満面の笑顔を浮かべながら、選手達の手で胴上げをされていた王貞治監督。その姿を見て、「本当に良かったなあ。」と安堵する思いと、「良くぞ此処迄闘い抜いてくれた。」と日本チームの面々に感謝の気持ちが沸々と湧いて来た。*1
昨日行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦では、我が日本チームが強豪キューバチームと相見え、10対6で勝利を収めてくれた。腹蔵無く言えば、2次リーグの韓国戦、つまり2回目の対韓国戦で日本チームが連敗を食らった時点で、自分の中では「これでジ・エンドか・・・。」と諦観した。そんな状況から這い上がり、よもやの世界一を決めてくれたのだから、素晴らしくも誇れるチームだったと自慢したい程。
改めて日本チームの面々に、「御疲れ様でした!そして最高の成果を見せて戴き、本当に有難うございました!」と、慰労及び感謝の言葉を捧げたい。
開幕前、そして開幕して以降も様々な問題が指摘されたWBC。「アメリカの御都合主義が、余りにも過ぎている大会。」とか、「読売グループ主導の商業主義の大会。」等々、批判する声も少なくなかった様に思う。でも、個人的には「野球人気が低落傾向に在る今だからこそ、世界的に野球の魅力を知って貰い、より広く普及させる事が肝要。兎に角、何やかんや言わないで参加して動いてみるべきではないか?」という気持ちがずっと在った。(この辺の話は、「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」内の記事「WBCへの不安と期待~宮本『世界一になったら、なんとでも言える』」)のコメント欄に以前書かせて戴いたのだが。)
大会を終えて改めて思うのは、これだけ盛り上がった試合の数々を前にすると、アメリカがどうだ、読売グループがどうだ等というのは、どうでも良い些細でチンケな事に過ぎず、WBCを開催して良かったと。
とは言え、3年後に開催される第2回WBCをより実り多き大会にする為にも、改善すべき点は挙げておきたいと思う。
**********************************
① 開催時期
やはりこの時期の開催というのは再考すべきだと思う。メジャー・リーグや日本のプロ野球をを始めとして、公式戦が差し迫ったこの時期では、チームや個人の事情で参加を躊躇してしまう選手達が出てしまうのは責められないと思うのだ。
大好きな松井秀喜選手が世界一を決めた場に居なかった事は、個人的に非常に寂しかった。色々事情が在ったにはせよ、彼には日本チームの一員として出場して欲しかったのは事実。でも彼がWBCに不参加を決めた事で、「裏切り者!」といった非難を浴びせる気にはならなかった。それはやはり開催時期が悪過ぎるという思いが在ったからだ。(それだからこそ、敢えてこの時期に参加を決断してくれた選手達には、心底感謝をしてもいるのだが。)
聞く話によると、WBCをオリンピックに代わる野球の最高峰の大会に育てようとメジャー・リーグでは企図しているのだとか。だからこそ、彼等が重要なイベントとし位置付けている夏のオールスターゲーム(別名Mid Summer Classic)及び秋のワールド・シリーズ(別名Fall Classic)を受けて、わざわざ「Classic」という単語を大会名に盛り込んだ程。
だがそうは言いながらも、ワールド・シリーズの後にWBCを開催してしまうと、その権威が落ちてしまうと懸念する向きも在り、WBCの開催時期を無理やり3月に押し込んだとも言われている。それだけアメリカ人が、「ワールド・シリーズこそが世界最高峰の試合なのだ。」と誇りを持っている裏返しなのかもしれない。
でも、時代は変って行くもの。誇りを守るのも大事だが、大国アメリカならばもっと巨視的な立場で変革を恐れないで貰いたい。真の世界一を決める大会とWBCを位置付け、ワールド・シリーズの直後に開催時期を移動させるのがベターだと自分は考える。
② 審判
昨日の中継では事在る毎に、「1塁審判はあのボブ・デービッドソン*2ですからねえ。本当に心配です。」とか「おっと、これがセーフですか?ボブ・デービッドソンが判定すると、どうしても疑わしく見えてしまいますねえ。」と、”第二の阿部四郎”とも言える誤審審判を揶揄していたのが何とも間抜けだった。
でも、デービッドソン氏の判定が余りに酷かったのも事実。「アメリカに有利な誤審をわざとしている!」という声に対し、アメリカ国内では「意図的ではなく、老化によって彼の視力が落ちているのではないだろうか?」という声も在るのだとか。どういった理由にせよ、一流選手が集う最高の大会にそんなレベルの審判を配した事自体が誤りではないだろうか。
一流の選手を集める以上は、審判も一流の技術を持った人間を配すべき。そして、対戦チームとは無関係の第三国出身の審判を配するというのも必須だろう。
③ 対戦カード
抽選では無く、事前の取り決めで対戦カードが決められているのはどんなものだろうか。日本チームで言えば、韓国と1次リーグを含め3度も対戦している一方で、イタリアやドミニカ共和国等とは一度も対戦せずに終わってしまった。全ての国と総当りというのは現実的に無理だとしても、せめて或る程度の段階に到れば、抽選で対戦カードを決定すべきではなかろうか。
