ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

自治会活動

2024年05月30日 | 其の他

地域のトラブルを防ぐ意味でも、自治会という組織は不可欠と考えている。でも、其の一方で、実際に自治会活動に参加すると、「面倒だなあ。」と感じる事は、正直結構在る。一定間隔で回って来る“班長”の仕事は、遣らなければならない事が其れなりに在り、「煩わしく無い。」と言えば噓になる。昔に比べると、班長として遣らなければならない事柄がグンと増えた様に感じるが、其れも「“増え続けているで在ろうトラブル”を未然に防ぐべく、次々と増やされていったのだろうな。」と思ったりする。班長という役割ですら煩わしさを感じるのだから、もっと上の役職の方々は、本当に大変だ。

結構前になるが、「収集所に、折り畳み式塵収集ボックス導入し様。」という話が、入会している自治会で持ち上がった。其れは「決められた場所に置かれた塵の上に網を被せる。」というスタイルだったのだが、汚れた網を手で触るのが気持ち悪かったし、何よりも「が網を捲り上げ、生塵を漁っ挙句、塵を辺りに散乱させる。」という事が問題になっていたからだ。「網よりは、購入費用が高い。」とはいえ、各世帯の負担額は2千にも満たないので、折り畳み式塵収集ボックスの購入はすんなり決まると思ったのだが・・・。

導入を決める話し合いが持たれた際、殆どの人は大賛成だったが、「網のでも良いのでは?」という人も何人か。恐らくは「自宅前に塵収集所を設置するスペースが無く、塵被害とは全く無関係な人達。」の様に思われたが、1人の高齢男性A氏は“執拗”なんてレヴェルを超えた反対をして、周りを辟易とさせた。

「確かにそうだなあ。」と感じさせる部分が少しでも在る反対なら良いのだけれど、A氏の場合は「私は、此の住宅地に初期から住んでいる。」とか、「私は、〇〇(有名企業)で部長を務めていた。」といった“全く無関係な自慢話”を延々とする一方、肝心の折り畳み式塵収集ボックスに関しては、具体的に反対理由を挙げる事無く、唯々感情的に反対を口にするだけ。そんな“独演会”が1時間近くも続いたのだから、周りが辟易とさせられるのも当然。

何でも彼んでも文句を言わずにはいられない、小言幸兵衛的な人。」というのは、一定人数の組織では、必ずと言って良い程に存在する。で、そういう人物に限って、口煩い癖に、自分は責任を負わなかったり、決まり事を守らなかったりしても平然としている。事が多く、本当に困ってしまう。

1時間近く独演会を続けたA氏だが、最後にはブツブツ文句を言いつつも、折り畳み式塵収集ボックスの導入に賛成。「だったら、最初から賛成しろよ!」と言いたくなるが、民主主義の世界だから仕方無い。

自分が住む住宅地は、半世紀近く前に開発された。だから、初期の頃から住み続けている方々は“後期高齢者”、中には“超後期高齢者”の方も珍しく無い。住民の入れ替わりも無い訳では無いけれど、「後期高齢者以上が殆ど。」という住宅地だ。独居老人も少なく無いし、身体が不自由だったり、認知症を疑われる方も少なからず居られる様だ。

そんな状況なので、一定間隔で回って来る班長の役割を務められない方も居られ、そういう方は班長の役割から飛ばす事になる。取り敢えずは役割を務められる自分に、本来よりも早く班長が回って来てしまうが、其れは仕方無い事。寧ろ「体が不自由だったり、認知症を罹患している高齢者に、班長を務めさせるなんて気の毒だし、無理だよ。」と思っている。

昔、別の地域の自治会に所属している知人B氏から聞いたのだが、隣人の高齢者の言動がどうにもおかしく、認知症を罹患している様に感じられたと言う。で、B氏が班長を務めた後、其の隣人に順番が回る事になるのだが、(認知症の症状から)どう考えても役目が務まるとは思えず、気を遣って「大変でしょうから、次の方に班長を飛ばして貰う様にしましょうか?」と話した所、「其れは申し訳無いし、大丈夫ですよ。」とやんわりと断られたそうだ。其の方は普段の遣り取りから、“自身の認知機能”が衰えて来ている事は自覚しており、其の事を不安に感じてもいる様なのだが、責任感が非常に強いので、「何とか頑張る。」と班長を引き受けた。でも、「物忘れからのトラブルが結構在り、同じ班の方々は大変な1年だった。」とB氏。

B氏の場合、相手のプライドを傷付けない様、充分に配慮した言い方で“班長飛ばし”を隣人に提案したのだが、中には良かれと思って提案したのに、「私が呆けてるとでも言うんですか!失礼な!!!」と怒り出す人も居ると聞く。善意で言った事が、悪意に取られてしまう。という典型だが、だから人間関係は難しい。

高齢化が止まらない我が国。自治会に属する人間だけでは、集金やら配布やらといった事を含めた班長の役割を熟すのも難しくなって行くだろうし、アウトソーシング(外部委託)に切り替えて行く部分も出て来ると思う。でも、“元気な班員”の中には「自分達で出来るし、アウトソーシングに御金を出すのは勿体無い。」という考えの方も存在するだろうし、上記した様な小言幸兵衛的な人は間違い無く反対するだろうから、すんなり決まるかどうか・・・。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2024-05-30 20:21:24
こんばんは~
この問題、定年制のように「年齢でひとくくり」で解決できない所が難しいですね。
超高齢でもしっかりしている人がいる一方、若くても頑固で意固地な人もいるし。
有名企業で部長まで行った人なら、それなりの人望も有ったろうに、退職して残ったのが「妙なプライド」だけと見えるのは寂しくも悲しい。

私の住む町内の事ではありませんが、近隣の1500所帯ほどが住む大きな自治会では「ボス」がいるようで、以前あった老人会を復活させようという話が持ち上がった時、それまでにどんな遺恨があったのか、ボスの「私の目の黒いうちは老人会をつくらせない」の一言で立ち消えになっているそうです。
若いころは保守系の市会議員を何期も務め議会議長にもなり、自治会の会長も何期もしていた人だけに、誰も逆らえないようで。
最近見た社協ニュースでは、市の社会福祉協議会で筆頭幹事として現役バリバリ、当分支配欲は衰えなさそうです(笑)。
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>悠々遊様 (giants-55)
2024-05-30 20:33:40
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

地域に溶け込める高齢者というのは、概して女性が多い様に感じます。若い頃より“主婦”として生活して来て、ずっと地域の人達と密に接して来た女性に対し、男性の場合は“仕事第一”で来て、地域との接点が余り無かった事に加え、どうしても“現役時代の立場2から離れられないのが、地域に溶け込まない大きな要因ではないかと考えています。

とは言え、昔とは異なって“共働き家庭”が一般化した今、今後は“嘗ての高齢男性”の様な高齢女性が増えて来るのかも知れませんね。「現役時代は現役時代、リタイア後はリタイア後。」というスパッとした切り替えが出来れば良いのですが、「言うは易く、行うは難し。」という事なのでしょう。

知り合いの知り合いが高齢者施設に入居したものの、1年も経たない内に退所し、子供夫婦の家に住む事になったそうです。何でも其の高齢者施設には“大ボスの住居人”が居り、其れこそ箸の上げ下げ迄指示して来る五月蠅さだったそうで、そういう環境に嫌気が差したと。大ボスだからこそ他の住居人のみならず、スタッフも見て見ぬ振りを決め込んでいたとかで、どういう世界にもこういう困った人は居るんですね。
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