ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ロマン風呂

2010年12月29日 | 其の他
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ソープランド湯船の在る部屋(浴室)で女性従業員(風俗嬢)が、男性客に対し性的なサービスを行う風俗店の事。
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1984年、「トルコ風呂」なる名称が定着していた個室付特殊浴場に関し、或るトルコ人留学生が「風俗店の呼称に、母国名が使用されているのは好ましくない。」として改名運動を開始した。トルコ風呂の内容どうこうは別にして、「母国名が風俗店の呼称として使われるのは嫌だ。」という気持ちは判らないでも無い。此の改名運動はマスメディアで大きく取り上げられ、結果として風俗店の呼称に「トルコ風呂」が使用されなくなった。新しい呼称は一般公募により「ソープランド」に決まる訳だが、「『石鹸の国』とは、上手い呼称だなあ。」と当時の自分は思ったもの。後年に水泳界のスター「イアン・ソープ選手」が登場し、或るスポーツ紙に「凄いぞ!ソープ!!」といった見出しが躍った時には、妙な想像をしてニヤッとしてしまったが。

「今回、何故こんな記事を書いたか?」と言えば、伊集院光氏のエッセー集「のはなしさん」にソープランドに関する話が載っており、其の中にスッカリ忘れていた或る事実が記されていたから。「『トルコ風呂という呼称を変更しよう。』という動きが出る中、当初は新呼称として「ロマン風呂」というのが優勢だった。」というのに、「そうそう、確かにそうだった。」と。そしてトゥナイト』で山本晋也監督が、『此れからはロマン風呂で御座いますよ。』と言っていた。というのにも、「言ってた、言ってた!」と独り言つ自分。結局はソープランドが新呼称に選ばれ、ロマン風呂なる呼称は定着する事無く、闇へと消えて行った訳だ。

「定着しなかったネーミング」という事で自分が真っ先に思い浮かべるのは、「E電」なる呼称。、1987年、「日本国有鉄道(国鉄)」が分割民営化される際、「国鉄(近郊区間の)電車」の略称である「国電」に代わる物として、JR東日本が決めた呼称だ。新呼称は一般公募され、約5万通の“作品”の中から選ばれた物で、選考委員の一人だった小林亜星氏が誇らしげに発表していたのを記憶している。でも当時此の新呼称を見聞した際、「こんな妙な呼称、絶対に定着しないな。」と自分は思ったし、自分の周りでもそう言っていた人は少なくなかった。
案の定と言うべきか、「E電」なる呼称は定着しないままに。

プロ野球選手のニックネームにも、定着しなかった物は少なくない。我がジャイアンツで言えば、長嶋茂雄氏自らが高橋由伸選手に名付けた「ウルフ由伸」が代表格だろう。「あの優しい顔に『ウルフ』は無いだろう。」と当初から思っていたが、定着しなかった事には「矢張りなあ。」という感じ。“ミスター”のメンツ慮ってか、日テレスポーツ報知が特に此のニックネームを猛プッシュしていた時期が在ったけれど、其の無理無理さも功を奏さななかった訳だ。

他にも緒方耕一氏の「白いF1」なんていうのも在ったっけ。最近では山口鉄也越智大祐両投手に名付けられたコンビ名「風神雷神」も、99.99%定着しないと踏んでいる。

他チームで言えば福井敬治氏の「赤ゴリラ」、尾形佳紀氏の「赤アニキ」、種田仁氏の「マイケル」、タイガース俊足選手7名の総称F1セブン」等々も定着しなかったと言えるのではなかろうか。

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4 コメント

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思い出してしまいました(汗) (青空百景)
2010-12-30 20:59:09
高橋選手の愛称「ウルフ」ネタで、いしいひさいち氏のこんな4コママンガがあったことを思い出しました。
ウルフというイメージじゃないな、と納得いかない表情のナベツネさん。「頭で考えたものは定着せんぞ、自然にまかせてみろ」と部下に言い渡します。
で、後日。「E電と呼ばれています」……という何ともひどいオチでした(苦笑)。
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いますね (村長)
2010-12-30 21:05:56
 我が巨人軍に「青い稲妻」と呼ばれた選手がいました。短い期間でしたが、知っている人は少ないでしょうね。
 「赤ゴジラ」は聞いた事がありますが、「赤ゴリラ」は知りませんでした。
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>青空百景様 (giants-55)
2010-12-30 23:39:07
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

「E電」、定着しなかった用語の代表例としては一番定着した感が在るのは何とも皮肉。

ミスターとしては高橋選手に「もっと荒々しい面を出して欲しい。」という願望が在ってのあのネーミングだったのでしょうが、如何せんイメージが違い過ぎました。
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>村長様 (giants-55)
2010-12-31 05:37:57
書き込み有り難う御座いました。今回は此方にレスを付けさせて貰います。(村長様のブログに書き込みをさせて貰おうと思ったのですが、どの記事もコメント欄を開こうとすると、全画面が真っ白な状態のままになってしまう為、申し訳在りませんが此方にて書かせて貰いました。)

以前にも書いたのですが、「青い稲妻」こと松本匡史選手は、現役時代好きな選手では在りませんでした。足は速いものの如何せん非力で、長打が期待出来ないのがどうにも物足りなくて。しかし彼が現役を退いて以降、長距離砲を掻き集めた我がジャイアンツは低迷を続けた事も在って、「足を絡めた野球って、凄く大事なんだなあ。」と思い知らされた次第。全く野球を知らなかった自分です。

最後に、今年1年本当に御世話になりました。良き年の瀬を御迎え下さい。
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