「日本史の教科書に載っている“歴史上の人物の肖像”で、最もインパクトが在るのは誰?」という質問がされたら、断トツの1位になるのではないかと思われるフランシスコ・ザビエル。「トンスラ」と呼ばれる髪型は、余りに斬新だ。
【フランシスコ・ザビエルの肖像画】
其のフランシスコ・ザビエルに関する或るニュースが、一昨日報じられた。
*********************************
「10年振り、ザビエルの遺体公開=インド」(11月23日、時事通信)
インド南部ゴア州で22日、16世紀の日本にキリスト教を伝えたスペインの宣教師フランシスコ・ザビエル(1506年~1552年)の遺体が公開された。一目見ようと世界中から訪れた数千人の巡礼者は、1km以上に亘って行列を成した。【動画】一般公開されるのは10年に1度で、今回の期間は2015年1月4日迄。
インド人の大司教によるミサが執り行われた後、遺体は安置されている同州オールドゴアのボム・ジェズ教会から、近くの大聖堂迄運ばれた。公開期間中には、欧州や南アジア諸国から500万人以上の人出が見込まれている。
*********************************
【フランシスコ・ザビエルの遺骸】
フランシスコ・ザビエルの遺骸が残っている事、そして一般公開が10年に1回されている事は、寡聞にして知らなかった。不信心な人間だが、彼の遺骸ならば実際に見てみたい気がする。
そして、遺骸と言えば、こんな記事が在った。
*********************************
「教育者の鑑!? 理科室の骨格標本『50年前に死んだ校長先生だった。』」(11月21日、日刊大衆)
ルーマニアの小学校の理科室に50年近く置かれていた骨格標本が、本物の人骨だったと判明し、話題となっている。然も、此の骨格の主は、約50年前に亡くなった此の小学校の校長先生なのだ。
骨格標本は、「自分の死後、教育に役立つ様、骨を理科室に展示して欲しい。」という校長の遺言により、洗浄加工され、硝子ケースに入れられて、50年近くずっと展示されていた。元々、校長は理科の先生で、子供達に熱心に教えていたのだと言う。
小学校の先生達にとっては周知の話だったのだが、此の噂を耳にした保健所当局が、骨格標本を一時的に押収して、調査する事になった。結果、衛生面や安全面に問題無しとの事で、骨格標本は又、元通りに理科室で子供達を見守っている。
教育熱心で天晴れな校長先生では在るが、本物の人骨が側に在るのは、少し薄気味悪い気がしないでも無い。
*********************************
去年の記事で触れたが、理科室には「授業では使われなかったけれど、存在感が在る教材。」というのが幾つか在った。骨格標本も人体模型やホルマリン漬けの標本等と並び、そんな教材の1つだったと思う。
「此の骨格標本、墓から取り出した本物の人骨で作られてるんだぜ。」なんぞと、小学校低学年の頃に同級生が言っていたっけ。「嘘だ~!」と言いつつも、「嘘じゃなかったら、怖いなあ。」と思っていたのは、自分だけでは無かったかもしれない。
今回のルーマニアのニュース、本物の人骨で作られた骨格標本だった訳だ。教育者の鑑かどうかは別にして、「自分の死後、教育に役立つ様、骨を理科室に展示して欲しい。」と遺言した校長先生の思いは、献体を志願する人達の思いと重なり、心動かされる物が在る。
でも、本物の人骨と判ったら、薄気味悪さを感じてしまうのも、又、事実か。
立派だとは思いますが、やっぱり怖い・・・。
で、・・・ですよねえ。「自身の骨を、骨格標本にして欲しい。」というのは相当の覚悟が要ると思うし、「凄いなあ。」とは思うけれど、自分には無理。献体は考えたりするけれど、亡くなった後に、其の姿を色んな人に見られるというのは個人的に抵抗が在り、故に骨格標本とか木乃伊とかは考えられません。