戦後、日本国内で発生、又は海外にて日本人が巻き込まれた殺人事件で、“未解決”な物が此方に紹介されている。全てが網羅されている訳では無いというが、其れでも相当な数。
時効が既に成立してしまった事件としては「免田事件」、「財田川事件」、「徳島ラジオ商殺し事件」、「青酸コーラ無差別殺人事件」、「長岡京殺人事件(京都長岡蕨採り殺人事件)」、「赤報隊事件」、「悪魔の詩訳者殺人事件」等が印象に残っている。
又、(殺人事件等の凶悪事件の)時効廃止となって以降の事件、即ち現在も捜査中の事件で言えば「八王子スーパー強盗殺人事件(スーパーナンペイ事件)」、「池袋駅構内大学生殺人事件」、「東電OL殺人事件」、「歌舞伎町ビル火災事件」、「板橋資産家夫婦放火殺人事件」、「王将社長射殺事件」等が忘れられない。
「八王子スーパー強盗殺人事件」にしても「板橋資産家夫婦放火殺人事件」にしても「王将社長射殺事件」にしても、諸々の状況から「直ぐに犯人は逮捕されるだろう。」と思っていたのだが、豈図らんや“迷宮入り”の様相を呈しているのだから、憤りを覚えてしまう。赤の他人の自分ですらそんな感じなのだから、未解決殺人事件で身内を亡くされた方々の思いは如何許りか。
14年前の今日、即ち「2000年12月30日」に発生した「世田谷一家殺害事件」も、犯人の遺留品と思われる物が多く残されていたにも拘わらず、未だに犯人が捕まっていない事件だ。
2人の幼児を含めた家族4人が殺害された手口は“酸鼻”という表現しか無く、残された御遺族の御気持ちも然る事乍ら、被害に遭われた4人の恐怖及び無念さを思うと、堪らない気持ちになる。
時効が成立してしまった事件は止むを得ないが、時効廃止以降の未解決殺人事件に関しては、一日も早く犯人を逮捕して欲しい。