ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

最近思った事(2019.6.7)

2019年06月07日 | 其の他

40年近く前、“其の街”は結構有名な存在だった。“御洒落な街”、“高収入の人達が住む街”、“文化的な街”等々、様々なフレーズを用いてマスメディアが取り上げていたからだ。

“其の街”の最寄り駅を使う事が多く、街並みを見る羨望の思いが湧いた物だった。本好きの自分にとって、其の最寄り駅から徒歩内には最多時、書店が3軒存在していたのも、羨ましく感じる要因の1つだったと思う。

活字離れが年々進んで行き、又、オンライン書店を利用する人が増えた事で、街中の書店はどんどん消えている。“其の街”も例外では無く、最寄り駅から徒歩圏内に在る3軒は、たった1軒になって久しかった。そして、たった1軒の書店が、今年に入って閉店。嘗ては“文化的な街”と呼ばれた“其の街”から、書店が完全消滅したのだった。

特に買いたい本が無くても、ふらっと寄って本を手に取る。オンライン書店には無い、そんな時間が大好きだったのに・・・本当に残念だ。

話は変わるが、4月に発生した「東池袋自動車暴走死傷事故」以降、高齢者による自動車事故のニュースが、連日の様に報じられている。事故の多くは、“ブレーキとアクセルの踏み間違い”が原因と思われる。こうもブレーキとアクセルの踏み間違いが続くと、“の判断”によって事故を防ぐのでは無く、“ブレーキとアクセルの踏み間違いが起こらないシステム”を、全ての車に導入する必要が在るだろう。其のシステムは複雑で高価な物で無く、シンプルで安価な物でないと意味が無いが。

で、高齢者による自動車事故のニュースに触れるに感じるのは、「こういうブレーキとアクセルの踏み間違いって、高齢者だけに発生している事なのか?高齢者だけ突出して多い訳では無いのに、然も高齢者だけ突出して多く起こっている様に報じられると、高齢者バッシングに結び付く危険性が在るのではないか?」という事。

恥を覚悟で書くけれど、実は30代の頃に一度だけ、ブレーキとアクセルの踏み間違いをした事が在る。考え事をし乍ら運転していた際、赤信号で車を止め様とし、間違ってブレーキでは無くアクセルを踏んでしまったのだ。普段よりペダルを踏む際は、軽く踏み込む習慣が付いていたので、少しだけ加速が付いた時点で「あっ!?」と思い、すっとアクセル・ペダルから足を離して、ブレーキ・ペダルを軽く踏み直したので、大事には到らなかった。

そんな経験が在るので、自分の中では「ブレーキとアクセルの踏み間違いは、運転者の年齢に関係無く起こり得る。」と思っている。其処で調べた所、興味深い警察庁のデータ(2015年)が見付かった。

*********************************
「踏み間違いによる事故の発生件数(2015年) 合計:5,830件」

16~24歳:1,080件(18.5%)
・25~29歳:513件(8.7%)
・30~39歳:705件(12.0%)
・40~49歳:597件(10.2%)
・50~59歳:556件(9.5%)
60~64歳:346件(5.9%)
・65~74歳:1,001件(17.1%)
・75歳以上:1,032件(17.7%)


「踏み間違いによる死亡事故の発生件数(2015年) 合計:58件」

16~24歳:0件(0%)
・25~29歳:1件(1.7%)
・30~39歳:1件(1.7%)
・40~49歳:2件(3.4%)
・50~59歳:2件(3.4%)
・60~64歳:2件(3.4%)
・65~74歳:16件(27.5%)
75歳以上:34件(58.6%)
*********************************

此のデータから判るのは、「ブレーキとアクセルの踏み間違いが最も多いのは、『16~24歳』の若いドライヴァー。で、『65~74歳』、『75歳以上』と続く。『60~64歳』が、最も少ない。」という事。高齢者の定義で在る「65歳以上」という事になると、合計で34.8%になるので、高齢者の発生率が高いのは事実だが、若いドライヴァーにも多い事は留意すべきだろう。

「ブレーキとアクセルの踏み間違いの内、約3分の2が高齢者以外。」という事実は在るものの、踏み間違いによる死亡事故に関すると、高齢者だけで86.1%を占める推測になるが、「高齢者の場合、踏み間違いに気付くの反応時間、又、踏み返る迄の反応時間が“若い人達”よりも掛かる。」という事なのだろう。(「踏み込み方が、“若い人達”よりも概して深い。」という事も考えられるが。)


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4 コメント

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Unknown (悠々遊)
2019-06-07 13:37:12
こんにちは
本当に最近この手の事故報道が多いですね。
アクセルとブレーキの踏み間違いや逆走など、毎週高齢者の事故が発生している感覚です。

