先日、家具販売店で何を買うでも無く、ぶらぶら商品を見て回っていた時の話。ベッドが展示されている一角が在り、「そう言えば我が家のベッドも可成りがたが来ているし、そろそろ買い替え時かなあ。」と思って、一つ一つのベッドを遠目から確認していた所、或るセミダブル・サイズのベッドに目が留った。其のベッドの上には薄めの布が掛けられており、表面的には膨らみの無い真っ平に見えたのだが、其の布が急に枕側から足元側に向かって、フワッと波打つ様に動いたのだ。強い風が枕側から吹き込んだかの様にも見えたのだが、そんな強い風が吹き込む様な場所では全く無かったので、「何でだろ?」と不思議に思って其のベッドに近付いたら・・・。
パッと布が捲れ上がり、中から幼稚園に入る前位の男の子がひょこっと顔を出したではないか。そう、余りにも身体が小さかった為布の膨らみが気付き難かっただけの話。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは正に此の事で、思わずニヤッと笑ってしまった。そして改めてベッドの周りを見ると子供用の小さな靴が脱ぎ捨てて在り、「此の靴に気付いていれば、中に子供が潜り込んでいるのは一発で判ったろうに。」と思った自分。木を見て森を見ず。「部分」にばかり関心が捉われてしまい、全体を見るのが疎かになっていた訳だ。
9月に入っても暑い日が続く今年。先達てには「東京都心の熱帯夜が今年に入って48日目となり、此れは観測史上最多を更新。」と大きく報道され、中には「此の世の終末を迎えるのではないか?」的な報じ方も。単純な自分なんぞは一瞬「こりゃあ大変だなあ。」と思ったりもしたのだが、良く良く考えると其れ迄の最多「47日」はちょい昔、16年前の1994年に記録された訳で、其の時には当然乍ら此の世の終末を迎えた訳でも無い。「史上最多の48日」という“部分”ばかりに注目が行ってしまい、其の事で必要以上に大袈裟な報じられ方をする。「其れ迄の最多日数はそんなに昔では無い、16年前に記録された物。」という“全体”が見えていれば、大袈裟な報じられ方にも冷静な判断が下せたかもしれない。
政治も経済も何もかも、“部分”だけを取り上げての煽りを判断基準にするのでは無く、“全体”を見据えての判断基準を持たないと、自分自身を見失って“流されて”しまう事になる。
パッと布が捲れ上がり、中から幼稚園に入る前位の男の子がひょこっと顔を出したではないか。そう、余りにも身体が小さかった為布の膨らみが気付き難かっただけの話。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは正に此の事で、思わずニヤッと笑ってしまった。そして改めてベッドの周りを見ると子供用の小さな靴が脱ぎ捨てて在り、「此の靴に気付いていれば、中に子供が潜り込んでいるのは一発で判ったろうに。」と思った自分。木を見て森を見ず。「部分」にばかり関心が捉われてしまい、全体を見るのが疎かになっていた訳だ。
9月に入っても暑い日が続く今年。先達てには「東京都心の熱帯夜が今年に入って48日目となり、此れは観測史上最多を更新。」と大きく報道され、中には「此の世の終末を迎えるのではないか?」的な報じ方も。単純な自分なんぞは一瞬「こりゃあ大変だなあ。」と思ったりもしたのだが、良く良く考えると其れ迄の最多「47日」はちょい昔、16年前の1994年に記録された訳で、其の時には当然乍ら此の世の終末を迎えた訳でも無い。「史上最多の48日」という“部分”ばかりに注目が行ってしまい、其の事で必要以上に大袈裟な報じられ方をする。「其れ迄の最多日数はそんなに昔では無い、16年前に記録された物。」という“全体”が見えていれば、大袈裟な報じられ方にも冷静な判断が下せたかもしれない。
政治も経済も何もかも、“部分”だけを取り上げての煽りを判断基準にするのでは無く、“全体”を見据えての判断基準を持たないと、自分自身を見失って“流されて”しまう事になる。
仙台も例年より暑いですが、幸い自宅では一日を除いてエアコンの世話にならずに済んでます。涼気なのか霊気なのかいまひとつわからん風が吹き抜けてまして。35度でも冷房不要なのに28度で雨降った日に冷房が必要になったのもマヌケな話です。
猛暑史上に燦然と輝く94年の大河ドラマは、これまた最低視聴率で大河史上に燦然と輝く「花の乱」。都は灰になるわ血を吐くはオバケは出るわ日蝕は起きるわ、世相を反映しすぎたのか、悪い意味で突っ走ってしまった脚本でした。94年の天候よりも、前年の記録的冷夏のイメージかもしれませんけど。あんなもんよくも日曜8時に放送出来たもんです。いや、市川森一ファンにはたまらない作品ですが。
とりあえず、「地球」温暖化で「それ見たことか人類滅亡!!」と声高に叫ぶのは、極東の猛暑くらいは一人前に予測できるようになってからにしてほしいです。緑の多い風景を愛する者ですが、殺気立ってエコ教を押し付けられるとかえって反発したくなります。
東京の8月の平均気温は29.6度と、史上最高を記録したとか。全国各地で暑さ絡みの記録を更新した今夏ですが、先日某番組で「沖縄は例外だった。」と言っていました。8月の平均気温は28度台(うろ覚えで済みません。)で、東京よりも低いのには驚かされたもの。
クロ様が住まれている地域では其れ程の暑さでは無かった様で、暑さが大の苦手な自分には羨ましい限りです。
実は近々「大河ドラマ」関連の記事をアップする予定なのですが、大河と言ったら「(幕末を除く)近・現代物はヒットしない。」というジンクスが在りますよね。ですので最低視聴率を記録したのは「山河燃ゆ」とか「春の波濤」辺りと思っていたのですが、「花の乱」でしたか。自分は此の作品を見ていなかったのですが、概要を拝見すると可成り個性的な内容だった様ですね。
一寸した事で大きく変動してしまう「内閣支持率」に関しては、自分も違和感を覚えます。国政を大きく揺るがし兼ねない事柄が起因しているなら勿論別ですが、「漢字を読み間違えた。」程度の事で下がってしまうのは、正に国民の側が「木を見て森を見ず」という感じすらしてしまう。其れと先達ての参院選前には毎週の様にマスメディアによる内閣支持率が発表されていたけれど、「あんな頻繁に行う必要が在るのだろうか?」、「こんな短期間での支持率の上下を、大きく取り上げる事に意味が在るのだろうか?」という疑問が。マスメディア挙げてのイメージ・キャンペーンという感が無きにしも非ずという気がします。
「伝え方」と「捉え方」の問題、其れは確かに在るでしょうね。