************************************************
「板東英二、実姉が『死んでいるかも。』と語る衝撃・・・ “寂しき晩年” に寄せられる驚きと悲しみ」(8月29日、FLASH)
65年前の甲子園で、大会通算83奪三振の大記録を樹立した元祖「プロ野球出身タレント」板東英二。2020年9月にレギュラーのラジオ番組が打ち切りとなり、其の後、公の場に姿を見せず、行方が心配されていた。
8月29日、本誌が掲載した家族への取材記事は、ネット上で大きな反響を呼んだ。
故郷の徳島県鳴門市で暮らす従兄弟の1人は、「全く付き合いが無いし、連絡も無い。」と明かしている。続いて本誌は、神戸に住む2番目の姉で在るSさんを訪ねた所、其処で聞かれたのは衝撃的な言葉だった。
「英二の妻が亡くなった時も、何も連絡が無かったし、『もう英二は死んでいるかも。』と思って、『戸籍謄本を確認するしか無いのかな。』と考えていた所なんです。」。
徳島、神戸で聞いた親族達の “危惧” を板東の長女・Iさんにぶつけたが、言葉少なに「私は判りません。家はもう、何も関係無いので・・・。」と、申し訳無さそうに答えただけだった。
行方を知る最後の手掛かりの次女・Tさんの自宅も訪ねたが、応答は無く、期日迄に連絡を求めたが、返答は無かった。
家族と“断絶” し、近しい親族すらも板東の生存に自信を持てない状況に、ネット上では驚きと悲しみの声が寄せられている。
「幾ら活躍しても、晩年が寂しいなら人生は儚い。」、「御金の話も多少絡んだりして、何だか哀れな老後だな・・・。然し、板東英二氏に拘らず、近年、親族との絆がどんどん希薄になって来ている様な、世の中の微妙な雰囲気も感じる。」、「其れは寂し過ぎるよ、坂東さん。何時かは要介護になった時なんかは、どうするのかな?其れとも、何処かの施設でひっそりしてるのかな?」
茹で卵を片手に笑う板東を、再び見られる日は来るのだろうか・・・。
************************************************
板東英二氏と言えば元記事にも記されている様に、“元祖・プロ野球出身タレント”という存在。一時期はマス・メディアへの露出度が高く、多くのレギュラー番組を抱える人だった。
陽気なキャラクターで御馴染みの彼。華々しいタレント生活に陰りが出たのは、10年前の「所得隠しによる脱税発覚」だった。手口の悪質さに加え、対応の悪さ(見苦しい言い訳&開き直りとも思える言動等。)から、長期間、芸能活動を自粛せざるを得なくなったからだ。
時を経て、再び芸能活動を開始した板東氏。そんな彼に“異変”を感じたのは、3年前に放送されたヴァラエティ番組「水曜日のダウンタウン」に出演した際。此方に詳細が記されているが、“ドッキリ”に引っ掛けられた際の彼の打ち切れ方が、とても尋常ではなかったのだ。【動画】自分も偶、此の番組をリアル・タイムで見ていたのだけれど、演技とは到底思えない、怖さしか感じられない言動だった。MCを務める松本人志氏も真顔で「板東さん・・・どうしちゃったんでしょうね?何てフォローして良いのか・・・。」と困惑する程、申し訳無いが異常さを感じるレヴェルだった。(後に此の映像を見た或る医師が、「認知症を罹患され、感情がコントロール出来なくなっている可能性も。」という指摘をされていたが、自分も其の可能性は高そうな気がした。)
以降、板東氏は芸能界からフェードアウトし、今に到っている。「FLASH」の報道が事実ならば、余りにも寂しい晩年だ。華々しい日々が在っただけに、其の落差を強く感じてしまう。
1980年代から1990年代に掛けて、奇抜なファッションと言動で人気を博した大屋政子さん。【動画】大金持ちのセレブ・タレントとして、陽気なキャラクターで知られた彼女だったが、1人娘とはずっと“絶縁状態”で、更に晩年は“大没落”する等、寂しい晩年だった様だ。
又、萬屋錦之介氏の元妻で女優の淡路恵子さんも、息子によって悲しい思いをさせられる等、寂しい晩年を送った。今でも忘れられないのは、「子供や孫に囲まれ、穏やかな日々を送りたかった。其れ以上は、何も望まない。」という趣旨の発言を、彼女が晩年にしていた事。
芸者出身の歌手として、紅白にも2度出場している神楽坂浮子さん。華やかな芸能生活を送った彼女だが、昨年、「暴力団に身を売り・・・紅白歌手の娘『弔問客無く遺骨も行方不明の母』」という記事で実の娘さんが告白した様に、彼女も又、寂しい晩年を送った様だ。
おすぎとピーコの2人も、今年になって寂しい晩年の様子が伝えられている。
「若い時はどんなに苦労しても構わないけれど、晩年は幸せな日々を送りたい。」と自分は昔から思っていたけれど、今回の板東氏の記事を読んで、今更乍ら其の思いを強くした。
こういう記事を見ると、よほど自分をしっかり律するだけの強いものを持っていないと、誰もが陥る「成功の罠」というものを考えてしまいますね。
負け惜しみでなく「平凡な人生でよかった」と思います(笑)。
「実る程 頭の下がる 稲穂かな」という有名な言葉が在りますよね。「学徳が深まると、却って他人に対し、謙虚になる事の譬え。」ですが、「言うは易く、行うは難し。」と感じるのは、「そういう事を口にしていた人が、高みに上がると、自分を見失ってしまう。」という例を少なからず見て来たので。
「御笑い大好きな自分にとって、別格の存在がザ・ドリフターズとビートたけし氏。」というのは、過去に何度か書きました。全盛期の彼等は、本当に面白かった。
で、ビートたけしに関して言えば、全盛期の彼は反体制的だったし、“売れた事で勘違いしてしまった人達への嘲り”も良く口にしていて、「そうなんだよなあ。」と良く思った物。
ところが、大御所と呼ばれる様になって以降、もっと具体的に言えば再婚して以降の彼の言動は、若い頃の彼が嫌悪していた筈の“体制派の人間の其れ”で在り、尚且つ“売れた事で勘違いしてしまった人達の其れ”で在り、大好きだったからこそ、今の彼への失望は大きい。