ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

井川慶は燃えていたか・・・・?!

2005年10月25日 | スポーツ関連
今回のタイトルは、「(旧)ルパン三世」(1971年10月24日~1972年3月30日放送)の第1話、つまりルパン三世がTVに御目見えした最初のストーリーとなる訳だが、そのタイトル「ルパンは燃えているか・・・・?!」を意識して付けた。今でも特別番組として定期的に製作&放送されている「ルパン三世」だが、画調や使用されている音楽、そして何とも哀愁を帯びた雰囲気、全てに於いて「(旧)ルパン三世」に優る作品は無いと今でも思っている。 大好きな作品へのオマージュの思いを、タイトルに込めた・・・と言う程の大袈裟なものではないが(笑)。

さて本題に戻るが、このブログに何度か登場願っている熱きタイガース・ファンの後輩からメールが届いた。内容は今季の井川慶投手(タイガース)に関してのもので、自分も同じ様な思いを彼や上原浩治投手(ジャイアンツ)に抱いていたので、一部を記事として使わせて貰う事にした。後輩の主張は次の様なものだった。

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今季の井川投手は、かなり手を抜いている様に思えました。昨年オフに、「力がピークの内にメジャーに挑戦したい。」といった様な発言をして大揉めしましたが、あの発言を耳にした時に思ったのは「仮にタイガースに残留する事になっても、力を温存して可も無く不可も無くといった投球に終始するのではないか。」という事でした。

実際問題、今季の彼はそれ迄の躍動感溢れる投球が影を潜め、覇気の無いダラダラした雰囲気しか感じられず、成績もそれなりのものだった様に思います。穿った見方かもしれませんが、素晴らしい成績を残してしまうと、肩を目一杯消耗させられた挙句、益々引き止め工作が激しくなりメジャーに行けなくなる。かと言って、手を抜き過ぎて散々な成績しか残せないと、メジャーから御呼びが掛からなくなる。究極の妥協点が、今季の投球だったのではないかと思うんです。

多くのタイガース・ファンは、今季の井川投手に「エース失格」の烙印を押して批判しましたが、シーズン前から上記の様な考えを持っていた自分としては、”今季の”彼をエース扱いすべきではないと思っていたし、タイガース・ファンも早くその事に気付いて、彼に過度な期待をするのは止めた方が良いとも思っていました。

こんな状況は井川投手にとっても、タイガースにとっても決して幸福な事では無いと思うんです。自分としては、来季は彼を快くメジャーに送り出して上げた方が良いと思うし、彼がメジャーの強打者を次から次へと打ち取る姿が見たいです。
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付け加えると、後輩は上原投手(ジャイアンツ)や松坂投手(ライオンズ)等も、メジャーで力を試して欲しいという思いを持っている。

ジャイアンツ・ファンの自分なので、今季の井川投手の投球を全て見ている訳ではない。故に、井川投手に関しては後輩と同じ様な思いを持っているものの、明言するのは僭越さを感じたりもするのだが、少なくともずっと見守って来た上原投手に関しては、今季はガッカリさせられたし、同じ様な疑念はどうしても湧いてしまった。

昨年オフにメジャー行きを主張し、ゴタゴタ劇を繰り広げた上原投手。そんな彼に厳しい苦言を呈しながらも、入団以降ずっと彼の投球&人間性が大好きな自分なので、彼への変わらぬ”愛情”吐露したりもして来た。今季はエースとして頑張ってくれると思う一方で、「心此処に在らずの投球になってしまうのではないか?」という懸念も心の何処かに在り、複雑な一年だった。

プロ選手として、常にベストを尽くしている筈と信じたい。昨年オフに、メジャーのスカウトが「過去に多くの投手を見て来たが、1試合当たりに150球以上をしばしば投げさせられたり、度を越した投球回数(200イニング?)が複数年続いた投手は、先ず”潰れる”。来季の上原投手や井川投手も、かなり危ないと思っている。」といった様な発言をしていたが、その”予言”が当たったとも信じたい。そうでなければ、”あの”上原投手がこうも不様な投球に終始した事が、自分としては受け容れられないからだ。今季、彼がエースらしい&覇気を感じさせてくれた試合は、1試合だけだった様に思う。

