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「コカイン摂取者の尿が川へ、異常活発化する生物も」(2月2日、ナリナリドットコム)
英テムズ川はコカイン濃度が高く、生物に悪影響を与えていると言う。
ロンドンのキングス・カレッジの調査によると、「同市内でコカインを摂取した人々の尿が、下水を通じて川に流れ出ている事で、テムズ川に生息する生物に悪影響を及ぼしている。」事が判ったそうだ。
同大学の調査書には、こう書かれている。「廃水に於けるコカインと(コカイン代謝物の)ベンゾイルエクゴニンの濃度は、僅かに週末に上昇が見られるものの、平日も通して高く、此れは他の都市で見られる状況では無い。ロンドンは、コカイン消費率の高い都市として知られているからだ。」。
又、其処ではフェデリコ2世・ナポリ大学の昨年の報告書も含まれており、其の中では「ヨーロッパウナギが、少量のコカインが混入した水で異常な活発化を見せる。」という結果が伝えられている。
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「ロンドンは、コカイン消費率の高い都市。」というのは知っていたが、「コカイン摂取者の尿が、下水を通じてテムズ川に大量に流入し、生物に悪影響を与えるレヴェルとなっている。」とは・・・。
気になって調べた所、5年前に「下水から『麻薬汚染度』を判定、欧州諸都市の実態」という記事が発表されていた。此の記事によると、下水内での(コカインの代謝物で在る)ベンゾイルエクゴニンの濃度が高い都市としてロンドンの他、アムステルダム、アントウェルペン、チューリッヒ、バルセロナ、バーゼルが挙げられている。