映画 ビリギャル

２０１５年
日本
１１７分
ドラマ／青春
劇場公開（2015/05/01）






監督：
土井裕泰
原作：
坪田信貴『学年ビリのギャルが１年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
主題歌：
サンボマスター『可能性』
出演：
有村架純：工藤さやか
伊藤淳史：坪田義孝
野村周平：森玲司
大内田悠平：工藤龍太
奥田こころ：工藤まゆみ
あがた森魚：峰岸誠
安田顕：西村隆
松井愛莉：本田美果
蔵下穂波：香川真紀
阿部菜渚美：岡崎結衣
吉田羊：工藤あかり
田中哲司：工藤徹



＜ストーリー＞
高2の夏に学年ビリ、学校からは人間のクズと罵られていた女の子が、ひとりの塾講師との出会いから偏差値70の超難関・慶応義塾大学合格を目指す青春ストーリー。

この奇跡は、あなたにも起こる――

－感想－

結末は分かっていても感動出来た。
さやかの頑張りと講師・友人・家族の温かい協力に胸打たれるものがあったからだろう。

受験は自分との戦い、他人との戦いでもある。
それに勝って始めて全身に心地好い桜の花びらを浴びる事が出来るのだ。

それにしてもさやかの母思いな部分と、強気な姿勢には頭が下がってしまう。
これがあっての途切れがちだった家族の輪が最後には丸く繋がったのだから、さやかの心の優しさには大きく学ばされるものがありました。

一つの目標に全力で立ち向かっていく勇気。
例えそれが誰からも不可能だと言われても、やってみなきゃ分からないやん！と、寝る暇を惜しんででもゴール目指して突き進もうとする努力。
今この時期、多くの受験生がその一つのゴールを目指して猛勉強に励んでいる。
もう駄目だと我が子が挫けそうになっていたら、この映画を気分転換に見せてあげるのも良いかも。
そういう子達にとってはとても勇気付けられる参考書となるはずだ。

子供達はさやかの頑張る姿から色々学べる部分があるだろうが、大人である私の立場からすると塾講師の坪田先生の生徒に対する接し方に凄く共感を得られた。
昭和の考えは捨てなきゃなと、今時の子は褒めて、褒めて、褒め尽くす事で成績が伸びるタイプが多いんだなという事実。

ここからはあくまでも私の持論なんですけども。
実際私も水泳のコーチをやっているので、坪田先生のやり方には頷ける部分が多い。
個々のスキルを伸ばす為に、やたらと叱り飛ばしても駄目。
まずここはとても良いよ、と褒めてあげると生徒は喜び、じゃあ何処が悪くてタイムが伸びないのか具体的な部分を自分から求めるようになってくる。
叱ってばかりだとプレッシャーに負けて潰れてしまう生徒がいるのは確かで、私はそういう先生（コーチ）から指導を受けて辞めていった生徒を何度も目にしているのもあってか、自分はそういう先生にはならないと決めているので、進級テストで落ちた生徒には個別に呼び出し、まず絶対に褒める。
「前回よりあそこがめっちゃ上手くなってるやん」と、時には頭をポンポンと叩いてあげる。
するとその生徒はある程度自身が成長している事を実感出来る。
でもテストの結果は不合格だ。
では、何処が悪かったのか気になるのは当然。
そこで私は褒めた後に「でもね・・・」と悪い部分を指摘してあげる。
そうする事で生徒は良い部分も分かり、悪い部分も分かり両方に納得する。
納得した上で、次のレッスンからは良い部分をそのままに悪い部分を自分的に意識しながら徐々に私と共に修正していくのだ。
これが「あそこが悪いから落ちたんだ」でアドバイスを終えると、その生徒はそこばかりを気にしてしまい、折角ものに出来た良い部分さえも台無しにし、下手すれば前よりも酷いフォームになってしまう悪循環に陥ってしまい、結局それ以上の上達は出来ず、もう駄目だと諦め、教室を去っていく。

こういう事ばかりしているコーチしかいない教室は通わせるだけ無駄。
親が求めるのは映画の中でも言っていたが、子がワクワクしながら通える優れた講師（コーチ）と環境が整った教室なんですよ。
そういう意味でも坪田先生の指導方法は素晴らしく感じたし、生徒のやる気を引き起こさせる上での先生としての努力すらも怠らない部分に色々と学べるものもあり、「まさにこういう先生だ！」と私自身が新たに目指すコーチ像というものを坪田先生から発見し得れたのは映画を観ての最大の成果だった。

あっと、不合格者の例を挙げましたが、合格した子には私滅茶苦茶笑顔で褒めてあげます。
おっしゃ！合格や！と握手したり、ギュッと抱き締めてあげたりね。
その時の子供たちの笑顔って男女問わずほんと天使の笑顔で、たまに一緒に喜んで（喜び過ぎて）ウルッと泣いちゃったりも（笑）。

個別指導も悪くないな。
私も独立して、個別教室開こうかしら。
勿論、今まで通りに生徒皆から感謝と信頼を寄せられるコーチとして。

「あの子は出来る子なんです！」
先生をやった事のない人には分からないだろうけども、ああいう親、多いッスよ。
いや、マジで。
その言葉を「ふんっ」と聞き流すよりも、じゃあ親の言う「出来る子」にしてやろうじゃないか、と逆に燃えるのが真の先生。
私はなるべく、そういう声にも耳を傾け、期待に沿えるように指導していますけどね。

諦めない気持ち、諦めさせない気持ち。
具体的にどうすれば良いのか悩んでいる、そこの貴方。
答えはこの映画の中にありますよ！！

今作のひたすら可愛い有村架純チャンの画像を貼っていく図鑑
無期停学処分を受け、金髪に染めたさやかチャン。


塾に通い出し髪の色を元に戻したさやかチャン。




夜遊びする事を止め、受験を頑張る事を決意し、けじめを付ける為にも髪をショートにしたさやかチャン。



普段着のさやかチャン。


そして、架純チャンのファンには堪らない胸の谷間～～～が見えるシーンでのさやかチャン。


私的一推しの場面はこちら。

おほっ！くっそ可愛い～～～！！

評価：★★★★
１５／１１／１５ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2015-11-12
メーカー：TBS

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