自分の経験で言えば、以前の職場を辞める際に、執拗な引き止め工作に遭った。今考えれば、こんな自分を引き止め様としてくれた事は身に余る光栄だし、在り難くも思っている。しかし、当時は兎に角その職場で働き続ける事が苦痛でしかなかった。若さ故に”視野”が狭くなっている部分が在った事は事実だが、一刻も早く辞めたくて仕方なかった。とは言え、それなりの自尊心も在ったので、其処で働いている間はベストを尽くしたいとも思っていた。常に辞める事を頭に置きながら、手を抜かない様に自らを叱咤激励する日々。当時はベストを尽くしていたと確信していたものの、振り返ってみればモチベーションはどうしても落ちていた様な気がする。だからこそ、後輩の指摘にも頷けてしまうのだ。

今オフ、井川投手と上原投手はメジャー行きを再び主張するのだろうか?後輩の様にスパッと割り切れない、複雑な思いを抱えた自分が居る。
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8 コメント

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井川はねえ・・・ (かにこ@かんさいや)
2005-10-31 15:43:37
今年の井川は最多勝の次の勝ち数なんですけど、肝心な試合を落としてばかりいる印象でした。

ファンですけど「アメリカでもアフリカでも行ってしまえ」と言っています。こころよく送り出すという気持ちにはなれないですね。

3年ほど200投球回しているので勤続疲労は気になるところなんですが、メジャーにもいけず阪神でやる気も出せず中途半端な選手になってしまうのではないかと不安です。
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>higu様 (giants-55)
2005-10-28 02:11:11
書き込み有難うございました。



「カリオストロの城」は映像的には綺麗でしたが、原作のタッチ(描線)が好きなので、どうしても「(旧)ルパン三世」への思い入れが優ってしまうんです。音楽も最高でしたし。でも、「カリオストロの城」の最後に、「(ルパンは)何も盗んでいません。」というクラリスの言葉に対して、「いや、奴は貴方の心を盗んで行きました。」と答える銭形警部が渋かったです。



メジャーと日本プロ野球の比較ですが、エース級の投手に関して言えば最早見劣りはしないと思います。投手全体で言っても、急速では劣るかもしれませんが、制球力では日本の方が上ではないかと思ったりもします。



野手に関して言えば、パワーでは全くと言って良い程、メジャーには敵わないと思います。又、守備時に見せる瞬発力や手首の強さは、本質的に追い付くのは無理なのではないかとすら感じます。でも、日本の打者はバットに当てるテクニックが在る選手は結構居るのではないでしょうか。好打者揃いという意味では、日本もかなりのものだと思います。



そもそも、メジャーが「パワー・ベースボール」という言葉で括られるとしたら、日本の場合は「ストラテジカル・ベースボール」、つまり囲碁や将棋の様な「戦略的&読み合い」の野球ではないかと。ですから、パワーの部分ではメジャーの方が上かもしれませんが、細かい戦略や「間を楽しむ」という意味に於いては日本の方が上ではないかと庇いたくなったりも(笑)。



前にも書いたかもしれませんが、松井(秀)選手がメジャーに移籍した事で、ジャイアンツ・ファンの心理状況もかなり変わったと思います。つまり、それ迄はジャイアンツの選手が余所に行くなんて事は在り得ない、正に想定外の事だったと思うんです。あの一件が在った事で、「引き抜かれる事の悲哀」を思い知らされたジャイアンツ・ファンは少なくなかったと思います。ですから、higu様の書かれている事は理解出来ます。



唯、井川投手や上原投手の場合は、FA権取得後の移籍主張ではなく、あくまでもポスティングで移籍しようとしているのが反発を食らっている最大要因だと思っています。ポスティングでの移籍は、あくまでも球団の”恩情”に依存するものですから。勿論、それでも「メジャーに行かないでくれ!」とするファンは少なくないかもしれませんが、個人的にはその場合は拍手で送り出して上げたいと思っています。
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『上』を知ってしまったら (higu)
2005-10-27 11:00:38
ルパンと言えば『カリオストロの城』が一番好きですね(あまり知らないのもありますが)



井川と上原投手。二人が我侭を言うのはどうも納得しかねる気持ちがあるものの「一刻も早くメジャーへ」との気持ちは分からなくもないです。

今迄は日本のプロ野球、その中でも巨人が頂点だったわけですが今や日本のプロ野球が頂点と思っている人はそう多くないでしょう。皆、『上』の世界を知ってしまったのです。

30年程巨人ファンだった私の家族も“大砲主義”に嫌気がさしたのもありますがファンを止めました。そんな人もメジャーはたまに見ています。曰く、「メジャーの試合を見たら日本のプロ野球なんて見る気がしない」と。30年以上日本のプロ野球を見ていた人がそういうのです。確かに私も時々試合を見ますがメジャーを『上』と思ってしまいます。

