銀幕大帝α

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ナイト・ウォッチャー

2020年09月19日 20時43分24秒 | 洋画サスペンス
THE NIGHT CLERK
2020年
アメリカ
90分
サスペンス/犯罪/ミステリー
劇場公開(2020/07/17)



監督:
マイケル・クリストファー
脚本:
マイケル・クリストファー
出演:
タイ・シェリダン
アナ・デ・アルマス
ジョン・レグイザモ
ヘレン・ハント




<ストーリー>
アスペルガー障害の青年バートはホテルで夜間受付の仕事をしながら、自身のソーシャルスキルを向上させるため、客室にカメラを仕掛けて客の行動を記録している。ある夜、バートの勤務中に女性客が殺され、彼が第一容疑者となってしまう。客室のカメラが無実を証明しているが、バートはその存在を明かすことができない。そんな中、美しい女性客アンドレアが次の殺害ターゲットにされていると気づいたバートは、犯行を阻止するべく奔走する。

―感想―

なんかね、ラストシーンを観ていると悲しくなる。
切ない感じの空気が画面から溢れ出ていて、妙に目頭がグッときてしまったんだよねえ。

客室にカメラを仕掛けて盗撮する事自体はいけない行為だけど、バートは、というよりバートの目的はソーシャルスキルUPの為で、別にいやらしい心があって盗撮しているのではない。
アスペルガー障害から来るコミュ障を克服したい、その一心だけで設置しているから、悪気は全然ないんだよなあ。
だけど、例え悪気が無かったとしても、それを他人(刑事)に対して公にすることは、彼にも多少の罪悪感というか秘密を明かす所までには勇気が出ず、沈黙してしまうのも当然で、一人でどうにかしようという頑張りが鑑賞者の胸を打つんだわ。
初恋からの失恋、助けなきゃという使命感。
ここの流れから最後に訪れるのが自身に突きつけられる裏切り。

アンドレアと出会うまでは女性と一切交わった事の無いバートだったのに、初キスの経験で有頂天。
これが恋なのか、と嬉しくなるも、実際は利用されていたという残酷。
もうこれでバートは、女性恐怖症になって、又恋をするという気持ちは生まれないかもしれない。
完全に吹っ切れてしまったバートは彼の秘密を刑事に全部暴露して、そっと姿を消す。

何一つ報われなかったバートがどこかの街の通りをぶつぶつと独り言を発しながら歩いて行くラスト。
アンドレアへの正義が無駄となった後の姿だけに、前述したとおり、真面目な男ほど損をする、実に可哀想な男だ・・・といった心痛む感情だけが残り切なさが強く残った。

引きこもりの男が母親から「ぼくちゃん、ぼくちゃん」と過保護に育てられる、その印象を引き継いでいる親子像でしたが、この映画の主人公バートはちゃんと仕事はしているので、その点ではまだマシ。
「うるせえババア!」とも言わないし、障害はあるが、一人の優しき青年としては好感が持てる(上司・同僚からも認められていたしね)。
感情移入が出来ちゃうと、悲惨な終わり方は観てて辛いよ。

今作の美女図鑑

アンドレア役のアナ・デ・アルマス。
キアヌ・リーヴスが女二人から凌辱を味合わされる『ノック・ノック』でも大胆なヌードを披露していましたが、本作でもプールで泳ぐシーンでおっぱいがポロリ。
最近では『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のボンドガールにも選ばれたほどで、その美貌には目が釘付けにさせられます!

評価:★★★☆
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