1stステージに深澤さんが、二世代前の先輩たち=日本のジャズの草分けの人々
について改めて調べているとかで、その中でも共演したことのある先輩について
エピソードなどを話してくれました。 中でもディック・ミネさんは面白くて
共演の時に、同時代のヒット曲だからと思ってジャズでもお馴染みの
「『鈴懸の径』なんかどうですか?」と聞いたら、
「いや!あれは灰田勝彦の持ち歌だからやらない!」とキッパリおっしゃったとか。
リハのときにまず、「可愛いね」とおっしゃってほっぺにちゅう!
も~~さすがです
で、私もディックさんのお姿を思い出しました。(マヒナ時代のことです)
何かのTV番組でお歴々が集まった時のこと、たぶん彼の最晩年だったでしょう。
中央のテーブルに座っていらしても、もうしっかり背骨が伸びない様子でしたが、
何か手を伸ばしてしようとしている・・・テーブルの中央にはキレイな盛り花がありました。
隣にいた菅原都々子さん(だったと思う)が
「兄さん、どうしたの?何がしたいのよ?え?花?胸に差すの?ハイハイ」
ダンディーは健在でした
昨今銀座通りを歩いていても、おめかしして銀座に来た老若男女はみかけることが
少なくなりましたが、この季節、白いソフトに軽い合い物のスーツをバリッと着ているご老体を見ると
何とも言えずいい気持になります。 うちのじいちゃんも小学校の参観日に両親の代わりを
務めてくれたときに、夏は上から下まで白麻でボギーみたいで、当時はずいぶん
恥ずかしくてイヤだったのですが、やっぱりダンディーでしたね
帽子を被った大人の男性は、人(特にご婦人)に紹介されると必ず帽子を取ってあいさつします。
そして人んちでは(店でも)必ず帽子は取ります。「ファッションだからいいじゃん」などとは言いません。
逆に、断りもせずに上着やネクタイを人前で取ることなどありえなかったと思います。
大人はちゃんとしなくてはいけません
「若く見える」ことにうつつを抜かしてはなりません。
とはいえ、銀座で過ごしていると、人は年齢と共に自然に大人になるわけでは
ないんだな、ということも実感してしまいますが・・・・女子編はまた別の機会に