銀幕大帝α

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オルカ

2014年03月03日 21時25分28秒 | 洋画サスペンス
ORCA/ORCA: KILLER WHALE/THE KILLER WHALE
1977年
アメリカ/イタリア
92分
パニック/サスペンス
劇場公開(1977/12/17)



監督:
マイケル・アンダーソン
音楽:
エンニオ・モリコーネ
出演:
リチャード・ハリスノーラン
シャーロット・ランプリングレイチェル・ベドフォード
ウィル・サンプソンウミラク
ボー・デレクアニー
キーナン・ウィンノヴァク
ロバート・キャラダインケン
スコット・ウォーカースウェイン
ピーター・フートンポール



<ストーリー>
アメリカとの国境に近いカナダ東海岸沖で海底調査を行っていた学者・レイチェルは、いつものように潜水調査を開始。するとそこに1匹のシャチが現れる。

オルカ-それは聖なる海のロマンを告げる地上最強の動物!
紺碧の南太平洋から白氷の北極海へ12000キロ!いまオルカ対人間の巨大なドラマが始まった!

耳を澄ましてごらん。 海鳴りが“スパック”と囁くのが聞こえる。
果てしない大海原…そこにはまだ人間の知らない巨大なドラマが待っている!

いま、スパック・ロマンがやってくる!
オルカ
それは聖なる海のロマンを告げる地上最強の動物!


-感想-

『ハリー・ポッター』での校長役がここ最近では一番に記憶が新しい、故リチャード・ハリスが復讐に燃える一匹のシャチと対峙する羽目になる漁の船長を演じた海洋パニック映画の秀作。

オルカが憎たらしい程に頭が良くてワロタw
劇中でも学者のレイチェルが触れていたが、シャチは人並みの知力を持つらしい。
それに一夫一妻制のようで、夫のシャチは妻のシャチと子供を物凄く溺愛するとの事で、本作ではノーランが金儲けの誘惑に負けてシャチを生け捕りにした所、そのシャチは妻シャチの方で加え子供を身篭っていたことにより、それらを全て目撃した夫シャチが鬼の目で睨み付け「お前ら全員ぶち殺す!」と、壮絶な復讐戦を開始する内容になっています。

シャチの恨みを買ってしまったノーランは怖気づいてしまい、立ち寄った港町に滞在する事に決めたものの、シャチが次々と他の船を沈没させ、挙句にはコンビナートを火の海にし、ノーランの住居までもを破壊。
シャチどころか町人達からも怒りの標的にされてしまったノーランは、そのシャチからの挑戦を受ける事にし、再び船に乗り込み、海洋での戦いを決意する。
「こっちへこーい、こっちへこーい」とシャチの誘導で連れて来られた北極海で、ノーランはそれぞれの命を賭けた男同士の戦いに決着を付ける決意を固める!

乗組員含め、皆が皆、呆気無くシャチの不意打ち攻撃で命を落としてしまうのは少々見せ場的な意味では物足りないものはあるが、やる気の無いノーランをとことん追い詰めてやる気にさせ、船の移動がし辛い氷海まで引っ張り込み、シャチが有利の状態で妻と子の仇をきっちり取るというこの一連の流れがかなり面白い。

一部では『ジョーズ』の亜流と言われている作品だが、あちらはサメそのものが悪だったのに対し、こちらはシャチの方が人間の欲望に駆られた結果故の犠牲者的立場なので、人間の方が悪。
観て貰えれば分かる様に『ジョーズ』とはまた一線を画すパニック作品なのです。
両品を一緒の扱いにしちゃいかんよ。
『オルカ』は妻子を失ったシャチを主人公にし、愛する者を殺めた人間に仕返しをする過程を丁寧に纏めたリベンジムービーと言えるだろう。
なので『ジョーズ』のラストで味わう余韻とは異なり、『オルカ』で味わうのは悲しみ。
戦いを終え、全身傷だらけで今来た海流を引き返していくシャチの姿に、誰もが切なさを抱かされるはず。
未だ未見でこの記事を読まれて興味を持たれた方は是非ともレンタルして観て頂きたい。
間違い無く本作は復讐の中に悲哀を見い出す優れたパニック作品です。
日本公開時には『カプリコン・1』と同時上映された事を作品解説を読んで知ったのですが、何か妙にその『カプリコン・1』も久しぶりに観たくなってきました。

どうでもいい事ですが、私は今回が初見なのだが、今まで「オルカ」は「イルカ」の事だとばっかり思っていました。
名前が似ているという理由だけで勝手に判断したらいかんね(笑)

それにしてもこのシャチ、シーンによっては何処ら辺が本物で何処ら辺が作り物か判別出来ない程に上手く作られていたなぁ。

評価:★★★☆
14/03/03DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2009-06-24
メーカー:NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

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