これもファイターズ効果！？

今日からいよいよ日本シリーズが始まる。ファイターズとドラゴンズという試合巧者同士の闘いで、少しでも隙を見せたチームが敗れ去る展開になるだろう。ファイターズの先発は若きエース・ダルビッシュ有投手で間違いないだろうが、問題はドラゴンズの先発が誰になるか。奇襲作戦が結構好きな落合監督だけに意外な人物を”開幕投手”に持って来る可能性もゼロでは無いが、周りが疑心暗鬼になればなる程、意外に正攻法で来る彼だけに、今回はすんなりとエース・川上憲伸投手で来るのではないだろうか。ファイターズが日本一となれば二年連続、ドラゴンズの場合には５３年振りという事になる。手に汗握る熱戦を期待したい。

ファイターズとドラゴンズには、何とも皮肉な因縁が在る。正確に言えばこのチーム同士の因縁では無く、両チームの本拠地が在る北海道と愛知県を巡る皮肉な因縁。「都道府県別交通事故死者数ワースト順位の推移」を見て戴ければ御判りの様に、北海道と愛知県は１０数年以上に渡って交通事故死者数の上位に顔を出し、どちらかが１位という不名誉な記録を続けている。そして本年度の交通事故死者数は１０月２４日現在で、「北海道：２３８人、愛知県：２２７人」と全国で１位＆２位の状況とか。

昨日付けの東京新聞（朝刊）に「ＣＳ試合中　道内交通死０」という記事が載っていた。ファイターズがマリーンズを破ったクライマックスシリーズ（ＣＳ）５日間の試合時間中に、北海道内の交通事故死がゼロだったというのだ。これは北海道警が、ＣＳ第２ステージ（札幌ドーム）の試合の在った１３＆１４日の１３時～１７時、１６＆１８日の１８時～２２時の死亡事故発生状況を調べたもの。今年の道内の事故死者は月＆木曜の１８時～２０時が最も多いが、１５＆１８日は共にゼロ。週末の土日だった１３＆１４日は死亡事故が終日無かったのだとか。

この５試合の札幌ドームでの観客は計２１万１千人、テレビ視聴率も平均で２１～３４％に達したとの事で、道警では「ドームで観戦した道民の大半が移動に公共交通機関を利用し、テレビ観戦の為に外出を控えた人も多かったのが、交通事故死ゼロの要因として挙げられるのではないか。」としている。又、昨年の調査では、１０月のプレーオフと日本シリーズ計７試合のテレビ中継が在った時間帯の事故死者もゼロ。昨年４～９月のリーグ戦中の事故死者は、中継の在った時間帯が無かった時間帯に比べて３割少なかったそうだ。

調査対象数が少ないので「ファイターズの試合時間中＝道内の交通事故死が激減」と断言は出来ないが、少なくとも「ファイターズの試合時間中には、道内の交通事故死が減る傾向に在り。」とは言えそうだ。