ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

褒める

2024年11月23日 | 其の他

其れが誰だったかは忘れてしまったが、以前、NPB現役選手とコーチ経験の在るOBを交えて「理想のコーチとは?」みたいな対談番組を見た事が在る。共に共通していたのは「ちょこちょこと選手にアドヴァイスするのでは無く、普段は黙って選手を観察しているのだが、選手が本当に困った時に、適切なアドヴァイスをくれるコーチが良い。其れも『悪いポイントを次々と指摘するのでは無く、どうしても直さなければいけない悪い点は指摘しつつ、良いポイントをより良くするのアドヴァイスをくれる。』のが良い。悪いポイント許りを指摘されると、真面目な選手程『全てを改善しなければ。』と思い込んでしまい、結果的に自縄自縛状態になってしまう。最悪の場合、自信を無くして、引退に追い込まれてしまう事も在るので。」という事。選手も色んなタイプが居るので、「悪いポイントを次々と指摘した方が、『何糞!!』と発奮して伸びる選手。」も居なくは無いだろうが、「褒めて育てる。」というのは一考値するだろう。

19日にTBSラジオで放送された「パンサー向井の#フラット」内で、「一般社団法人 日本ほめる達人協会」というのが紹介されていた。
協会理事長を務める西村貴好氏は、大学卒業後に家業のホテル運営で人材定着不足に悩む中、「褒めて伝える」効果に気付いたそうだ。そして、彼は「飲食店等からの依頼を受け、『其処の従業員が普段どんな接客をしているのか?』を、調査員が従業員にばれない様に客を装って調査し、其の調査結果を依頼主に報告する。」という、所謂"覆面調査"の会社を立ち上げた。最初は問題点を次々に見付け、依頼主に「こういう点が良く無かったので、こんな風に改善した方が良いですよ。」といった感じで、全ての問題点を報告するという"徹底的な駄目出しスタイル"主体だった。でも、報告から数ヶ月後に再び同じ店舗に覆面調査に行くと、其れ等の問題点は改善されていない場合が殆ど。「此れは、遣り方を変えないと駄目だな。」と思った西村氏は、「褒めて伝える」という効果の事を思い出し、「褒める所捜しの会社」へと転換「どうしても改善しなければならない点を1つだけ報告した上で、後は調査員から上がって来た"良い点"を全て伝える。」というスタイルにした所、数ヶ月後に改めて覆面調査を行うと「従業員の笑顔が増え、活気溢れる店に成っていた。」、「客の数が増え、売り上げが伸びた。」等、「同じ店舗が良い方向に変わっている。」というケース沢山出て来たと言う。冒頭で紹介した"良いコーチの条件"を思わせる話だ。

改めて「褒めて伝える」効果の凄さを認識した西村氏が、「延いてはパワハラ虐め等の消滅繋がるかも知れない。」と2011年に設立したのが「一般社団法人 日本ほめる達人協会」で、「褒める事に対する調査や啓蒙活動、セミナー、『ほめる達人検定』の実施等。」を業務としている。ほめる達人検定は1級から3級の3つの級が在り、3級に関しては2024年11月11日現在「75,763名」の合格者を出しているそうだ。

*****************************************************************
「頑張れ!」では無く、「頑張ってるね。」と言う方が良い。(既に頑張っている人に「頑張れ!」と言うと、言われた方は「此れ以上、どう頑張ったら良いの?」とプレシャーに感じてしまうが、「頑張ってるね。」と言う事で"今迄の頑張り"を認める事に成るし、未来の応援にも繋がる事に成るので、言われた方は遣る気を増す。)

褒める時は"結果"だけでは無く、"過程”を褒める事が大切。(結果だけを褒め続けると、言われた方は段々其れがプレッシャーに感じ出す。結果を出すに到った過程を具体的に褒める事で、更なる成長が見込める。)

サ行から始まる3つの誉め言葉「凄い」、「流石」、そして「素晴らしい」を意識して使う。(大事なのは、先ず此れ等の言葉を口にする事。そうすれば、そういう口にした理由が、自然と自分の中から湧き出て来る物だから。)

マイナス言葉を、誉め言葉に代える。(人間は誰しも、自分を守る本能として"相手の欠点"にどうしても目が行ってしまう。其の際、相手の欠点をマイナス言葉で伝えるのでは無く、誉め言葉に"変換"して伝える。例えば「けちな人に対して『けち』と言うのでは無く、『経済観念確りしている。』、『倹約家で在る。』、「節約家で在る。』、『自分にとって何が本当に必要かを知っていて、非常に意志が強い。』等、又、空気が読めない人に対しては『自分という物を持っている。』、『人に流されない。』、『場の空気を変えるだけの力強さが在る。』等の誉め言葉に変換する事で、言われた方はポジティヴな気持ちに成る。)
*****************************************************************


コメント    この記事についてブログを書く
« 「何でも在り。」で、本当に... | トップ | 約12兆8千億円の“御宝”発... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。