ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

宮中某重大事件

2018年02月10日 | 歴史関連

1921年、裕仁親王(当時皇太子、後の昭和天皇)のに内定していた久邇宮良子女王(後の香淳皇后)に付いて、家系色盲遺伝が在るので、妃には相応しくない。として、元老山縣有朋等が久邇宮家に対して婚約辞退を迫った。世に言う「宮中某重大事件」だ。

 

時代が違うとはいえ、「家系に色盲の遺伝が在るから。」という理由で婚約自体を迫るというのは、何とも差別的な話。当時の山縣は軍部政界に強い影響力を持っており、そんな彼が婚約に反対したという事で、当初、久邇宮家も婚約辞退の動きを見せたそうだ。

 

然し、そんな山縣の主張に反発する声が高まり、「北一輝等が、山縣暗殺企図している。」等の流言飛語が飛び交い、山縣は社会的に追い込まれて行く。

 

結果として裕仁親王本人の意向から婚約は破棄されず、山縣の権威は大きく失墜。彼は翌年、失意の内に亡くなった。

 

「婚約は破棄される事無く、何れずれ御成婚される」と政府が発表したのは“97年前の今日”、即ち1921年2月10日の事だった。


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