昨日行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦では、我が日本チームが強豪キューバチームと相見え、10対6で勝利を収めてくれた。腹蔵無く言えば、2次リーグの韓国戦、つまり2回目の対韓国戦で日本チームが連敗を食らった時点で、自分の中では「これでジ・エンドか・・・。」と諦観した。そんな状況から這い上がり、よもやの世界一を決めてくれたのだから、素晴らしくも誇れるチームだったと自慢したい程。
改めて日本チームの面々に、「御疲れ様でした!そして最高の成果を見せて戴き、本当に有難うございました!」と、慰労及び感謝の言葉を捧げたい。
開幕前、そして開幕して以降も様々な問題が指摘されたWBC。「アメリカの御都合主義が、余りにも過ぎている大会。」とか、「読売グループ主導の商業主義の大会。」等々、批判する声も少なくなかった様に思う。でも、個人的には「野球人気が低落傾向に在る今だからこそ、世界的に野球の魅力を知って貰い、より広く普及させる事が肝要。兎に角、何やかんや言わないで参加して動いてみるべきではないか?」という気持ちがずっと在った。(この辺の話は、「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」内の記事「WBCへの不安と期待~宮本『世界一になったら、なんとでも言える』」)のコメント欄に以前書かせて戴いたのだが。)
大会を終えて改めて思うのは、これだけ盛り上がった試合の数々を前にすると、アメリカがどうだ、読売グループがどうだ等というのは、どうでも良い些細でチンケな事に過ぎず、WBCを開催して良かったと。
とは言え、3年後に開催される第2回WBCをより実り多き大会にする為にも、改善すべき点は挙げておきたいと思う。
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① 開催時期
やはりこの時期の開催というのは再考すべきだと思う。メジャー・リーグや日本のプロ野球をを始めとして、公式戦が差し迫ったこの時期では、チームや個人の事情で参加を躊躇してしまう選手達が出てしまうのは責められないと思うのだ。
大好きな松井秀喜選手が世界一を決めた場に居なかった事は、個人的に非常に寂しかった。色々事情が在ったにはせよ、彼には日本チームの一員として出場して欲しかったのは事実。でも彼がWBCに不参加を決めた事で、「裏切り者!」といった非難を浴びせる気にはならなかった。それはやはり開催時期が悪過ぎるという思いが在ったからだ。(それだからこそ、敢えてこの時期に参加を決断してくれた選手達には、心底感謝をしてもいるのだが。)
聞く話によると、WBCをオリンピックに代わる野球の最高峰の大会に育てようとメジャー・リーグでは企図しているのだとか。だからこそ、彼等が重要なイベントとし位置付けている夏のオールスターゲーム(別名Mid Summer Classic)及び秋のワールド・シリーズ(別名Fall Classic)を受けて、わざわざ「Classic」という単語を大会名に盛り込んだ程。
だがそうは言いながらも、ワールド・シリーズの後にWBCを開催してしまうと、その権威が落ちてしまうと懸念する向きも在り、WBCの開催時期を無理やり3月に押し込んだとも言われている。それだけアメリカ人が、「ワールド・シリーズこそが世界最高峰の試合なのだ。」と誇りを持っている裏返しなのかもしれない。
でも、時代は変って行くもの。誇りを守るのも大事だが、大国アメリカならばもっと巨視的な立場で変革を恐れないで貰いたい。真の世界一を決める大会とWBCを位置付け、ワールド・シリーズの直後に開催時期を移動させるのがベターだと自分は考える。
② 審判
昨日の中継では事在る毎に、「1塁審判はあのボブ・デービッドソン*2ですからねえ。本当に心配です。」とか「おっと、これがセーフですか?ボブ・デービッドソンが判定すると、どうしても疑わしく見えてしまいますねえ。」と、”第二の阿部四郎”とも言える誤審審判を揶揄していたのが何とも間抜けだった。
でも、デービッドソン氏の判定が余りに酷かったのも事実。「アメリカに有利な誤審をわざとしている!」という声に対し、アメリカ国内では「意図的ではなく、老化によって彼の視力が落ちているのではないだろうか?」という声も在るのだとか。どういった理由にせよ、一流選手が集う最高の大会にそんなレベルの審判を配した事自体が誤りではないだろうか。
一流の選手を集める以上は、審判も一流の技術を持った人間を配すべき。そして、対戦チームとは無関係の第三国出身の審判を配するというのも必須だろう。
③ 対戦カード
抽選では無く、事前の取り決めで対戦カードが決められているのはどんなものだろうか。日本チームで言えば、韓国と1次リーグを含め3度も対戦している一方で、イタリアやドミニカ共和国等とは一度も対戦せずに終わってしまった。全ての国と総当りというのは現実的に無理だとしても、せめて或る程度の段階に到れば、抽選で対戦カードを決定すべきではなかろうか。