銀幕大帝α

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狼の死刑宣告

2010年03月22日 00時15分02秒 | 洋画サスペンス
DEATH SENTENCE/07年/米/106分/劇場公開
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン

<ストーリー>
息子をギャングに殺された男が法の裁きに満足せず、自ら犯人に復讐。だが、それがギャングのボスの怒りを買い、抗争に発展する。
<感想>
頭が吹き飛び、足がもげる。

過激なバイオレンスショックの数々は流石『ソウ』シリーズ生みの親であるジェームズ・ワンならではと言った所か。

変な役柄しか印象にないケヴィン・ベーコンが、本作では家族を殺された副社長という一般的な人物を好演。

しかしガチで頭髪を剃り、後部に剃り残しをチラつかせながら、ショットガンとマグナム装備で復讐の鬼と化す辺りは、彼以外に誰が出来ると思わせる程の適役で、リアリティも兼ね揃えているので思いっきり感情移入出来る。

息子を目の前で殺され、犯人に復讐するも、ギャング一味の報復に遭い、妻をも失う。
この事で、優しいパパ像が完全にぶっ壊れた男は、大金で銃を買い、素人とは到底思えない銃捌きで悪党に裁きを下していく。

この一連の流れには否応無しに引き込まれ、又、男の取る行動には共感さえ生まれる。
これも全て、序盤で裕福な家庭の幸せな日常を、嫌味無く丁寧に描いていた事が上手く活きている証拠。

クズのギャングによる身勝手な殺人が、幸福を夢見る家族の将来を破壊し、そして普通の男の良心をも粉砕する。

クズにはクズなりの死を!と、観る側にも同情心をも捨てさせる事で奮起を促せ、片っ端からワルどもを非道に始末していく様は、興奮と共に感動すらも押し寄せてくるが、全てにカタが付いたラストでは何とも言い難い悲しみだけが漂い、痛く胸が絞め付けられました。

ぐったりと血まみれでソファーに座り、思い出のビデオを観ながら、僅かな希望を聞かされるも、今更後戻りは出来ないと、表情には出てなくとも、その場の空気でその悲壮感が読み取れるケヴィン・ベーコンの姿も素晴らしい。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
10/03/21DVD鑑賞
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コメント (12)
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