ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

正に紙一重

2013年10月17日 | スポーツ関連

昨夜、セ・リーグクライマックス・シリーズ(CS)ファイナル・ステージ開幕ジャイアンツ内海哲也投手、カープ大竹寛投手が、其れ其れ先発としてマウンドに上がった。

 

先制点はカープが取った。2回表の13塁で、カープの石原慶幸選手が放った三塁線の打球を取ったジャイアンツの村田修一選手が、体勢を立て直して本塁に投じた球が3塁走者梵英心選手の身体に当たり、悪送球に。2塁走者生還し、2点を先制したのだ。

 

内海投手にとっては気の毒な失点だったが、ファースト・ステージタイガースを2立てして勢いに乗るカープが相手だけに、ジャイアンツ・ファンとしては非常にな思いが。

 

「0対2」とカープの2点リードで迎えた4回裏、ジャイアンツは絶好の得点を迎えた。無死満塁という状況を作ったのだが、結果的に取った点数はホセ・ロペス選手の犠飛による1点のみ。4回終了という早い段階だったが、自分は此の時点でジャイアンツの敗戦を覚悟したのだった。

 

無死満塁で打席に入った坂本勇人選手が、全く打てそうな雰囲気が無いに、空振り三振に終わってしまった事が原因・・・では無い。2回裏の第1打席でも空振り三振する等、レギュラー・シーズン終盤から打撃不振が続いている彼を、6番よりも下位に据えなかった原辰徳監督の判断を問題にする人が居るかもしれないが、其れ結果論で在り、個人的には誤りで無いと思っていた。

 

1点を取った後、亀井義行選手が四球を選んで2死満塁となり、内海投手の打順になった際、彼を見切っ代打を送った事が原因・・・でも無い。チームのエースを、4回投げ切って「失点2」という状況で降板させるのは、「余りに早過ぎる。」と思われる方も居るだろうが、試合前から「今日はプロセスでは無く、何が何でも勝ちに行く。」と宣言していた原監督だし、気合が空回りして感の在った内海投手だけに、彼の場面での降板は「在り。」だと自分は思った。大事なのは、「降板後の内海投手をメンタル面も含め、首脳陣がきちんとケアしたか?」だが。

 

では、何が原因で、「今日はジャイアンツの負けだな。」と自分は思ったか?其れは、内海投手の代打として送られたのが石井義人選手だったから。

 

4回迄、流れは只管カープに在った。4回裏に無死満塁という絶好のチャンスを迎えたものの、1点を取っただけで2死満塁という状況。「無死満塁のチャンスで、1点しか取れずに終わってしまったら、ジャイアンツに向き掛けた流れが、再びカープに向かってしまう。」と原監督が懸念したのは理解出来る。自分も同様に考えていたので、追加点を必死で取りに行ったのは間違いで無い。

 

でも、昨年の石井選手とは異なり、今季の彼は此処ぞという場面で打てていない。「相手が右投げだから、左打ちの石井選手を。」という事なのだろうが、絶対に追加点を取らなければいけない場面だっただけに、右or左関係無く、彼の場面ではチャンスに滅法強い矢野謙次選手を選択すべと自分は思ったのだ。

 

石井選手が空振り三振し、ジャイアンツは1点だけで終わってしまう。「今日ジャイアンツが負けて、(レギュラー・シーズンで優勝したジャイアンツに与えられたアドヴンテージの1勝分を加味し)『1勝1敗の五分』か。でも、明日のカープの先発はエースの前田健太投手だから、ジャイアンツは又、負けが濃厚。そうなると、流れは一気にカープに向かうだろうなあ。」という不安が増したのだが・・・。

 

結果として、「3対2」でジャイアンツが勝利を収めた。「原監督、肝心な場面で指し手を誤ったな。」と思っていたが、判断が誤っていたのは自分だった訳だ。

 

勝ちには勝ったけれど、ジャイアンツにとっては正に紙一重の勝利だったと思う。走・攻・守全てに於て、ジャイアンツが僅かに上回っていたが、1つ間違えばカープが勝っていたと思う。其れだけ、カープのチーム力は脅威だ。


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