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「遼、日本勢トップから2年振り陥落/世界ランク」(5月29日、サンスポ)
男子ゴルフの27日付世界ランキングが発表され、ダイヤモンド・カップで今季2勝目を挙げた藤田寛之(42歳)が前週の76位から64位に浮上し、自身初の日本勢トップとなった。石川遼(20歳)は6つ下げて65位となり、2010年5月2日から約2年間守って来た日本勢最上位から陥落した。谷口徹(44歳)は82位。
1位にルーク・ドナルド(34歳)=英国=が返り咲き、ロリー・マキロイ(23歳)=英国=は2位に後退した。タイガー・ウッズ(36歳)=米国=は2つ下げて9位。
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ゴルフは海外で一度だけコースに出た事が在るが、余りにも酷いスコアだったので、途中からキャディー役に廻った。バッティング・センターで“動いている球”を打つよりも、ゴルフで“止まっている球”を打つ方が難しく感じるのは、一体何故なのだろうか?
そんな訳で、以降はゴルフを全くしていない。ゴルフ中継も、ザッピングしていて出会し、興味が惹かれた際には見る程度。ハッキリ言ってゴルフは詳しくないし、特段思い入れも無いのだが、“人間的な魅力”から石川遼選手は「頑張って欲しい。」と思っている。
年齢が上だろうが下だろうが同じだろうが無関係に、「凄いなあ。」と思える部分が在れば、其の人を尊敬してしまう。石川遼選手が「ハニカミ王子」なるニックネームで世間の注目を集めた5年前、其の言動がとてもしっかりしていた事に、「彼の年齢で、彼だけしっかりした受け答えが出来るのは凄いなあ。自分が同じ年代には、とても彼程の受け答えは出来なかったに違いないから。」と思ったもの。其れ以降も彼の真摯な姿勢は変わらないし、試合後のインタヴューにきちんと応じているのも凄いと思う。結果を残せた後のインタヴューなら未だしも、不本意な成績に終わった後等は、普通ならインタヴューなんか受けたくないだろうから。
そんな石川選手が、大スランプに苦しんでいる。2010年11月14日に三井住友VISA太平洋マスターズで優勝して以降、1年半以上優勝から遠ざかっており、予選落ちになるケースも。
昨春、「東日本大震災の被災者の為、2011年度の国際ツアー及びメジャー大会での獲得賞金全額を寄付し、更に大会でバーディーを1つ取る度に10万円を加える。」と発表した石川選手。しかし大スランプに陥った事で、思う程の寄付金額にならなかった事は、本人としても嘸や不本意だった事だろう。(ネット上では「ゴルフで良い成績を残した所で、全額寄付して手元に残らない事から、真剣にプレーする気が無いのだろう。」といった心無い書き込みも散見されたが、こういう「金持ち=全て悪」的な妬みというのは、さもしさしか感じられない。)
スランプに陥った際、脱出する迄のタイプを大別すると、「王タイプ」と「長嶋タイプ」が在る様に思う。王貞治氏と長嶋茂雄氏、何方も日本球界が生んだ天才打者だが、“イメージ的には”「一度スランプに陥ると、脱出する迄に長い時間を要する。」というのが王氏ならば、「スランプに陥っても、立ち直るのが早い。」というのは長嶋氏。同じ天才で在っても「気分転換の上手さ」という部分で違いが在り、気分転換が上手いからこそ長嶋氏がスランプから脱出するのは早かったという事ではないだろうか。
松井秀喜選手や新井貴浩選手等は王タイプ、そして清原和博選手やイチロー選手等は長嶋タイプというイメージが在る。石川遼選手は、王タイプのイメージだ。一日も早く、大スランプから立ち直って欲しいもの。
浅田真央は王で、安藤美姫は長嶋かな?
北島康介は長嶋?
体操の内村は長嶋?(彼はスランプなどあるのか?というイメージ)
人気と云う点だけだと石川は長嶋、と思うんですが。
様々な競技者達の大別、自分も同じ様に思います。石川選手の場合、持って生まれた「華やかさ」という点では「長嶋タイプ」という感じがするのですが、技術に関する「求道者的な面」が「王タイプ」という感じがしています。