ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「鏡の花」

2013年12月19日 | 書籍関連

「長渕悦子」さんと書くと凄く違和感が在るので、敢えて志穂美悦子」さんと書かせて貰うが、彼女が27年振りに昨日、TV番組に登場したそうだ。

 

3年前の記事「こんな兄貴や姉貴が欲しかった」でも記したが、志穂美さんが滅茶苦茶好きだった。だから彼女が長渕剛氏と結婚した際には、彼が羨ましくて仕方無かった。

 

残念乍ら当該番組は見られなかったのだけれど、ネット上で志穂美さんの近影を拝見した。今年で58歳という事で、其れなりに老けてはいたが、でも綺麗。「良い歳の取り方をしているなあ。」と感じた次第

 

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所の娘が願う、亡き人との再会。少年が抱える、切ない空想姉弟の哀しみを知る、曼珠沙華が語る、夫の過去。少女が見る、奇妙なの夢。老夫婦に届いた、絵葉書の謎。本の小さな行為で、世界は変わってしまった。其れでも・・・。

 

6つの世界が呼応し合い、眩しく美しい光を放つ。未だ誰も見た事の無い群像劇

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道尾秀介氏の小説「鏡の花」は、6つの「」から構成されている。同じ人物が此れ等の章に登場するのだが、読者は当惑乍ら読み進める事になるだろう。章によって同じ人間が生きていたり、又、逆に死んでいたりするからだ。「時期」が異なっていれば、同じ人間が生きていたり、死んでいたりしてもおかしくはないのだが、明らかに「同じ時期」なのに設定が異なっているのだから、当惑するのも当然。

 

要は「同じ人物が登場するパラレル・ワールド」を描いている訳で、そういう手法を用いる小説は、此れにも在る。そして、パラレル・ワールドという設定により、面白さを増すケースも在るのだが、「鏡の花」に関して言えば、全く良さが出ていない。「どういう効果を狙って、道尾氏はこういう設定を設けたのか?」というのが全く判らず、唯々状況把握に混乱する許りだった。

 

内容的にも面白さを感じ得ず読後に残ったのは徒労感だけ。総合評価は、星2つとする。


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