移動しました。

 

 劇中に登場した喫茶店のモデル、「カフェ・ド・えむ」です。既に17時を過ぎて店は閉まっていましたので、外観を撮っただけに終わりました。

 

 予定では、上図の岩田山にも登ることにしていましたが、登山入場時間は16時までなので、この日はもう無理でした。ナガシマさんも「けっこう高い山ですね」と見上げていました。朝の5時台からずっと動きづめの二人には、この急峻な山に登るだけの気力も体力も無かったのでした。

 

 岩田山登山は諦めたものの、それ以外の聖地スポットは精力的に見て回りました。上図は清滝道の車道陸橋です。劇中で真鍋和たちが道に迷っているシーンに登場します。ナガシマさんは相変わらず高テンションのまま、幸せそうに橋を見上げ、スマホを操っていたりしました。
 ナガシマさんが一番好きな回が、2期第4話「修学旅行!」だそうですから、嵐山のスポット群は「聖地の中の聖地」という位置づけであるに違いありません。

 

 陸橋の下から東に進んで竜門橋の脇で北に進み、川沿いに進んで上図の場所を見ました。劇中では黄昏時に登場、橋の袖で田井中律がへたり込んでいました。

 

 JR「嵯峨嵐山」駅の西から南へと、市街地の中の路地を二度曲がった後、上図の場所に着きました。ナガシマさんが「おおー、ここですか」と歓声を上げていました。劇中でHTTが一度迷い込み、次いで真鍋和たちと巡るも再びここに迷い込んだ、という場所です。

 

 同地点で西を見た図です。劇中シーンを見慣れた目には、既視感がバッチリです。

 

 さらに東へと抜けて高島診療所の前を過ぎ、教会のある辻で右に折れて嵐電の踏切を渡りました。そのまましばらく南へ進み、聖地スポットが次第に見えてきたところで、ナガシマさんに問いかけました。
「前方の景色、分かりますか?」
 いや、分かんないです、と最初は首を傾げたナガシマさんでしたが、近づくにつれて思い当ったようで、ああここですか、と嬉しそうにスマホを取り出していました。

 

 劇中での道迷いの最初の場面がこの景色です。田井中律が地図をにらめっこしているシーンですね。そして平沢唯が民家の飼い犬とじゃれていた場所でもあります。

 

 同地点の電柱なども劇中そのままである旨を、ナガシマさんに説明しました。そんな景色ありましたっけ、と言うので、スマホで私の巡礼記録の該当画像を見てもらいました。

 それから西に進み、民宿「嵐山」の西の辻で、田井中律が地元住民に道を尋ねた場所を見ました。これで、劇中の道迷いスポットを全て踏破しました。
 時刻は18時、時間的にはHTTが迷った時間帯に近くなっていたので、劇中の雰囲気はある程度味わえたように思います。 (続く)

 


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殊勲第一はカメさんチーム38(t)戦車

2017年10月04日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパンのテレビシリーズを最初から見てきたファンにとって、カメさんチームと言えば、上図の38(t)戦車のイメージが相当に強い、とされています。かくいう私も、その例にもれません。

 劇場版からガルパンに入った方は、ヘッツアーのイメージがまずありますから、それ以前の38(t)戦車については新鮮さを感じるケースもあるようです。私の周囲では、模型サークルにて交流のあるモケジョさん達がそうでした。

 そのひとり、レイコさんが、先月の定期会合で、こう話しかけてきました。
「ガルパンの戦車の殊勲の第一って、カメさんチームの38(t)戦車ですよね?」

 そういえば、そうかもしれないな、と改めて気付きました。
 テレビシリーズ全12話を通して見てみますと、一試合での単独撃破数最多は、レオポンさんチームのポルシェティーガーの4輌です。対黒森峰戦にて、ラング2輌、パンター1輌、Ⅲ号1輌を撃破し、最終決戦での勝利への道筋を切り開きました。

 それに次ぐ撃破数は3輌ですが、これは親善試合であんこうチームⅣ号戦車がマチルダをたて続けに撃破しております。それと同じ3輌撃破の記録を持つのが、カメさんチームの38(t)戦車です。

 ただ、同じ3輌撃破といっても、カメさんチームの38(t)戦車は、対プラウダ戦における包囲戦での不利な状況下で、この戦果を挙げています。
 仲間を救うための陽動作戦に進んでオトリとなり、圧倒的な敵陣に単騎で切込んで、37ミリ砲搭載の軽戦車ながらもT34/85を撃破、次いでT34/76の2輌をやっつけ、更にT34/85の1輌の履帯を破壊して行動不能に陥れています。スペック的には格上の相手にぶつかって、これだけの戦果を挙げたのは本当に凄いと思います。

 戦車の事はあまり良く知らなかったモケジョさん達が、カメさんチームの38(t)戦車って凄いよね、よく頑張ったね、と話して頷き合っているのを見ていて、確かにあの戦いぶりは凄かったし、分かりやすかったなあ、と思いました。
 したがって、殊勲第一、というのは決して誇張ではない、と考えます。

 


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けいおん!の聖地をゆく14 その8 抹茶を飲んで嵐電に乗る

