BLUE RUIN
2013年
アメリカ/フランス
91分
サスペンス
劇場公開(2015/02/14)
監督:
ジェレミー・ソルニエ
脚本:
ジェレミー・ソルニエ
撮影:
ジェレミー・ソルニエ
出演:
メイコン・ブレア:ドワイト
デヴィン・ラトレイ:ベン
エイミー・ハーグリーヴス:サム
ケヴィン・コラック:テディ
イヴ・プラム:クリス
<ストーリー>
ホームレスのドワイトは、ある日、両親を殺した犯人が釈放されることを知る。ショックを受け我を失った彼は、「復讐を果たす」という想いだけを胸にして、たったひとりで犯人の下へ向かう。
-感想-
2013年
アメリカ/フランス
91分
サスペンス
劇場公開(2015/02/14)
監督:
ジェレミー・ソルニエ
脚本:
ジェレミー・ソルニエ
撮影:
ジェレミー・ソルニエ
出演:
メイコン・ブレア:ドワイト
デヴィン・ラトレイ:ベン
エイミー・ハーグリーヴス:サム
ケヴィン・コラック:テディ
イヴ・プラム:クリス
<ストーリー>
ホームレスのドワイトは、ある日、両親を殺した犯人が釈放されることを知る。ショックを受け我を失った彼は、「復讐を果たす」という想いだけを胸にして、たったひとりで犯人の下へ向かう。
-感想-
ほぼ会話が無いまま最初の復讐が果たされるまでの冒頭からの20分間で既に凄い。
絶妙な展開には一気に引き込まれてしまった。
これは間違いなく監督自身が書いた脚本の良さと演出の上手さが際立っているという証。
親の敵討ちだけを頭に置いてホームレスとして生きてきたドワイト。
しかしこの男、決して銃の扱いに慣れているとか、屈強な体付きをしているとか、何かしらの取り得がある訳ではなく、ただただ普通の弱々しい人間。
なので何処か頼り無さげな雰囲気は漂わせており、観ている私ですらも冷や冷やとしてしまう部分がありながらも、どうにかこうにかして復讐を遂行していく、この緊張感が良い具合に心臓を刺激し心拍数を上げてくれる。
姉の言葉を受け、一家を全員血祭りに上げるまでは警察には自首しないと決意したドワイト。
また相手も身内が殺された以上、こちらも警察には通報せぬまま全てに片を付ける決断を下す。
復讐と報復が入り乱れた90分、本当に目が離せない面白さがあった。
幾度と無く怪我を負うも、目的を果たすまでは絶対に途中で投げ出さないと、十分に計画を練って終には相手側の家に留守中を狙って忍び込み、銃を構えて帰りをひたすら待ち続ける。
ここでの何時帰ってくるか分からない緊迫した空気も、しっとりと手に汗を滲ませてくれる。
ドワイトと一家。
双方がようやく対峙した時、どのような結末が待っているのか。
怒りに震えている人間に対して話し合いでは事態が収まるはずが無いという悲しき終幕。
居た堪れない気持ちを大きく抱きながらも、見事なサスペンス映画を観れたという嬉しさ、良質なサスペンス映画に出会えた嬉しさの方が大きく勝る、そんな作品でした。
途中でドワイトに力を貸してくれる旧友との一時が唯一の心の安らぎを感じる箇所かもしれない。
急に訪ねてきたドワイトに嫌な顔一つせず、又ピンチ時には正当防衛だと助けてくれたその優しさ。
ハグし合って別れを告げるその瞬間にグッと目頭が熱くなる。
ベン、君は良い奴だ!
評価:★★★☆
16/02/14DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2015-07-03
メーカー:トランスフォーマー
オフィシャル・サイト(日本語)
これ、かなり良かったです
主人公が平凡な人間なので、復讐するにも常に危険が隣り合わせなんですよね~。
そういう所にハラハラした気持ちも生まれました。
こういう平凡な男が怒りに任せて復讐をすると、こういう無情で悲しみに満ちた結果を招くのかもしれないなぁと、かなり現実的な描き方をしているのが好みではありました。
昨年の未体験ゾーン作品の中では1番かもしれないです。
そそ、会話が無いというのがまたリアルなんですよね。
淡々としている運びが何やら妙に臨場感ありました。
行きあたりばったりな部分も含めてリアルでしたよねぇ~
今まで観た中でちょっと無かった復讐劇かも?
ホント、フツー体形のフツーの人間でしたね。
仰る通り、何かに秀でているとか鍛え上げられた肉体派とかでも無いですものね。
最初の留守家でのシーンもそれこそありそうな話ですよねぇ
コメント&TBありがとうございます。
旧友との出会いから別れまでは唯一心が休まるシーンでした。
特に別れの時は深い友情を感じてホッコリでしたよ。
確かに「落とし前」という言葉が妥当な作品でしたね。
最後は切なかったです。
そうそう、旧友とのやりとりは良かったですね。
男と男の絆を感じました。
全てにおいて「落とし前」という言葉を想起させる作品でした。
コメントありがとうございます。
ベンは主人公の行方が不明になった時もビラを貼ったりしてくれた人でしたよね。
そんな主人公を温かく迎えて、協力もしてくれてと、良い友人を持ったなぁと思いましたよ。
彼が居る、居ないでは大分話も変わってしまったでしょうね。
そうなんですよね。
あの子は殺せないというきちんとした理由があるんですよ。
だから余計に切ないラストシーンではありました。
コメントありがとうございます。
そのような謳い文句が書いてありましたか。
そうとは知らずに観たのですが、中々インパクトのある開始20分間でした。
計画は入念に行っているんですけど、普通の男なので、何処か鈍臭さはあり、そういう意味ではハラハラしちゃうものはありましたねぇ。
脚本の良さが隅々にまで感じる秀作でした。
なんでドワイトの両親が殺されなければならなかったのかという理由を知ると、最後の引き金を引けない、仇一家の末息子。
ああ、本当にブルーな雰囲気がしましたね。
まさにその通りの作品でしたよね
入念な計画…ただ、計画はあくまで計画であって実行時のミスは計算に入らなかった
一家VS一家になってしまう構図
ふた家族の血を引く青年 など
最期まで見飽きることなく一気にみれてしまう、良作でした
コメント&TBありがとうございます。
性格は優しい方で決して強さは持っていないですけど、頭の良さでなんとかその場を凌いで来たという感じでしたね。
髭面の時には想像にも出来ない普通の男でビックリしましたが、その頼り無い風貌が寄り一層緊張感をこちらにも与えてくれました。
この監督さんの能力は認めざるを得ない作品でした。
復讐の連鎖を止めようとするも連鎖は続くよどこまでも
ってことでしょうか、途中から変身しちゃうと普通のオッサンと言うかかなりな小市民
そうですよねなにげな緊張感が持続してる90分でしたねぇ
こう言う映画を作るお方はただ者でない