ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“裸の王様”の儘では何も変わらない

2021年10月25日 | スポーツ関連

昨夜、ジャイアンツ今季の最終戦を終えた。「踏ん張り所投手陣が、毎回同じ様に打たれ、致命的な失点をしてしまう。」、「チャンスに打撃陣が打て無い。打てたとしても同点止まりで、結局は相手チームに勝ち越しを許してしまう。」というのが今季のジャイアンツの特徴だったけれど、最終戦も今季を象徴する様な敗戦だった。

今季のプロ野球順位予想で、自分はジャイアンツを2位とした。「『昨年が出来過ぎだった。』という印象が在り、今季は2位が良い所ではなかろうか。」とも記しており、3位という最終順位自体に驚きは無いが、「想像していた以上に駄目駄目だった。」という思いは在る。

一昨日の段階で、ジャイアンツは原辰徳監督続投を明らかにした。「来年の参院選出馬するのだろうから、原監督は今季で退任するだろう。」と思っていたので、意外では在った。(予想が外れてしまい、皆様には申訳無い思いが。)とは言え、今月の記事「『2021年ドラフト会議』を終えて」の中で詳しく理由を書いた様に、「個人的には非常に不本意で在るけれど、来季は原監督の続投で仕方無し。」と考えていたので、原監督の続投には反対しない。

でも、ジャイアンツが原監督の続投を決めた理由に付いては、全く賛成出来ない。「チームは低迷したけれど、フロントとして満足な補強が出来なかった事も大きい。原監督には『選手、指導者を育て乍ら、勝って欲しい。』と御願いしている。(原監督との)信頼関係は変わっていない。」という事だが、今季の低迷、特に終盤の“絶望的な大連敗”は、どう考えても原采配の問題で在る。

2年連続(2019年&2020年)で日本シリーズに1つも勝てなかったのに、首脳陣は誰1人責任を取らなかった。」というのは、組織として真面とは思えない。そして今季、こんなにも駄目駄目なチーム状態だったのに、原監督が責任を取らないというので在れば、コーチ陣は大幅に入れ替えるべきだ。1軍のコーチとしては、元木大介ヘッド・コーチ阿部慎之助作戦コーチ留任内定という事だが、彼等を含めて「最適なコーチ陣に組み直す必要が在る。」と思う。

終盤のジャイアンツの大連敗には幾つかの要因が在ろうけれど、個人的には「9月3日~5日に甲子園球場で行われた対タイガース3連戦」が“大連敗に入る分岐点”だったと考えている。試合展開で言えば、(タイガース・ファンには申し訳無いけれど)ジャイアンツが3連勝していてもおかしくなかった。3日&4日に関しては、先発投手を引っ張り過ぎた感は在るけれど、結果論になってしまうので、どうこうは言わない。

問題は、5日の試合だ。初戦と2戦を落とし、ジャイアンツとしては絶対に勝たなければいけない試合。ジャイアンツの先発はC.C.メルセデス投手で、決して良い調子とは言えなかったものの、5回を投げ切って無失点。「0対6」とジャイアンツが大量リードをしていた。「今日は勝ちだな。」と思っていたが、6回表のジャイアンツの攻撃で、原監督はメルセデス投手に代打を送る采配。「何で?」と思わず声が出てしまった。ジャイアンツの流れでずっと来ていたのに、自ら流れを変える采配としか思えなかったから。だ。

其の日、解説を務めていた掛布雅之氏も、「此処で代打ですか!?何だ彼んだ言っても無失点に抑えているメルセデス投手を、こんな早い段階で交代させると、流れが変わる可能性が在る。後から投げる投手が、メルセデス投手より劣る事は、充分考えられるので。」という趣旨懸念口にされていたが、自分も全く同感だった。結果、ジャイアンツの投手陣は打ち込まれ、ジャイアンツは「6対6」の引き分けに持ち込むのが漸と

原辰徳氏が初めて監督に就任したのは、2002年の事。以降、「全く進歩が見られない原采配」等、彼の采配面での欠点を何度か指摘した。チームを優勝に導いた回数等、監督としての能力を全否定する気は無いし、自分が指摘した欠点に付いても、改善された点が無い訳では無い。でも、(過去に何度か指摘したけれど)最初に監督に就任して以降、一貫して治らない欠点に「相手チームを舐めた采配をし、其処からチームは泥沼に陥ってしまう。」というのが在る。

9月5日の対タイガース戦もそんな感じで、だからこそメルセデス投手に代打を送った時点で、とてもな予感がしたのだ。もっと遅い回での代打なら判るが、6回表という段階。又、攻守で在る坂本勇人選手を早々に変えた(案の定、坂本選手の代わりに入った選手が、守備で致命的なミスを連発。)のも、相手チームを舐め切った采配で在る。

タイガースの選手達が「もう勝ったと判断したんだな。舐めるなよ!!」と怒るで在ろう事は当然だし、こういう舐めた采配をすると「勝てる試合も勝てなくなる。」のだ。野村克也氏が好んで使っていた言葉に「勝ちに不思議の勝ち在り、負けに不思議の負け無し。」というのが在るけれど、加えるならば「勝ちからの引き分けに、不思議な引き分け無し。」だと思う。

問題なのは、こんな舐めた采配をしたのに、原監督を諫めるコーチが1人もなかった。という事。「“自”他共に名将と認める存在となった原監督には誰も物言えず、イエスマンのコーチ許りで周りを固めている。」と言わざるをない。全ての権限を握る“全権監督”に、腹蔵無く諫言出来るコーチが存在しないのでは、原監督は“裸の王様”で在る。

現役時代から“原軍団の大番頭”と言われて来た後藤孝志氏だが、言っちゃ悪いが「其れだけの理由で、コーチに招聘された。」という感じがずっとしている。野手チーフ・コーチという肩書だけれど、果たして其の役割を充分果たしているのだろうか?「“御友達”だから。」という理由では無く、「仮に気に食わない人物で在っても、的確な諫言が出来る者。」をコーチとして招聘して欲しい。其れが出来ず、原監督が裸の王様のでは、来季“も”ジャイアンツには期待出来ない。


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