昨日、TBSラジオで放送された「荒川強啓 デイ・キャッチ!」の中で、高校生のスポーツ事情に付いて取り上げていた。同番組の1コーナー「ニュース・ランキング」の7位に「高校野球、硬式部員が1年で6千人減。加盟校は4千校割る。」というニュースが入り、其の中で触れられた物。
“高野連”が、5月末現在の加盟校数&部員数の調査結果を発表。其れによると、硬式野球部員数は16万1,573人で、前年度より6,062人の減少。1982年の調査開始以来、最大の減少幅となった。又、高野連に加盟している高校の数は25校減の3,989校で、12年連続の減少。29年振りに、4千校台を割る事に。
此れ迄硬式野球部の部員数が最も減少したのは、Jリーグが開幕した翌年の1995年度の4,357人で、今年度の6,062人は其れを上回っている。地方での部員数減少は続いていたが、今回は都市部での現象が目立つと言う。
少子化の影響も無い訳では無いが、「他のスポーツを選ぶ高校生が増えた。」というのが理由の様だ。自分が子供の頃は、“するスポーツ”と言えば野球がメインだったけれど、今は選択肢が増えたという事。
で、面白かったのは“高体連”が纏めているデータ。運動部36競技に所属している全国の高校生に関する、過去3年間(2014年~2016年)のデータが紹介された。
其れによると、男女共に部員数が減った競技は新体操、スキー、ソフトボール、柔道等。特にソフトボール及び柔道は減少数が顕著で、1年間で数百人単位で減少。
・・・と書いて来たが、男女共に部員数が増加している競技は在る。39競技中7競技が増加しており、具体的に言うと競泳、ヴァレーボール、卓球、ソフト・テニス、サッカー、バドミントン、フェンシング。
特に増加数が目立つのは、男子バドミントン部員が1年間で約3千人増、男子ヴァレーボール部員は1年間で約4千人増。男子ヴァレーボール部員がこんなにも増えた理由は、週刊少年ジャンプに連載中の人気漫画「ハイキュー!!」の影響が大きいのではないかと。男子自転車競技の部員数が3年間連続で増加しているのも、人気漫画「弱虫ペダル」の影響が大きそうで、「人気漫画で取り上げられたスポーツ→高校生の部員数が増加」という図式は在りそうだ。
女子で言えば、ヨット部と登山部の部員数が増加。登山部に関して言えば、“山ガール”の増加が影響しているのかも。
「柔道部、剣道部、弓道部の3つを、全国の男女高校生の部員数が多い順に並べろ。」というクイズが出されていた。自分は「1位:弓道部、2位:剣道部、3位:柔道部の順かな。」と予想したのだが、「1位:弓道部(約6万7千人)、2位:剣道部(約4万5千人)、3位:柔道部(約2万1千人)」というのが正解だとか。弓道を扱った漫画が多い(「一礼して、キス」等。)そうで、人気漫画の影響は矢張り強いのだ。