ＴＶドラマにも大きな影響が

新型コロナウイルスの感染拡大は、放送業界にも大きな影響を及ぼしている。「番組関係者の感染で、出演者が出られなくなった。」、「感染を避ける意味で、出演者が間隔を空けて座ったり、Ｗｅｂカメラ等によるリモート出演になった。」、「“３密”を避けるという理由から、屋内外での収録が出来なくなった事で、過去の番組の再放送（新しく始まったＴＶドラマが、途中から過去放送分に切り替わったケースも含め。）が矢鱈増えたり、４月から放送開始予定だったＴＶドラマが、無期限の放送延期となった。」、「番組の冒頭、長々と天気の話を扱うのが常だったワイドショーも、今では新型コロナウイルス関連の話一色。」等々だ。

わあわあ騒ぐだけの“雛壇芸人”にはウンザリしていたので、そういう連中の出演機会が減ったのは、個人的に喜ばしい事だ。でも、仕方無い事とはいえ、楽しみにしていた（又は好んで見ている）ＴＶドラマに大きな影響が出るのは、非常に残念で在る。

「現在放送中の今年の大河ドラマ『麒麟がくる』が、６月中に放送中断される可能性が出て来た。」と言う。「３密を避ける。」という理由から、同番組の撮影は４月1日以降止まっており、其れ以前に収録されていたのは、６月７日放送分の第２１話迄。５月中に撮影再開とならなければ、６月１４日以降の放送には間に合わず、其の場合は総集編や再放送の形で対応すると見られる。撮影中止が長引けば、年内に全ての放送が終わらずに、越年する可能性も。

昨年の「いだてん～東京オリムピック噺～」が余りにも酷い出来だったので、「麒麟がくる」には大きな期待を寄せていた。「いだてん～東京オリムピック噺～」は“出演者の相次ぐトラブル”に見舞われたが、其の“負の連鎖”を引き摺ったのか、濃姫（帰蝶）役の沢尻エリカ容疑者が逮捕されたり、「東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定だった事から、放送開始が例年よりも減らされた。」等、放送開始前より“気の毒さを感じる番組”では在ったが、「初回放送以降、満足の行く内容だった。」だけに、何とか良い形で最後を迎えて欲しいと願っている。