2017年10月03日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 鹿苑寺境内地を一巡して西園寺旧地の安民沢も一瞥したのち、西園寺ゆかりの不動堂の手前の茶所で休憩をとりました。劇中でHTTが一服して抹茶をいただいた場所であり、同じ茶菓子が味わえるとあっては、ナガシマさんの為にもスルーするわけにはいきませんでした。
 それに、昼食を後送りにしてずっと動き回っていたので、とにかく一度は休んでおくべきでした。ナガシマさんが、愛用の秋山澪財布を上図のように取り出して、私の分も奢って下さいました。

 

 金閣寺の朱印参拝券、抹茶券、そしてどういうわけか、ナガシマさん愛用の秋山澪財布です。

 

 劇中でHTTがいただいたのと同じ茶菓子です。これも「けいおん」聖地巡礼には欠かせません。

 

 琴吹紬のアドバイス通りに、まず菓子を一口含み、それから茶を静かにすすりました。 (上図はナガシマさん撮影)

 

 

 茶碗は、曜変天目茶碗、ではありません。念のため。曜変天目茶碗だったら、気分は足利将軍家でありますな・・・、フォッ、フォッ、フォオオ。 (アホかお前は)
(上図はナガシマさん撮影)

 

 とりあえず、記念に参拝券と併せて撮っておきました。京都の社寺で同じようなのを出す所が多いので、こうやって記録的に撮影しておかないと、どこでいただいたものかが分かりにくくなるからです。

 

 ナガシマさんが撮る場合、どうしても愛用の秋山澪財布が必須となるようです。上に私の琴吹紬コラボデジカメも偶然写っています。

 

 金閣寺の次は嵐山へ向かう事にしました。最初、バス停「金閣寺道」の観光客の長蛇の列をみて、待つより歩いた方が早いかな、と案じてとりあえずナガシマさんに説明し、バス停近くのコンビニでトイレを借りました。
 昼食を見送っていたので、何か買って嵐電の中で軽く食べよう、と提案して、そのままコンビニ内でパンやコーヒー等を買いました。

 その途中で、市バスが三台たてつづけに外を通り過ぎるのを見ました。もしかして、とバス停を見ると長蛇の列が消えていました。今がチャンスだ、やっぱりバスで行こう、とすぐにやってきた205系統に乗り込み、一気に「北野白梅町」へ移動しました。

 バス停から向かいの嵐電「北野白梅町」駅に向かいました。この時点で、時刻は16時15分でした。

 

 既に列車がホームに入っており、すぐに乗り込みました。待ち時間が少ないほど、嵐山での持ち時間が稼げますが、この時点で「もう、岩田山は無理だな」と悟りました。嵐山での巡礼スポットの一つに予定していた岩田山モンキーパークは、16時に閉園するからです。
 この時乗った列車は、嵐電の旧ボディカラーのままでした。

 

 北野線をしまいまで乗って、「帷子ノ辻」駅で嵐山本線に乗り換えました。列車は既に待機していて、待つ必要はありませんでした。
 こちらの列車は、嵐電の現在のボディカラーでしたが、紫色の車体というのは、考えてみますと珍しいのではないか、と思います。

 

 嵐電の線路は、国際標準の1435ミリの幅で造られています。関西の私鉄はほかに近鉄や阪急もこの標準軌を用いています。その理由としては、嵐電も近鉄も阪急も、元々は路面電車での運営からはじまって、「軌道法」という鉄道とは別の規則によって1435ミリの線路幅でスタートした経緯が挙げられます。

 今回乗った区間には、道路内を走る部分がありませんでしたから、ナガシマさんは実感出来なかっただろうと思いますが、「帷子ノ辻」駅以東は、道路の中を走って路面電車の雰囲気が味わえる区間が殆どです。
 というか、個人的には、嵐電というと路面電車的なイメージが子供の頃からありました。実際、いまの京都においては、唯一の路面電車として運行されています。

 

 運転席です。JR車輌の運転席に比べると、シンプルで薄っぺらく感じられます。

 

 終点の「嵐山」駅が前方に見えてきました。駅の名物である「キモノフォレスト」を今回初めて見るので、記念に撮っておこうとデジカメを構えるホシノでした。 (上図はナガシマさん撮影)

 「キモノフォレスト」とは、「京友禅」の伝統的模様をあしらったポール約600本を林に見立て、駅空間の中にずらりと並べたもので、夜はポール自体が明かりとなって幻想的な色彩空間の美を展開するという装飾です。2013年の駅舎のリニューアルに伴って設置されたものですが、嵐山へはいつもJR経由で行っていた私は、これまで全然見る機会が無かったのでした。
 この「キモノフォレスト」、5年ぐらい早く設置されていれば、「けいおん」劇中にも登場したかもしれませんね・・・。 (続く) 

 

コメント (2)
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サンダース大付属高校チームのケイしか居ない?

2017年10月02日 | ガールズ&パンツァー

 先日、岡山のIさんと、電話でガルパン談義を楽しんだ折に、こう問われました。

「ガルパンのテレビシリーズのキャラ紹介にですね、好きな戦車、ってのがありますよね」
「ああ、ありますね・・・」
「あれ、大体は、好きな戦車と試合で乗ってる戦車が一致しませんよね」
「そうですね・・・」
「ところがですね、星野さん、サンダースの隊長のケイだけは、唯一、一致するんですよ」
「えっ、そうなんですか・・・」

 調べてみると、その通りでした。ケイの好きな戦車は、上図のようにM4シャーマン、試合での搭乗車も同じです。
 他のキャラクターは、みんな一致しませんので、ケイだけが例外であることになります。これは今まで気が付きませんでした・・・。

 


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