ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

必ずしも悪い事では無いのでは・・・

2007年10月29日 | 時事ネタ関連
ここ数日のニュース番組で、やたらと取り上げられている話題が在る。これは放送局を問わないのだが、「我が国の自動車販売台数が落ち込んでいる。」という件。一昨昨日から「第40回東京モーターショー2007」が開催されている事がその背景に在るのだろうが、例年以上にニュース番組で時間を割いて取り上げられている様な感が在り、「CMのスポンサーとして大きな存在で在る自動車業界に、各放送局が配慮して取り上げているのだろうか?」とか「自動車業界から何等かの圧力が掛かっているのか?」等、色々裏読みしてしまう。

そしてこの話題が報じられる時、「若年層に自動車離れの傾向が出ており、これは憂慮す可き事態だ。」とか「昔の若者は自動車に彼女を乗せてデートするのが普通だったのに、今はそういった事が少なくなったのは残念だ。」と、自動車の販売台数の落ち込み=悪といった様な切り口で語られているケースが少なくない気がする。確かに自動車メーカーは我が国にとって基幹産業の一つで在り、その売り上げが下がる事で国に与える影響は決して少なくは無いだろう。だが「自動車の販売台数の落ち込み=悪」、もっと言えば「若年層の自動車離れ=悪」という様な捉え方には疑問を感じてしまう。

「環境問題を考えた場合、車よりも公共交通機関を使った方が良いのではないか?」、「我が国の様な狭い国土では、一人に一台の車といった考え方はそぐわないのではないか?」、「車よりも電車の方が目的地に着く時間が正確。」といった考えから自動車を購入しない人間も居るだろうし、そういう流れは必ずしも悪い事では無い気がする。自動車が大好きな人を否定する気は毛頭無いが、「自動車の販売台数の落ち込み=悪」、「若年層の自動車離れ=悪」といった報道が目立つと、捻くれ者の自分としては、つい反論したくなってしまうのだ。

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10 コメント

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実は、車好きです、が (マヌケ)
2007-10-29 09:45:46
環境問題を真剣に考えればメーカーは極端なところある車種については製造中止ですし、グローバルに考えれば中国であれほどたくさんの車をバカスカ販売するのもNGですね。 V6とかV8で6000CCなどという不必要なほどの大排気量のスポーツカーに乗るのなら人より多く環境税として植樹でもしなさいとか、若者をひきつけるために走る楽しさとか加速によって体がシートに押し付けられる心地よさとか、そんなもののために大馬力を積むのもペナルティーですよ。 プリウスなんてのも焼け石に水ですが、それに乗ることで環境に配慮していますという自己PRが付加価値として乗っかっていることが逆にいやらしいです。 外車の中にはリッター700メートルなんてバカなのもありますが、ステイタスとしてそれを乗るお金持ちもいます。 私が思うに、若い人の車離れはおそらく所得の低下がいちばんの原因で、当然のことながらニートやフリーターやネットカフェ難民などと呼ばれてしまっている人たちには親の所有する車以外、運転する機会はないのではと思います。 実家に帰るたびに地域に活力がなくなっているのをヒシヒシと感じるのですが、軽自動車だらけの駐車場をよく目にします。 たぶん購買力がないから車が売れないんだと思います。 加えて、地方から職やなにかを求めて都市部は出て行く若者が都会の生活でまず必要なものは車ではありませんし、非正規雇用の人たちが車を所有するのは大変難しいことだというのが現実だと思います。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-10-29 11:24:02
書き込み有難う御座いました。

マヌケ様は車が御好きなのですね。自分の場合は車に殆ど関心が無く、「車=単なる足」と捉えている人間なのですが、昔は確かに「何はさて置いても車が兎に角欲しい。」という若者が多かったのは事実ですね。

若年層の所得低下が車離れの背景に在るのではないかというのは言えているかも。以前の記事でも触れた様に、車は本体購入だけでは無く、その後の維持費が馬鹿にならないですし。都心部で駐車場を借りるだけでも、かなりの負担になりますからね。
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車のある生活が好きというのが正しいです (マヌケ)
2007-10-29 11:47:36
ハンドルを握ると性格が変わるということがありますよね。 私の場合は饒舌になります。 ですので家族で長距離移動するお盆など、普段話をしないような話題に触れることもあります。 車の中での会話で息子や娘にガールフレンドやボーイフレンドがいることを初めて知ったりなど。 車をメカニックとして好きと言うよりも、車がある生活がライフスタイルが好きという感じです。 夜中にコンビにまでちょいと出かける時に、FMから流れる曲が心に染み入って、しばらく駐車場でたたずんだり、心地よい個室的な感じが好きであったり、雨の日の便利さであったり、大型電気店の屋上のパーキングから雨上がりに虹が見えて、コーヒー片手に感動した記憶だとか、なんと言いますかそういうシチュエーションが好きなんです。 昔、片岡義男というショボイ作家が車での移動を淡々と綴っただけの小説をたくさん出しましたが、そんな影響もあるかもです。
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-10-29 12:35:51
「車の在る生活が好き」というのは判ります。自分も結構な酒呑みですが、一人の時には呑みたいと思いませんし、実際の所は大勢でワアワア遣り乍ら呑む雰囲気が好きというのが正しい気がしますし。

