昨夜放送されたラジオ番組「高嶋ひでたけ・森田耕次のキニナル・サタデー」を聞いていた所、高嶋秀武氏が面白い話をされていた。先月、「フィリピンの元プロボクサーで、現役の政治家でも在るマニー・パッキャオ氏が、来年のフィリピン大統領選挙に出馬する事を明らかにした。」事を受け、就任以前に意外なスポーツをしていたアメリカ大統領の話をしたのだ。
「ラシュモア山」と言われても、ぴんと来ない方が大半だろう。アメリカ・サウスダコタ州の山だが、「其の白い花崗岩の露頭に、アメリカ建国から150年間の歴史に名を残す4人の大統領(ジョージ・ワシントン氏、トーマス・ジェファーソン氏、セオドア・ルーズヴェルト氏、そしてエイブラハム・リンカーン氏)の巨大な胸像が彫られている山。」と言われれば、「嗚呼、彼の山の事か!」と思い浮かべるに違い無い。
【ラシュモア山】
此の4人の大統領の内、トーマス・ジェファーソン氏を除いた3人は大統領就任以前、共通するスポーツをしていたのだとか。其のスポーツとは何と「レスリング」で、彼等は皆「元レスラー」なのだ。
アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントン氏は、ヴァージニア州のレスリング・チャンピオン。彼が47歳の時、其の噂を聞き付けたレスリングごろ7人が、「生意気だ!」と勝負に挑むも、全員が彼1人に遣っ付けられてしまったとか。
第26代大統領のセオドア・ルーズヴェルト氏も元レスラーで、大の格闘技好きだった。暇が在るとホワイトハウスにレスラー、ボクサー、柔道家等を呼んで異種格闘技戦を行い、自分が参加する事も在ったと言う。
極め付けは、第16代大統領エイブラハム・リンカーン氏。身長193㎝、体重82kgという恵まれた体躯の彼は、レスリングのチャンピオンで、何と「300勝1敗」という恐るべき戦績を残している。
「第40代大統領ロナルド・レーガン氏が元俳優。」というのは、“異色の経歴”として就任当時に可成り喧伝させれていたけれど、上記の3人が“元レスラー”というのは、今回初めて知った。
で、番組の中で紹介されていたのは、アメリカの俳優ドウェイン・ジョンソンに付いて。2020年、推定年収約93億円(8,750万ドル)で“世界で最も稼いだ俳優”に2年連続1位に選ばれた彼は、「ザ・ロック」のリング・ネームで活躍したプロレスラーとしても有名だ。そんな彼は以前、「将来、アメリカ大統領になりたい。」という夢を明かしたそうだが、或る世論調査では46%もの人が、「彼に、アメリカ大統領になって貰いたい。」と回答したそうだ。若し実現すれば、「元プロレスラーで、元俳優でも在るアメリカ大統領。」という事になる。