でも、この件に関して私はあまり悲観していません。プロ野球はこれ迄あまりにも非国際的過ぎたのではないでしょうか。選手のメジャー“流出”も国際化の一環かと。

サッカーがいい例では。中田英や中村等一流選手が海外へ“流出”しましたが日本のサッカーのレベルが下がったでしょうか。レベルの低いチーム(アジアとはいえ)がワールドカップには出られない筈です。

要は『底辺』の拡大にあるのではないでしょうか。出て行く選手に代わりどんどん新しい選手が出てくる。それでいいと思います。

唯、井川と上原投手の我侭には納得しかねる部分がありますが。



それにしても。グチグチと“流出”を嘆く一部の阪神、巨人のファンですが……。



自分達の球団だって弱いチームから選手掻っ攫ったくせに!!

メジャーへ行くのが空洞化なら特定球団に選手が偏るのも空洞化です!!

その為にドラフトやら制度やら都合のいいようにいじくって。

いくらやったのは球団でファンではないとはいえ、「自分達チームが選手を取るのは良くて、メジャーの球団が自分達のチームの選手を取るのはダメ」なんて理屈が通るんでしょうか。



私も井川と上原投手の我侭には納得しかねる部分があります。しかし正当な「補強」だったと言うのなら彼らが正当な“権利”を行使してメジャーへ行く場合は勿論反対なされないんですよね、一部の両球団のファンの方々。



すみません、感情的になってしまいました。しかしあまりにも昨年の“一部の”ファンの彼らの騒動に対するコメントに腹に据えかねる物があったので叫んでしまいました(笑 失礼しました。
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ベストを尽くす (syuu)
2005-10-26 08:35:26
井川さん、あのボサボサした長髪を切り、少しはやる気になったのかと思いましたが・・・。夢は夢として、今あるところでベストを尽くす、という思いに欠けているのでしょうね。

メジャーもいいでしょう。でも、日本の野球をメジャー以上にしてやる!という意気込みをもってのぞんでもいいのではないか、と私は思います。みんなが、上をのぞまなければ、いつまでたっても日本の野球は足場にしかならない・・上はメジャー。

それもいいのですが、まだまだ若い選手の皆さんには、ぜひとも日本の野球を盛り上げるべく、今ベストを尽くしていってほしいです。
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ほんまに (よっちん)
2005-10-26 02:26:30
井川は多分全力ですよ!

ただ、コンディションが出来てないだけで。。。

って一番重要ですね。。
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>まなみ様 (giants-55)
2005-10-26 01:41:23
初めまして(ですよね?)。書き込み有難うございました。



「8年間の集大成を見せる。」って井川投手は語っていたんですか?という事は、来季からはメジャーで投げるという意思表示なのでしょうね。井川投手のあのバンカラな雰囲気は結構好きなので、敵チームながら密かに応援しているのですが、どうしても行きたいのならば、少しでも多くの野球ファンから応援される中で行って貰いたいです。だからこそ、文句の付け所の無い成績を残して欲しかったんですけどね。



井川投手にしろ上原投手にしろ、彼等が持っている力をそのまま出せれば、メジャーでも充分活躍出来るとは思っています。でも、気持ち的には行って欲しくないんだけど(^o^;;;。



これからも宜しく御願い致します。
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気持ちはあっても。。。 (まなみ)
2005-10-26 01:03:49
テレビのインタビューで日本シリーズは(8年間の集大成を見せると」語っていたんですが今季の調子そのままでした。いまのままいってもだめじゃー@@ないですか^^
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手を抜いたわけではないにしても (スーパーサウスポーあさちゃん。)
2005-10-25 18:08:21
勤続疲労もあるのでしょうが、

「おまえなんかいなくなってもいいや!」

と思わせる作戦なのでしょうかね。

自分が球場で生で見た限りでは、上原投手(2回見た巨人戦とも彼が先発)は心ここにあらずって感じのピッチングでしたね。

そんなんでメジャー行っても活躍できるんでしょうか?





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