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他人の人生を踏み躙り、生き血を吸う毒虫共。享楽と喧騒の中に垣間見えた奇妙な友情。愛すれば愛する程、壊れて行く男と女。歌舞伎町には、此の街形の秩序という物が在る。
法では裁けない非道、そして現代の卑しき心の病魔を始末する。其れが、伝説の歌舞伎町セブン。
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TVドラマ「ストロベリーナイト」と「ストロベリーナイト・サーガ」は見ていたが、原作は読んでいない。記憶違いで無ければ、原作者・誉田哲也氏の作品を読むのは、今回の「歌舞伎町ゲノム」が初めて。
彼の作品を読むのは初めてなので、調べてみた所、「歌舞伎町ゲノム」は「ジウ・シリーズ」の第8弾に当たる。シリーズの最初の設定は判らないけれど、「癖の強い7人が、歌舞伎町で発生した法で裁けない悪事に関し、依頼人から金を貰う事で“裁く”。」というのが、今回の設定。依頼人からの話を受け、7人全員が「裁くべき。」と同意した場合に限り、詳しい状況を調べた上で実際に裁くのだが、其の裁きは“無罪”か“死刑”の二択しか存在しない。色んな意味で、“現代版必殺仕事人”と言えるだろう。
面白い作品では在るのだけれど、個人的には「苦手。」と感じる部分が在る。暴力シーンが結構グロいので。こういうのが苦手な人は、読まない方が良いかも。
総合評価は、星3つとする。