銀幕大帝α

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マニアック

2014年02月06日 20時33分18秒 | 洋画ホラー
MANIAC
2012年
フランス/アメリカ
89分
ホラー/サスペンス
R15+
劇場公開(2013/06/01)



監督:
フランク・カルフン
『P2』
製作:
アレクサンドル・アジャ
脚本:
アレクサンドル・アジャ
出演:
イライジャ・ウッドフランク
ノラ・アルネゼデールアンナ
ジュヌヴィエーヴ・アレクサンドラジェシカ
リアーヌ・バラバンジュディ
アメリカ・オリーヴォフランクの母
サミ・ロティビジェイソン



<ストーリー>
マネキンしか愛することのできない男・フランクは、猟奇殺人を繰り返していたが…。

傷つけなければ、愛せない。

-感想-

直接にイライジャ・ウッドを映すのではなく、常にイライジャ・ウッド視点で物語を動かすという演出は面白い試みだよね。
観ている側もフランクが今、どういった気持ちで女性と接しているのかそれとなく共有し合えた気分にはなれる。
それに自分自身がとんでもない猟奇殺人を犯している、そんな感覚にも襲われます。
なので、終始精神的にいや~な心持ちで観ちゃうんですよねぇ。
フランク視点からそのまま鏡に映るフランクの姿へと移行するシーンとか上手く作ってあって、どうやって撮ってるんだろう、なんとも不思議な映像を見せられました。

本作の大きな見せ場は、女性の頭皮を剥ぎ取るシーンなんですけど、ええ!?ってホラーファンなら誰もが声上げちゃうだろうし、今時のホラーで“何で?”って思っちゃうでしょうよ。
もっとエグイ描写のホラー映画なら他にもあるのに、何故にこの映画は

薄らボカシ

が付いてるんだ、と。
モザイクじゃないだけマシとかの問題ではないよねぇ。
頭皮剥ぎ取られた落ち武者ヘアの女性にはボカシないのに、剥ぎ取る時だけボヤケさせてしまうなんて訳わかめちゃんだ。
ボカシ映像を観た限りでもそんなにグロくないっしょ。
配給会社は気にし過ぎじゃないか?
ホラーファンはそこをきっちり観たくて楽しみにしてたのに、あれはちょっとあんまりだわ。
余計な事して、至極残念。

いやぁそれにしても最悪な終わり方でした。
ヒロインは助かるだろうって期待した私も私だけど、あんなにもどよ~んとしたエンディングを目にしちゃうとはね、参ったねこりゃ。
でも最悪な終わり方だからこそ、ホラー映画としては最高なものにはなっている。
下手にハッピーエンドで終わられるより断然良い。
これぞ、ホラー!って感じの作品でした。

母ちゃん淫乱だと子もおかしくなるってね。
トラウマ抱えたまま育った大人は犯罪者予備軍。
私は大丈夫か?
大丈夫かな多分。
別に私の母ちゃん淫乱じゃねぇし(笑)。

今作の恋人にしたい美女図鑑

フランクのマネキンに興味を持つ芸術家のアンナ。
演じるのはノラ・アルネゼデールさん。
滅茶苦茶美人な女優が出てきてビックリ&テンションあげあげ!
彼女もまたフランクと関わってしまっただけに頭皮狙われちゃってカワイソス。
フランクが彼女の部屋で余計な事を言って墓穴掘ってしまう場面は「アホだ」と思ったのだが、あの時フランクの正体に気づいてしまったが為にあんな結果になっちゃうとはね。
いや、気づいてなくてもいずれああなる運命か。
何にせよホント可哀想なアンナさん。

評価:★★★☆
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関連作:
『マニアック(1980)』(オリジナル)
コメント (10)
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