歴史は繰り返す

本題に入る前に一言。「仮面ライダー１号＆２号、そして仮面ライダーＶ３が戻って来るのは非常に嬉しいけれど、どうせなら本郷猛、一文字隼人、風見志郎は声だけで無く、映像としても登場して欲しかった・・・。」。

閑話休題。

エドゥサ革命によって国を追われ、異国の地で没したフェルディナンド・マルコス元大統領。ルーマニア革命にて政権の座から引き摺り下ろされ、海外に亡命しようとした所を革命軍によって捕縛＆銃殺刑に処せられたニコラエ・チャウシェスク元大統領。嘗てＴＶ画面で何度か目にして来た「独裁者が“落ちて行く”経緯」を、今我々は目にしているのだろうか？

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「ファラオのミイラ２体破壊、エジプトデモ暴徒化」（１月２９日、読売新聞）

カイロの商業地区では２８日夜から２９日未明に掛けて、暴徒化したデモ隊が商店を次々と襲撃、携帯電話や家電製品の販売店、衣料品店等のガラスが破られ、商品が略奪された。

ロイター通信によると、デモ隊の一部が２８日夜、カイロ中心部にあるエジプト考古学博物館に侵入し、古代エジプトのファラオ（王）のミイラ２体を破壊した。

ＡＰ通信によると、軍はカイロ近郊に在るギザのピラミッドを封鎖した。

在エジプト日本大使館によると、日本時間２９日夜の時点で負傷者等の報告は無い、と言う。
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軍部出身という事も在り、軍隊の力を背景にして２９年間以上も政権の座に在るホスニー・ムバーラク大統領。しかし、其の足元は大きく揺らいでいる。強権的な彼の政治姿勢に加え、貧富の差がどんどん広がっている事も在り、ムバラーク大統領の辞任を求めるデモ活動が拡大化しているからだ。今やエジプトは騒乱状態に陥り、デモ隊を鎮圧する筈の軍部の中からも、デモ隊を支持する兵士が続出しているとも言われている。アメリカ政府がムバラーク政権をバックアップしている事も在り、同政権が崩壊するかどうかは不明なれど、「独裁者の終盤」を又しても見せられている様な気がする。歴史は繰り返すだ。

エドゥサ革命やルーマニア革命でも、貴重な文化財や国有（私有？）財産の収奪や破壊という行為は見られた。「政変」という訳では無いが、ターリバーン政権による「バーミヤンの大仏の破壊」は記憶に新しい所だろう。今回のエジプトでも文化遺産が破壊されたという事で、此方も悪い意味で歴史は繰り返してしまった訳だ。明日食べる物も満足に無い人々が居るとしたら、文化遺産なんてどうでも良い存在なのかもしれないけれど、こういう形で「人類の貴重な文化遺産」が消滅してしまうのは本当に残念な事。