A WALK AMONG THE TOMBSTONES
2014年
アメリカ
114分
サスペンス/アクション/犯罪
劇場公開(2015/05/30)

監督:
スコット・フランク
原作:
ローレンス・ブロック『獣たちの墓』
脚本:
スコット・フランク
出演:
リーアム・ニーソン:マット・スカダー
ダン・スティーヴンス:ケニー・クリスト
デヴィッド・ハーバー:レイ
アストロ:TJ
ダニエル・ローズ・ラッセル:ルシア

<ストーリー>
ある日、血も涙もない凶行を繰り返す快楽殺人鬼のふたり組に14歳の美少女が拉致される。交渉役を任されたスカダーは、常軌を逸した誘拐魔たちに敢然と立ち向かう。
誘拐犯に告ぐ。殺したら、殺す。
-感想-
2014年
アメリカ
114分
サスペンス/アクション/犯罪
劇場公開(2015/05/30)

監督:
スコット・フランク
原作:
ローレンス・ブロック『獣たちの墓』
脚本:
スコット・フランク
出演:
リーアム・ニーソン:マット・スカダー
ダン・スティーヴンス:ケニー・クリスト
デヴィッド・ハーバー:レイ
アストロ:TJ
ダニエル・ローズ・ラッセル:ルシア

<ストーリー>
ある日、血も涙もない凶行を繰り返す快楽殺人鬼のふたり組に14歳の美少女が拉致される。交渉役を任されたスカダーは、常軌を逸した誘拐魔たちに敢然と立ち向かう。
誘拐犯に告ぐ。殺したら、殺す。


こういう映画大好きです。
静かな展開の中にも物凄い恐怖が潜んでいる。
これが観ていて結構ハラハラしちゃうんです。
ハラハラと言ってもアクションにではなく、無免許の私立探偵である主人公のスカダーがどういった解決を我々に導いてくれるのか、そこにハラハラさせられるんですよ。
派手なアクション演出はオープニングと終盤にある銃撃戦くらいなもので、アクの強いキャラクター達と綿密に練られたストーリーに魅せられる、引き込まれるサスペンス色の際立った映画になっており、じっくりと画を目で追い、緊張感を主に持続させながら鑑賞する事の出来る作品。
主要人物達を1本の線で順に結んでいき、個別の誘拐惨殺事件を介しながら全員を重要人として少女誘拐まで関わらせていくその無駄の無い物語構成が秀逸。
観始めるまではてっきりスカダーの娘が誘拐されて、それに対して怒りを爆発させながら犯人を追い詰めていくまでの話を映像化させているのかと思っていたのですが、全然違った。
妻の命を奪われた男の依頼を引き受け、最終的にはその犯人が関与してくる全く面識の無い少女を救う為にスカダーが自身の持つ鋭い観察力と洞察力を活かしながら執念で犯人達のアジトにまで辿り着けてしまうのは、それだけ刑事時代から変わらず正義感の強い人間だったからかもしれない。
しかしその正義感が強過ぎた為に犯人に対して非情にはなれず赦しを与えようとし、後始末を他人に任せてしまったのは失敗だった。
良かれと思ってやった事なんだろうけども、あそこは全てに決着が付くまで目を離すべきではなかった。
嫌な予感がして戻った先には目を覆いたくなる惨状。
悪党に情けは無用。
こういう奴には温情を与えるだけ無駄だと悟ったスカダーは鬼となり「屑は死ね」と言わんばかりに問答無用で引き金を引く。
正義を貫くのも一苦労だと、ずっしりと疲れきった状態で家に帰ったスカダーだったが、彼が仲間として雇った少年TJの目にはスカダーの姿はヒーローそのものとして映っていたようで、その事に気付いた後の哀愁漂わせる幕の引き方には作品全体を象徴しているかのようで、悪には決して屈してはならないと深く考えさせられるものがありました。
闇を抱えるも知的で渋い探偵を演じたリーアム・ニーソン、かっこいいッス。
作品の余韻に浸りながらエンドロールを観ていたら流れる曲に聞き覚えがあり、あれ?「スタンド・バイ・ミー」?イントロ似ているけど、これ「ブラック・ホール・サン」のカバーですね。
オリジナルはグランジブーム全盛期に人気があったバンド「サウンドガーデン」の名曲です。
"Soundgarden - Black Hole Sun" を YouTube で見る



二人組みの変態鬼畜誘拐犯に浚われてしまうリュドミラ、愛称ルミアちゃん。
スカダーの手柄もあり、なんとか命は救われますが、指を・・・。
こんな健気で美しい女の子に惨い事しやがるわ!
スカダーが交渉のやり手じゃなかったらバラバラ遺体にされちゃってただろうねぇ。
評価:★★★★

15/11/16DVD鑑賞(新作)


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レンタル開始日:2015-11-04
メーカー:ポニーキャニオン
オフィシャル・サイト(日本語)