もう大分昔の事になるけれど、“北”と“南”で見上げた夜空の美しさは、今も忘れる事が出来ない。北は礼文島、そして南は西表島。澄み切った空気の中、目にした満天の星々。何とも言えない贅沢さを感じたし、「今後もずっと、こういう光景が見られると良いな。」と思ったもの。
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「鳥取県が星空保全条例を制定 サーチライト使用原則禁止」(12月21日、東京新聞)
美しい夜空を次世代に引き継ごうと、サーチライトやレーザー光線の使用を原則禁止する「星空保全条例案」が21日、鳥取県議会本会議で賛成多数により可決、成立した。県によると、星空景観保護の目的に特化した条例制定は、都道府県レヴェルで初めて。施行は、来年4月の予定。
鳥取県は「星取県」を宣言し、観光PRに取り組んでいる。条例で防災利用等を除き、特定の対象物を照らす目的が無い場合は、屋外での投光器使用を認めない。特に美しい星空が見える地域を、「星空保全地域」に指定。照明器具の設置や使用に、更に厳しい基準を設ける。違反者には指導し、従わない場合に5万円以下の過料を科す。
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鳥取県は、「何の市町村からも天の川が見え、流星群の時期で無くても、流れ星が見え易い。」というのが売りなのだとか。元々星々が見易い地域だからこそ、星空保全条例を設ける意味合いが在る訳で、此れが東京とかだったら、保全条例云々なんて話が出る事は無いだろう。
住んでいる城陽市は大都市圏の衛星都市ですが、観望会などで星空を見ていると、空が明るい・見える星が少ないと常々思うのですが、都会の真ん中から来る人からは夜道が暗いもっと照明を、と言われるそうです。
確かに真っ暗な夜道は怖いですが、ただ明るければ安全安心ということでもないでしょう。
24時間営業のコンビニの前は、不良少年少女のたまり場になりやすいとも聞きます。
夜間照明は必要最小限にとどめてほしいと、永遠の天文少年は考えるのです(笑)。
人手不足が原因で、ロイヤルホストやてんやが来年の元日を休みにすると発表されましたね。(「人手不足=景気回復」と捉える人も居ますが、非正規雇用者の需要が増え、正規雇用者が必ずしも増えていない点を考えると、安直に景気回復と言えない気もしていますが。)「常に開店している店が開いていない。」というのは、一定年齢の人達からすれば驚きかもしれませんが、自分の様に「正月三が日は、殆どの店が閉まっていた。」という幼少期を経験した者からすると、「ハレとケの違いが明らかになるというのは、結果として悪い事では無いんじゃないかなあ。」と思ったりします。
夜、街中に明るさが溢れているというのは、仰る様にメリットとデメリットが在りますよね。防犯面で言えばメリットになるのだろうけれど、過剰に明るいというのは・・・。
東日本大震災直後の過剰な節電はどうかと思いますが、でも、明る過ぎる夜に慣れ切った身からすると、夜本来の暗さが心地良かったりもしました。