銀幕大帝α

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ヴィジット

2016年04月09日 20時31分00秒 | 洋画ホラー
THE VISIT
2015年
アメリカ
94分
ホラー/サスペンス
劇場公開(2015/10/23)




監督:
M・ナイト・シャマラン
『アフター・アース』
製作:
M・ナイト・シャマラン
脚本:
M・ナイト・シャマラン
出演:
オリヴィア・デヨングベッカ(姉)
エド・オクセンボウルドタイラー(弟)
ディアナ・ダナガン祖母
ピーター・マクロビー祖父
キャスリン・ハーンママ



<ストーリー>
ベッカとタイラーの姉弟は、休暇を利用して祖父母の家に遊びに行くことに。優しい祖父と料理上手な祖母に温かく迎えられたふたりだったが、夜、部屋の外から異様な物音が聞こえ…。

あなたは絶対に、“その約束”を破ることになる――。

-感想-

シャマランが復活した!?とえらい騒がれてたけれど、本編を観て率直に思ったのは「そうか?」と。
まあ確かに『エアベンダー』『アフター・アース』を作ってた頃に比べたら原点回帰した風なホラー寄りの形にはなっていたけれども、大きく持ち上げる程の面白さはこの作品からは余り感じられなかった。
期待させといてこれかよ、て残念な気持ちの方が大きい。

ジャケットにはこれだけは絶対に守れ!的な3つの約束事みたいなのが書かれているけれど、そんな硬い約束をするシーンなんて出てこない。
婆さんがボケているので夜の9時半以降は部屋から出ないでね、みたいなやんわりとした爺さんからのお願いはある。
実際その時間を過ぎると婆さんは家の中を歩き回り、時には全裸になって騒いではいる。
ただそれだけで、そこから何か別の恐怖が生まれるとか、凄い秘密(実は悪魔だった等)が隠されているのかとか勘ぐるも、特に無し。
爺さんに至っても汚れたオムツを溜め込んでいたり、納屋で銃口を口に咥えていたりするが、それに関する謎かけが用意されている訳でもなく、普通に姉弟の一週間は過ぎようとしている。

いやいや、そこはシャマランだから絶対に最後はとんでもない予想外などんでん返しが出てくるはずだ、と少しワクワクしてしまった私が馬鹿でした。

ストレートにキチガイだったという、何の工夫も驚きも与えてくれないオチに唖然。
そのまんま、てかそんなのは初めから分かってたわ、こうもっと「えぇ!!」て驚愕するような捻りは無いんかいっ!と脚本の平凡さに肩を落とす結果となってしまった。

“入れ替わり”が作品としてのポイントなんだろうけど、こんなの勘が良い人なら途中で薄々と気づくでしょうし、そもそも初めに爺さんが「地下には入るな」と言った事が一番怪しいだろうよ、なんでそこへ真っ先に姉弟は行かないんだ?と疑問は起きる。

全編POVとして製作されているが、どうやら『パラノーマル・アクティビティ』の関係者が手を貸している様で(この時点でハズレほぼ確定)、それがこの手法を取り入れての演出になったのは明らか。
後は予算が超格安なのもあってか、シャマランが自分で金を負担する事により他人から色々ケチを付けられなくなったのを利用して、好き勝手に撮った事がこんな雰囲気だけの内容スカスカなホラーになってしまったんだろうなぁと、安くは仕上がり元は十分に取れた事は監督本人としては嬉しいだろうが、復活!復活!と騒がれたのを期待して観た私には全然物足りない所か、何処がどう復活したんだ!?と首を傾げたくなるシャマラン作品初期の勢いはまるで感じられない凡作だった。

評価:★★☆
16/04/09DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2016-04-08
メーカー:NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

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コメント (6)
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