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「棺桶のDIYがニュージーランドで流行 自分好みにデコレーション」(「週刊新潮[10月6日号]」)
「棺桶に片足を突っ込んだ老人」といったら普通は悪口、高齢者が耳にし様ものならムッとするのが道理だが、片足どころか全身を棺桶に突っ込んで嬉々としている御老人達が居る。
所はニュージーランドの北島、ロトルア市。此の街で今、自分が死んだ時に入る棺桶を“DIY”で自ら作るのが、老人達に流行っていると言う。
「“キーウィ・コフィン(英語で棺桶の意)・クラブ”という会が2013年に発足。毎週水曜日、朝8時に地元の建設会社が提供してくれた作業場に50人から60人が集まり、木製の棺を作るのだそうです。自分好みにデコレーションし、自分の棺を作り終えた人は他の人を手伝ったり、寄付用の棺を作ったりするんだとか。」。(現地在住ライター)
創設者のケイティ・ウィリアムズさん(77歳)によると、「始まりは10年以上前、2003年に地元大学で退職者向け講座が開かれた事だったんです。クラスの1人が『自分の棺を作ってみたい。』と発言したのですが、其の時はクラスがシンとしましたよ。でも、『面白いかも。』という事になって、言い出しっ屁の人の家のガレージで作り始めたのです。」。
葬儀店で買うと、通常3,000NZドル(約22万円)以上する棺が、自分で作れば250NZドルと10分の1以下。チューリップ柄にしたり、飛行機のデザインにしたりと、柄も形も自由。じわじわと人気が広がり、“DIY棺桶クラブ”は、全土に広がりつつ在ると言う。
ケイティさんは言う。「皆、和気藹々と楽しんでいますよ。何より良いのは、死に付いてオープンに話せる事。」。
“其の日”迄は、MY棺桶はコーヒー・テーブルとして使ったりしているそうだ。
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「人は亡くなったら、“物”になってしまう。残した家族に余計な金を使わせたくないし、“物”に大枚を叩くのは勿体無い。」というのが自分の考え。燃やしてしまう棺桶に高額な費用を払うというのも、個人的には馬鹿らしいと考えているので、以前、段ボール製の棺桶が発売された事を知った際には、「自分の棺桶は、此れで充分。」と思った物。そんな自分なので、今回の“DIY棺桶”には「良いなあ。」と思う。自分好みの棺桶が作れて、御負けに格安なのだから。
従来の高級な棺桶を望む人は、其れを使えば良い。そんなのは、個人の自由だ。自分は“DIY棺桶”で充分だし、日本でも流行って欲しい。