そこで思ったのですが、アクセルペダルを一定程度以上踏み込むと、エンジンブレーキ並みの制動がかかるようにはできないものかと。
それが出来れば悪質なスピード違反も同時に抑制できるのではないかと思うのです。
GPS機能の搭載が進んでいるので、一般道と高速道の自動識別はできるでしょう。
自動車メーカーが本気で取り組めば、不可能ではないと思います。
車載カメラの性能が上がれば、逆走を自動検知して同じく速度制御も可能になるかもしれません。
オール自動運転装置よりも、人間の運転をサポートするシステムの充実の方を優先してほしいな・・・と、運転免許を持たない者の発想ですが。
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>悠々遊様 (giants-55)
2019-06-08 01:52:30
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

高齢者ドライヴァーによる交通事故、本当に毎週の様に報じられている感じがしますね。高齢者自体が増加しているのですから、そういう報道が多くなるのかも知れませんが、「『昔に比べると、少年犯罪が異常に増えている。』というイメージが在るけれど、実際には戦後直ぐの頃の方が少年犯罪、其れも凶悪な物は多かった。昔よりもメディアで広く報じられる事で、昔よりも少年犯罪が増えている様に感じられるというのが、実際の所。」というのと同様、其れ迄は死亡者が出ない限り、特に大きく報じられていなかったけれど、池袋事故以降、“高齢者ドライヴァーによる事故”というだけで、大きく取り上げられる事になったのが現実・・・という事なのかも。

昔、海外で施設の立ち上げ事業に関わった際、機械の取り扱い説明書の英訳を行った事が在ります。其れこそ機械的に英訳していたのですが、上司からアドヴァイスされた事が、今も忘れられません。

現地人が機械の作業中に誤って手を挟み、大怪我を負う事が多く、日本語の取り扱い説明書に書かれている「手を挟まない様に注意する。」を、其の儘英訳した所、「こういうスタイルでは駄目。抑、機械に手を挟まない様に機械を“直す”。例えば、物をセットし、両手で作動ボタンを押さないと、機械が動かない様にすれば、手を挟む事は確実に無くなる。」というアドヴァイスを貰い、「そうか!」と目から鱗が落ちる思いでした。

ですので、悠々遊様が書かれておられる様な、踏み間違いが無くなるシステムというのは、非常に良いと思いますね。
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AT車の欠陥では (Kei)
2019-06-08 17:36:47
こんにちは。
ずっと以前から思っていた事ですが、AT車では、なぜ“右足”だけでブレーキとアクセルの両操作をしなければいけないのか、疑問というか不思議でした。
マニュアル車の場合は、左足でクラッチを踏む都合上、右足でこの2つの操作をするのは解ります。
だけどAT車になってクラッチ操作が不要になり、左足が解放されたのですから、この時点で右足に2つの役割をさせる負担を軽減させ、例えば左足でブレーキ、右足でアクセルと操作を分担させれば良かったのです。この設計ミスが現在に至って、瞬時の判断が衰えかけた老人を、踏み間違いという悲劇に導いているのだと思います。

実は私、AT車を運転するようになって、この疑問が生じて、以後左足でブレーキ操作し、右足はアクセルのみ、という運転をずっと続けております。体をやや右に寄せるだけで十分です。このおかげか、高齢になった現在までまったく無事故、踏み間違い皆無でやって来ました。
踏み間違い事故はおそらく、パニックになった時「ブレーキ=右足で踏む」という思い込みしか頭にないから起きてしまうのだと思います。日頃から左足でブレーキを操作していれば、パニックになった時でも無意識に左足でブレーキを踏むでしょうから事故は回避出来るでしょう。このAT車ペダル操作の問題点をこれまで誰も指摘していないのが不思議です。
運転する方、特に高齢ドライバーの方は、この方法を是非試してみてはいかがでしょうか。出来れば車の製造時にも、ブレーキペダルの幅をやや広めにして、左足でのブレーキ操作をやり易くする事も検討してはどうかと思います。

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>Kei様 (giants-55)
2019-06-08 21:59:51
書き込み有り難う御座いました。

免許取りたての頃はマニュアル車を運転していたというのに、AT車を運転する期間が遥かに長くなった事から、Kei様が書かれている事を理解するのに少し時間が掛かりました。情けないですね。

そう言われてみると、AT車が登場した段階で、右足だけでアクセル・ペダルもブレーキ・ペダルを踏む役割をするのでは無く、両足で踏み分ける癖を周知徹底させておけば、踏み間違いという事故は減るかも知れませんね。今からでも、そういう広報活動をするのも良さそう。

「右足だけでアクセル・ペダルもブレーキ・ペダルを踏む。」のが当たり前と思い込んでいたので、目から鱗が落ちる思いでした。
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