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政治が頑張らなければ駄目なんだけど、そう思って政界に飛び込んでみたら、とんでもない世界だったのは事実です。皆、就職の為に議員になるんだな。票になるなら何党でも構わない、次に当選出来るので在れば何処でも良い。そんな議員が9割ですよ。だから、僕が政治の話をし様とすると、皆嫌がるんだな。原発の危うさは判っていても、票にならないから反対しない。そんな議員許りですよ、与党も野党も。
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TVドラマ「木枯し紋次郎」【動画】で主役を演じ、一躍人気俳優となった中村敦夫氏。1998年から2004年迄参議院でも在った彼が、2月1日付け日刊ゲンダイのインタヴューに応じている。立ち位置としてはリベラルの彼が、「与野党問わず、9割が無節操な議員。」と切り捨てているのは興味深い。
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「百田尚樹氏 二階派入りの細野豪志氏は『稀に見る屑。』」(2月1日、東京スポーツ)
構成作家の百田尚樹氏(62歳)が1日、ツイッターを更新し、自民党 二階派入りの細野豪志衆議院議員(47歳)に怒りを爆発させた。
細野氏は民主党時代に政調会長や環境相を歴任し、一貫して自民党と対立して来た。然し、自らの舌禍も災いして野党で行き場がなくなると、自民党に急接近。議員としての「保身」を念頭にした突然の変わり身には、与野党からブーイングが起こっている。
百田氏は「細野は、安保法案に『戦争法案』大反対して国会の外で馬鹿学生達と一緒に大声で叫んでいたのに、民主党が潰れそうになると、逸早く小池に擦り寄り、『安保法案に反対する者は、新党には入れない。』と昔の仲間を選別し、結局、行き場が無くなり、『自民党に入れてくれ。』と。稀に見る屑やね。」と細野氏の矛盾を徹底的に指摘しつつ糾弾。
「細野は唯、議員の席にしがみ付いておきたいだけの屑。志も無ければ、理想も無い。今は選挙に勝てても、何れ負けて唯のモナ男になる。なら、何れだけ馬鹿にされ様が、自民党で60歳迄議員で居たいと思ったのだろう。」と、政治信条もプライドも何もかもかなぐり捨てた細野氏を切り捨てた。
百田氏は「国会議員は2千万を超える歳費に、月百万円の無税の小遣い、新幹線グリーン乗り放題、都内の一等地に宿舎と事務所を与えられ、3人分の秘書の給料が国から出る。他に碌な稼ぎも無い奴は目の色が変わるし、必死にもなる。国益なんかよりも、次の選挙の事しか頭に無い議員が90%!」と続け「私達は不幸だ。」と嘆いた。
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例外も在るけれど、人や物事には“良い所”も在れば、“悪い所”も在る。「歴代首相の中で最悪の人物。」として批判し続けている安倍晋三首相だが、彼が行って来た全てを批判している訳では無く、過去に評価した事例も在る。仮に自分と異なる考え方や主張で在っても、“是々非々で物事を判断出来る人”の物で在れば最低限の敬意を払うけれど、「好きな対象で在れば、何でも許す!」というでは、全く傾聴に値しない。利害関係が在るのかどうか知らないが、「安倍首相の言動は全て正しい!」と“無条件”で受け容れ、安倍首相の言動に少しでも異を唱える人達を口汚くバッシングする様なケント・ギルバート氏や花田紀凱氏、百田尚樹氏等は、そういう類いの人物だと思っている。
片山さつきさんもそうだが、百田氏も「ネット上に転がっている“自分にとって好都合なデマ”を、全く検証する事無く、何度も“拡散”して来た過去。」が在る。「デマで在る事を指摘されても、“訳の判らない言い訳”に終始するのは良い方で、素っ惚け続けるという質の悪さ。」も共通点。
そんな事から、百田氏には“屑”というイメージしか無いのだが、今回の「細野議員は、稀に見る屑。」という主張に関しては、全くの同感。批判し続けて来た自民党に擦り寄るのも然る事乍ら、其の“散ら蒔き体質”を猛批判して来た二階氏の派閥に入ると言うのだから。
5年前の記事「血盟団事件」のコメント欄でも書いたけれど、「渡邉恒雄氏や中曽根康弘元首相、赤尾敏氏、西部邁氏等、共産党シンパから真逆の右派に転向した人。」は、少なからず居たりする。「人の考え方は、時代や環境の変化によって変わったりする。」ので、考え方が真逆な方向に変わるのは、決して悪い事とは思わない。でも、考え方を変えるので在れば、説得力の在る理由を示す事が出来なければ、少なくとも他人から理解や信頼を得られないだろう。
今回の決断に付いて、細野氏は色々語っていたけれど、自分には“見苦しい言い訳”にしか思えなかったし、結局、彼の中に在るのは“保身”だけなのだろう。「議員になって残した実績は“不倫”だけ。」という事で、“屑”から“屑”と言われても仕方無い。
「国益なんかよりも、次の選挙の事しか頭に無い議員が90%!」という百田氏の主張、いみじくも“90%”という数字が、中村敦夫氏と重なるのが面白い。
「与野党を問わず、糞の役にも立たない議員が多い。」というのも同感だが、疑問も在る。「屑たる細野議員を受け容れた自民党も又、“屑”と何故指摘しないのか?」、「血税を投入する等、“御友達”を優遇し続け、自分達の身を切る事もしない。『相続脱税疑惑』等も含め、国益を損ねる行為が目立つ安倍首相を、何故“屑”と思わないのか?」という点だ。
・・・と色々書いて来たが、屑議員をこんなにものさばらせているのは、結局の所、彼等を選んでしまった国民の責任だ。過去にして来た言動を検証する事無く、「将来の首相に相応しい!」なんぞと小泉進次郎氏を持ち上げている国民が少なく無いのだから、日本の将来に大きな不安を感じる。