銀幕大帝α

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グリーンルーム

2017年10月07日 15時01分02秒 | 洋画サスペンス
GREEN ROOM
2015年
アメリカ
95分
サスペンス
PG12
劇場公開(2017/02/11)



監督:
ジェレミー・ソルニエ
『ブルー・リベンジ』
脚本:
ジェレミー・ソルニエ
出演:
アントン・イェルチンパット
イモージェン・プーツアンバー
アリア・ショウカットサム
ジョー・コールリース
カラム・ターナータイガー
メイコン・ブレアゲイブ
パトリック・スチュワートダーシー



<ストーリー>
ライブ会場の舞台裏で殺人現場を目撃してしまったバンドメンバーたち。命を狙われる彼らは、圧倒的に不利な状況で楽屋に閉じこもるが…。

扉を開ければ
死が待っている―。


-感想-

割と良い楽曲持っているやんこの売れないバンド。
俺は好きやけどな。

その売れないバンドがネオナチ関係者が集うライブ会場の楽屋にて殺人現場を目撃。
罪を彼らに擦り付けようとあれこれ仕掛けてくる。

一点猛烈に気になったのが、その殺されていた女性。
理由が全く明かされない。
その内何らかの形で経緯を説明するのかと待っていたのだが、なーんもないよ~でした。
肝心の導入部分がこれじゃあねぇ、話に集中出来んわ。
何で殺されたんだ?てずっとそれが頭の中に残っていたし。

密室系スリラーなので、扉一枚隔てた攻防戦はそれなりの緊迫感はある。
バイオレンス色も見え隠れし、人によってはグロいと感じる描写も出てくるが、私にとっちゃあ大した事なく、もっと強烈な殺しのシーンとかがあっても良かったように思えた。

事件隠蔽する為にオーナーがやって来てあれこれ指示していく訳だが、何故か終盤になると手下に任せて、帰ってしまった。
最後までやり遂げてから引き上げろよ。
ここも「は?」て感じになって腑に落ちない。

他にも台詞で「誰々が~」てのがしょっちゅうあって、顔と一致出来ない自分的には「ん?」て出てきた名前と対象の人物を結び付けようと時間取らされてしまい、結局は分からないんだけども(笑)、考えている間に先に展開が進んでいてきちんと観ていない、というのがパターン化。
人、多過ぎなんよ。。。

これらを総合してみても細かい所に目を配ると理解もしくは把握し辛い部分がちょこちょこ見られ、適当に仕上げたもんだと思われても仕方がない雑な完成度。
もっとドロドロとした内容なのかと期待していただけに、個人的にはイマイチだったし、分かり易く丁寧を信条に作って貰いたかった。
ただ、ワンちゃんがひょこひょこ歩いてきてご主人様の遺体に寄り添う場面は泣けた。
例え飼い主が悪党だとしても、可愛がってくれた事には違いなく、ペットとしては亡骸を見て悲しみに暮れるてのは、動物好きな者としてはウルッとくるものがあるよ。

本作の主役は不慮の事故でこの世を去ったアントン・イェルチン。

仲間がバタバタと死んでいく中、片手半分千切れ落ちそうになった状態でもこんな場所で死んでなるものかと奮闘。
初めは柔な青年の様に見えたが、徐々に戦いの上で狂気を帯びて表情もガラリと変えてくる辺りに演技力の高さを伺える。
惜しい役者を亡くしちゃったなあ。

評価:★★☆
17/10/07DVD鑑賞(新作)
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