大晦日の夜というと例年は、「テレビ東京系列で放送される懐メロ番組『年忘れにっぽんの歌』【動画】をメインで視聴し、NHKの『NHK紅白歌合戦』【動画】が始まったら、ザッピングで見たい歌手だけを見る。日本テレビ系列の『笑ってはいけないシリーズ』【動画】は録画予約し、年が明けると共に視聴。」というのが自分のパターン。
しかし、一昨日に関しては、「第47回年忘れにっぽんの歌」は全く見なかった。懐かしいと言えば懐かしいのだけれど、其の懐かしさの“距離感”が実に微妙な出演者許りで、「見たい。」と感じなかったのだ。
だから、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない大脱獄」をメインで視聴し、「第65回NHK紅白歌合戦」をザッピングして見る形と相成った。
「笑ってはいけないシリーズ」、近年はマンネリ化を覚えていたが、今回は特に其れを強く感じた。マツコ・デラックス氏と新垣隆氏との遣り取りには大笑いしたが、其の他は今一。ダウンタウンを始めとしたレギュラー陣は年齢を重ね、笑いにも動きにも切れが鈍った気がして、「そろそろ幕引きかな。」と。途中で録画に切り替え、年明け早々見た際には、多くを早送りで“飛ばした”。
“期待薄だった紅白”だが、ゴールデンボンバーは期待を裏切らない“意外さ”を見せてくれたし、薬師丸ひろ子さんや中島みゆきさん、美輪明宏氏は良かった。
又、サザンオールスターズや中森明菜さんを引っ張り出せたのも、「流石NHK!」と思わされた。自分の世代は“聖子派”か“明菜派”に分かれたりするのだが、自分はデビュー時からの聖子派。一方、学生時代の友人は明菜派で、今回の“復帰”を楽しみにしていた。元気さに欠ける部分は在ったし、声も震えてはいたが、思っていた程、見た目は変わっていなかったのが嬉しかった。
唯、全体的にはピンと来ない顔触れだったし、大トリの松田聖子さん(彼女のファンでは在るが、何で今回大トリなのか理解出来ない。)も再三声が出なかったりで、「ザッピングで、見たい所だけ見れば充分。」という感じ。
年末のTV番組で予想外に面白かったのは、30日の深夜にTBS系列で放送された「クイズ☆正解は一年後」。ロンドンブーツ1号2号の田村淳氏が仕切るヴァラエティー番組で、「其の年の1月に『今年年起こりそうな事柄』をゲスト・チームに予想させ、約1年後の12月末に同じメンバーを呼んで、“生放送”にて答え合わせをして、正解ポイントを競う。」という内容。一昨年の第1回に引き続き、今回も視聴。
“ロンブー”の番組は概して「身内弄り」や「露悪趣味」に過ぎた所が在り、見る機会は余り無いのだが、此の番組に関しては適度な感じだし、何よりも「1年後を予想する。」というコンセプトが面白い。
で、一昨年の第1回収録が終わった後、“罰ゲーム”として“ロンブー”の田村亮氏が私用している(10万円以上が入った)財布が、関東某所の竹藪内に埋められていたと言う。風呂敷に包まれた財布は、人気の無い場所に埋められ、約1年後に同じ場所を掘った際、其の儘残っていた場合のみ、全て亮氏に返却されるという酷い罰ゲーム。
番組の最後、埋めたと思しき場所を亮氏が必死で掘り返すのだが、財布は一向に見付からない。最初はああだこうだと茶化していた出演者達も、残り時間が少なくなった事も在り、「何で無いんだ?」、「誰かが持って行ったのか?」と焦り出した。
埋めたと思っていた場所より、少し離れた場所から財布は見付かったのだが、何故か包んでいた風呂敷は無く、中身を確かめ様とするも、財布のチャックが傷んで開けられない。何とかチャックを壊して、「御金は残ってました!」という亮氏の声に出演者達は一瞬、安堵の表情を浮かべるも・・・。
【ボロボロになった1万円札】
財布の中から取り出された1万円札は、見事な程にボロボロ。チャックで確りと閉じられていた財布の中でも、湿気が多そうな地面の中に約1年も埋められていては、御札もボロボロになってしまうという事なのだろう。
紙幣は「貨幣損傷等取締法」の対象外となっており、紙幣の損傷自体を罰する法律は無いとはいえ、流石に「不味いんじゃないの?」と思ったのだろうか、出演者達が一様に微妙な表情だったのは、何とも間抜けだった。
BGM感覚で付けているTV番組、確かに在りますね。唯、そんな感じにすらならない様な物、例えば雛壇芸人を寄せ集め、身内弄りをして身内だけで笑っている様な類いの番組が急増し、TV番組の視聴時間は、明らかに昔より減っています。
読書と言えば、近年は1年間に読んだ本は零冊という人も結構居るのだとか。小説とかだけでは無く、漫画を含めても零冊というのですから、「大丈夫なのかなあ?」と思ってしまいます。読書って、想像力を高めてくれるし、人類が生み出した貴重なエンターテイメントだと思うんですけどね。