銀幕大帝α

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BEFORE DAWN ビフォア・ドーン

2013年09月12日 22時36分40秒 | 洋画ホラー
BEFORE DAWN
2012年
イギリス
82分
劇場公開(2013/06/08)



監督:ドミニク・ブラント
製作総指揮:マーク・プライス
出演:
ドミニク・ブラント
ジョアンナ・ミッチェル
アイリーン・オブライエン


<ストーリー>
妻・メグとの関係を修復するため、アレックスは夫婦水入らずで田舎町の別荘へと赴く。そこで突然メグは血まみれの凶暴な男に襲われ、噛み付かれた彼女は体調を崩してしまい…。

-感想-

「ゾンビ・オリンピック」イギリス代表作品。
因みに先日レヴューした『ゾンビ・クエスト』はオランダ代表。
あちらは終始コミカルなゾンビ・コメディ映画でしたが、こちらは至って大真面目に作られたゾンビ映画。
製作総指揮に『コリン LOVE OF THE DEAD』の監督、マーク・プライスが名を連ねているのも話題に。
主演のデブハゲ夫アレックス役をドミニク・ブラント監督自身が演じています。

夫婦仲最悪の設定。
妻メグは完全に夫婦生活に冷めてます。
まぁ仕方ないちゃあ仕方ない。
ニートで浮気性の夫やからねぇ。
でもアレックスは異常な程にメグを愛しておりますが、キスを拒否されるばかりか寝床も別々。
ふて腐れてやけ酒三昧な夫に呆れ果てるメグは1人で朝のジョギングに出かけるのですが、そこで血まみれの狂人に襲われ足を噛まれちゃう訳です。

と言う訳で、気分が悪いと寝込んでしまったメグは瞬く間にゾンビ化し、アレックスを襲うのですが、どうにかこうにかしてゾンビメグを地下室に閉じ込めて頭を抱えます。

さて・・・どうするべ?

するとそこへ助けを求めて部屋に飛び込んできた見知らぬ男。
その男の話からすると、街はゾンビで溢れ返り最悪な状況に。
必死の想いでこの田舎まで逃げて来たとの事ですが、他にもアレックスにとっては興味深い話も聞く事になるのです。

≪ある知り合いがゾンビになっていたのだが、人間を食ったら大人しくなって襲ってこなかった≫

この話にピンときたアレックス。
もしかしたら人間を食べさせるとメグは元に戻るんじゃねぇの!?

何故に結論がそこに結びつくんだよ(笑)

でもこれは何か面白くなりそうな予感。
てかその発想は私の中には無かったなぁ。
けどさぁ、大人しくなったのは満腹になったからじゃね?
とは思ったのだけど、アレックスは実行しちゃうんだよね~。
そんな私も、もしかしたら本当に元に戻るのかも、と意外な展開を期待しちゃったんですが。

世界の終焉を示唆するかのようなラストシーンが凄く良い。
メグ役の女優さんもそうですが、監督さん本人も気合の入った演技を披露していて、とっても哀しくなる様なラストになってます。
低予算ムービーながらも世界の終わりという地獄の始まりをきっちり映像として表現出来ていている点は高評価したい所。

ただ残念なのはゾンビの動きが滅茶苦茶速くてカメラが追いついていなんですよ。
ごっちゃごちゃしていて観辛かったです。
アレックスが車庫で襲われるシーンが特にね。
ここはもう少しカメラマンの方に頑張って貰いたかった。

とはいえ夫婦仲修復云々の過程を経てバッドなエンディングへと縺れ込むストーリーには悲壮感が大きく漂っており、胸を締め付けられるような想いをさせられるという意味では『コリン LOVE OF THE DEAD』に近いものを感じて、久々に人間ドラマに力が入ったゾンビ映画を観れた事に喜びは感じました。

本作で描かれた様に、愛の力だけじゃゾンビに支配された世界では妻も家族も救えないってのは正論なのかもしれんね。

評価:★★★
13/09/11DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2013-09-04
メーカー:アルバトロス

関連作:
『ゾンビ・クエスト』(「ゾンビ・オリンピック」オランダ代表)
『BEFORE DAWN ビフォア・ドーン』(「ゾンビ・オリンピック」イギリス代表)
『アンデッド・ウェディング 半ゾンビ人間とそのフィアンセ』(「ゾンビ・オリンピック」カナダ代表)

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