銀幕大帝α

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悪魔の存在を証明した男

2015年11月04日 14時00分00秒 | 洋画ホラー
THE POSSESSION OF MICHAEL KING
2014年
アメリカ
83分
ホラー
劇場公開(2015/01/31)



監督:
デヴィッド・イァング
製作:
デヴィッド・イァング
原案:
デヴィッド・イァング
脚本:
デヴィッド・イァング
出演:
シェーン・ジョンソン
ジュリー・マクニヴン
ジェド・リース
エラ・アンダーソン
カーラ・ピフコ
カレン・ダグラス
パトリシア・ヒーリー
デイル・ディッキー




<ストーリー>
最愛の妻を事故で亡くしたマイケルは、妻の死因が占い師のアドバイスにあると思い込み、超自然現象的なことに嫌悪感を覚える。やがて、自らの肉体を実験台に悪魔の存在の検証を始め…。

-感想-

この世に神も仏もあるものか!
もし本当に居るのなら俺の中に入ってきてみやがれってんだ!

突然の妻の死に自暴自棄になった夫マイケルが、協力者をネットで募り、何故か悪魔を自分の体の中に取り入れようとするモキュメンタリータッチのホラー。
傍から見たらバカじゃねぇのかと思う様な暴挙に出る男の話である。

妻を事故で失った悲しみは痛い程分かるが、死んだ者の事よりも今、目の前で元気に生きている娘の為に新たな人生を再出発しようと何で思わんのかね。
完全に娘ほったらかしで、勝手に悪魔を召還しておいて完全に取り憑かれたものだから必死こいて追い出そうとする一連の流れが妙にアホっぽい。

「入ってこいや!」と鼻息荒くして悪魔を挑発してたかと思いきや、今度は「出て行ってくれぇ~」と懇願。
忙しい男である。
娘としても豹変した父を目の当たりにして大迷惑極まりなかった事だろう。

全ての出来事を映像に残すという体で話は進むので、家のあちこちに監視カメラは設置され、手持ちカメラ等を使って自分の姿を撮影しているのだが、たまにこれは誰が取った映像なんだ?というシーンも出てくる。
この辺は演出としての雑さを感じたのだが、マイケルを演じた役者が演技に相当の力を入れているので、その事でかなり雰囲気が危なっかしいものになっているのはホラー好きとしては面白い。
ドキッとかビクッとさせられるシーンも多く、主人公の行動には全く共感は得られないが、無性に先の展開が気にはなる奇妙な作品。

悪魔の存在を証明出来た男としても、天国に旅立った妻(天使)の存在をも証明出来た男としても、この映像は世に配信され多くの人の記憶に残り、又記録としても残る事には成功出来たかもしれないが、一人ぼっちになってしまった幼い娘が不憫に思えて仕方がなかった。
何事にも挑戦する事は大事だが、流石に悪魔を呼び寄せその存在を身を持って提唱するという行為は平凡な一家の長がやる事ではないだろうし、幾ら悲しみを捨て切れないとは云え、夫としても父親としても今回は選んだ行為による悲劇は最低最悪な結果に他ならない。

身勝手過ぎる行動で自身の体を破滅に導いた男マイケルは馬鹿野郎だ。

エンドロール冒頭がえらくカッコいい仕上がり。

評価:★★★
15/11/04DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2015-05-02
メーカー:インターフィルム

オフィシャル・サイト(日本語)
コメント (4)
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