それなりに裕福な人ですと自宅に書斎なぞを持てるのでしょうが、貧乏人の自分には夢の世界で、そうなると静かに一人の空間を持てるというのは車の中位しか無いのも確かかと。
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Unknown (tak_123)
2007-10-29 15:32:35
社会一般的にはたしかに仰っているように「クルマの販売台数が減ることは地球環境のために良い事だ。」はアリだと思います。これをマスコミが言わないのは大口スポンサーである自動車会社に配慮してのことでしょう。あと考えたいのがやはり住宅事情かもしれません。クルマを所有すると言うことはもう一部屋増える感覚なんですね。移動する居間なんですよ。まあそういう意味でアタシは日常のアシとして自家用車は持っていますが、全体的に自動車の販売台数が減ることはいいことだと思ってます。その原因は皆さん書かれているように「所得の減少」「ライフスタイルの多様化」でしょう。
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>tak_123様 (giants-55)
2007-10-29 16:40:29
書き込み有難う御座いました。何時もの如くtak_123様のブログの方にレスを付けさせて貰おうとしたのですが、何故か「禁止ワードが含まれていて不可。」という事で書き込みが出来ませんでした。「禁止ワード」と思しき単語or表現が見当たらなかったのですが、文章を変えたりor削ったり色々試みたもののやはり駄目でしたので、申し訳在りませんが今回はこちらにレスを付けさせて貰いますね。

週刊誌等ではそれなりに問題点を追及しているものの、TVでは宗教団体やパチンコ業界の”闇の部分”をまず取り上げないのは、やはり彼等がCMの大きなスポンサーで在るからでしょうね。自動車業界に関しても同様に、腰が引けた論調が目立ちますし。

「車を所有すると言う事は、もう一部屋増える感覚。」というのはその通りかも。なかなか個人の空間を得られない現代人にとっては、車中が貴重な存在という事でしょうね。

P.S. どんな分野に於いても、現状に甘んじているだけでは早晩淘汰されるだけ。競争が激しい飲食店では、特にそうだろうと思うし、自己研鑽しておられる店主の店というのは評価したいですね。「すき身ポン酢和え」が個人的には最も気になりました。
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CMと言えば (マヌケ)
2007-10-29 17:39:54
そういえば、以前は日本ではタブーだったのではないかと思うのが明らかに、所得の高い人しか相手にしていないようなCMです。 そういうものは以前はなかったと思うのですが、お金持ちだけに向けたメッセージを発信している高級車CMが例のレクサスという車種ですが、ありますよね。 あれなども、考えてみれば嗜好の多様化とも格差の表れともとれますね。 改革の痛みとか結局は国民に均一ではなくて、逆に改革によってチャンスを得たり資産を増やしたり、税金が軽減されたようなケースもあるわけで、有利な立場にある人がより豊かになったり、消費で冒険をするようになったというのもあるのだと思います。 たぶん、みな均一に豊かになる時代が終わったことの現れがあのCMに象徴されているのかなとも思いました。 どこかヨーロッパの豪邸が出てきて、庭にテニスコートがあって、綺麗で優雅なご婦人が戯れて、有り得ない設定です。 学生の頃は先輩のセリカがうらやましくて、職に就いたら必ず買いたい憧れの車でした。 夏の夜、そのセリカで海までドライブした時、浜辺の近くに駐車した車の一台にウインドウに新聞紙がぐるり貼り付けてあり、車体がゴソゴソと動いているのを発見しました。 若い二人が車の中で、ああああうらやましいなあああの思い出です。
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困るのはメーカーだけじゃないんです (破壊王子)
2007-10-29 18:04:02
元なんちゃってディーラー営業マンのつたない知識から言わせてもらうと、自動車って物凄い部品点数があるわけで、販売台数が落ち込むとそれだけダメージを喰らう人や企業は多いんです。メーカーや販社だけがエライ目に会うだけじゃない。
環境どうこうについて色々言われますが、やれリサイクルだといっても例えば使用済みペットボトルを運ぶのはトラックなんです。貨物列車だってディーゼル機関車なり電力を使う。つまりCO2は排出されるんで。

亀田問題でもわかりましたが、メディアこそ真の敵なんです。



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むずかしい問題ですね。 (toshi16)
2007-10-29 18:53:48
経営とかに関わる職業に以前就いていた僕にとっては、車の販売台数の低迷はやっぱり心配な出来事と考えてしまいます。

トヨタは現在、世界でも指折りの企業です。
トヨタ社員とその関連会社、そして取り引き企業のそれぞれの社員の総数は、大抵の都道府県の人口を超えることでしょう。
また、その家族まで考えた場合、またトヨタ以外のホンダやニッサンなどのそれらまで考えた場合、一つの国家を超える存在にさえなるのではと思うのです。


ですから
「自動車販売台数の落ち込み=悪」
とまではいかないものの、それがどんな利点があるにせよ手離しで喜べる状況ではないと思うのです。


日本は経済大国です。
北朝鮮に対し、強気な態度をとることができるのも、経済で圧倒的アドバンテージがあるからだと思うのです。


55さんの仰ることはよくわかりますし、また環境問題を軽視するつもりはありませんが、やっぱり現状を喜ぶ気にはなれないですね。
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-10-29 20:05:46
書き込み有難う御座いました。

もうかなり昔の話になりますが、明石家さんま氏と淡路恵子さんという”モンゴリアン・チョップ”の様な組み合わせが番組進行する真夜中のエロ番組が在りました。その中で淡路さんが通販の司会をするコーナーが在ったのですが、イメルダ夫人がする様なとんでもない宝石が紹介された事が在り、確か値段は100数数万円だったと記憶しています。それを指に嵌めた淡路さんが、「まあ、御安い!主婦の皆様方、これは御買い得ですよ!!」とカメラ目線で訴えているのを見て、「何処の主婦が、そんな大金持ってるんだよ!御安いって何だそりゃ?」と思わず突っ込みを入れてしまったもの。マヌケ様の書き込みを拝見して、ふとそのシーンを思い出してしまいました。

小学生だった時分、真夏の夜に川べりを歩いていた所、停車していた車が激しく上下に動いているのを見て「何だろう?」と思ったものです。”事実”に気付いたのは中学になってからでしたが。
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