ジャイアンツ・ファンの村長様が「ドラフト会議、戦力外通告、戦力補強等、ジャイアンツは何かチグハグな感じがする。」と書かれていたが、自分も同感だ。
昨年のドラフト会議で言えば、ジャイアンツは育成選手を含めて全部で16人を指名したが、内4人はキャッチャー。概して育成に時間が掛かるポジションなので、多めに取って篩に掛けるというのは良く在る事だが、ドラフト時点でジャイアンツには7人のキャッチャーが在籍していた。以降、2人を首にしたけれど、其れでもキャッチャーは9人も居る。「強肩でリードも悪く無いが、打撃面が駄目駄目な小林誠司選手。」がレギュラー一番手で、「打撃面は凄いが、リードに不安が残る宇佐見真吾選手。」が二番手と、正直決め手に欠ける状況。とは言え、同じポジションに9人、其れも「同じ年に4人も取る。」というのは、戦力&年齢バランスからもどうかと思う。
“チームの若返り”を理由に戦力外通告をする一方、三十路の選手を2人獲得。昨季、あんなにも無残な結果だったというのに、能力に疑問を感じるコーチ達は軒並み残留。こんなにも期待が持てない年は、ジャイアンツ・ファンとして久し振りな気がする。
迷走するジャイアンツの一番の犠牲者は、首になった村田修一選手だろう。昨季は「打率:.262、安打:100、本塁打:14」と、彼にしては不満足な1年だったが、其れでもシーズン半ば以降は、チャンスに結果を残した方だ。
通算安打数は「1,865」で、2千本安打迄残り「135」。一昨年並みの結果を残せれば、今季中には達成出来る数字。未だ今季の所属チームが決まっておらず、宙ぶらりんな状態が続く村田選手。「独立リーグも含め(支配下選手登録期間が切れる)7月末迄、声が掛かるのを待っている。」と彼は語っている様だが、仮に独立リーグ入りが決まった場合、年齢的に2千本安打達成は難しくなるだろう。
「何とかジャイアンツで、2千本安打を達成させて上げたかった。」と村長様は書いておられたが、本当に其の通り。と言うか、ジャイアンツには「首を撤回し、今季も彼と契約して貰いたい。」と思っている。「一旦首を宣告したのに、撤回するなんてみっともない。」とジャイアンツ関係者は考えるだろうけれど、そんな体裁の取り繕いは不要。戦力的にも、又、精神的な柱としても、彼はジャイアンツに必要だから。