KVINDEN I BURET/THE KEEPER OF LOST CAUSES
2013年
デンマーク
97分
ミステリー/サスペンス/犯罪
劇場公開(2015/01/24)
監督:
ミケル・ノルガード
原作:
ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q 檻の中の女』
出演:
ニコライ・リー・コス:カール・マーク
ファレス・ファレス:アサド
ソニア・リクター:ミレーデ・ルンゴー
<ストーリー>
殺人課から新部署・特捜部Qへの転属を命じられた敏腕刑事、カール・マークは、5年前に起こった美人議員失踪事件の捜査ファイルを見つける。その捜査結果に違和感を抱いた彼は、助手と共に調査を開始する。
-感想-
2013年
デンマーク
97分
ミステリー/サスペンス/犯罪
劇場公開(2015/01/24)
監督:
ミケル・ノルガード
原作:
ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q 檻の中の女』
出演:
ニコライ・リー・コス:カール・マーク
ファレス・ファレス:アサド
ソニア・リクター:ミレーデ・ルンゴー
<ストーリー>
殺人課から新部署・特捜部Qへの転属を命じられた敏腕刑事、カール・マークは、5年前に起こった美人議員失踪事件の捜査ファイルを見つける。その捜査結果に違和感を抱いた彼は、助手と共に調査を開始する。
-感想-
5月か6月だかに今年の未体験ゾーンの1本として上映された続編がレンタルされるとの事で、それならば前作も観ておくべきかなと思い借りてきました。
因みに前作(本作)も去年の未体験ゾーン作品での1本です。
これ、続編が作られていなかったら多分手にしていなかっただろう作品。
それ程、特に目をつけていた訳でもなく、どっちかと言うと借りる予定に入れてなかったもので、本音で「危ねぇ、借りてなかったら損してたわ」と心から唸らされる位に完成度の高い内容でした。
借りる予定に入れてなかったてのは、どうせ未体験ゾーン作品だから展開の乏しいサスペンスなんだろうなと勝手に判断していたからで、この考えは大きく間違っていたと大反省。
未体験ゾーンさんスミマセンm(_ _)m
言葉は汚いが 糞面白い!!
しっかりミステリーとしてもサスペンスとしても1本の良質な映画として成立しているがのポイント。
多くの未解決事件の中から一つの事件に絞り2人の刑事が捜査していく話なのだが、その話の流れに緊迫感が終始漂っていて、最後まで緊張の糸が途切れる事が全く無い。
人種と性格が異なる刑事2人なもので、互いに余り信用していないというか、距離を置いての捜査をし続けていくのだが、その内にそれぞれの良い部分を感じ取るようになり、徐々に離れていた距離が縮まって行くのには程好い安心感と、今後の連携プレイに遥かなる期待を持たせてくれる。
何故、被害者となる女は監禁される事になったのか。
一体犯人の目的は何なのか。
正体は誰なのか。
謎だらけの中ストーリーは進んでいくが、一つずつ順番にそれらの謎が解明されていく様はバカでも理解出来るという演出の美味さが一際輝く。
次第に真犯人の元へと近づいていく所に更なる気持ちの高ぶりが降臨。
いざその犯人と対面すると、その時点では2人は理解の無い上司のせいで停職食らっている事もあり、警察手帳も無ければ最低限な武器も所有していない状態で居るので、危うい雰囲気もプンプン。
案の定、素性と行動を見破られた犯人の反撃に遭い刑事も被害者もピンチに陥るのだが、ここでそれまでゆっくりと培って来た相棒としての距離が縮まった事が立証される訳で、救わなければ!という勇気が一気に解決へと導いて行く描写には胸が熱くなる。
オープニングでは未確認の男に銃撃され床に倒れ込むカールの姿が大映しされるが、それとオーバーラップする形で再びカールの倒れ込む姿と、相棒アサドが自身が腹に傷を負いながらも自分を助けに来てくれた事に目で感謝しているのが確認出来る、正に暗と明として綺麗に分けた演出が見事。
被害者女性も無事保護し、2人も停職を解かれて現職に復帰。
「殺人課に戻るか?」
「いや、特捜部Qでいい。但し相棒はアサド、そして秘書を一人つけてくれ」
続編では3人体制になるんでしょうか。
何にせよ、「特捜部Q」としての本当の活躍は誰も関わっていなかった一つの未解決事件を解決させ、新たな難事件に対しての挑戦を予感させるラストシーンを迎えた事でようやく正式に始動した事にもなる。
カールとアサド、この2人の名コンビによるこれからの研ぎ澄まされた感覚によって生まれる優れた捜査に目が離せない。
監督も続投した続編「キジ殺し」が凄く楽しみだ。
何時か元同僚1名が殺され、1名が重傷で寝たきりになった冒頭の事件もシリーズの中で解決させて欲しいものである。
評価:★★★★
16/04/01DVD鑑賞(旧作)
バナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2015-04-17
メーカー:マグネット・コミュニケーションズ
オフィシャル・サイト(日本語)
関連作:
『特捜部Q 檻の中の女(2013)』(第1作)
『特捜部Q キジ殺し(2014)』(第2作)
『特捜部Q Pからのメッセージ(2016)』(第3作)
『特捜部Q カルテ番号64(2018)』(第4作)