本日は「七夕」です。 たいへん良くあることですが、雨模様です。
子供の頃には本当に心を痛めたものです。織姫と彦星が、年に一度の逢瀬ができないと聞かされたので。
旧暦であれば、7月7日は新暦8月初めにあたり(今年は8月2日)、ほとんど晴天でしかも月もまだ細いので
天の川もよく見えるはず・・・自然と連動しない社会的な都合による時間の設定のし方は時として、
ものすごく理不尽で不便です
「たなばた」はもともと「棚機」と書き、戻って来る先祖の霊に、機「はた」で織った布を棚に置いて祀る
風習と、中国伝来の星の伝説と、仏教の盂蘭盆会の合体で現在の日本風七夕祭りができあがりました。
短冊に願い事を書いて笹に結んで最終的に川に流す、というのは、先般書いた「夏越し祓え」ともルーツは同じで
夏を越した時点(旧暦立秋からは秋なので)でそれまでの穢れを「形代」で祓ってその形代を水に流す・・・
という行事として、いろいろな地方に残っています。 (ねぶた流しとか)
子供の頃は一つのことを思いつめるので、お願い事は「晴れて織姫と彦星が会えますように」と書いたりした
のですが、これはマチガイで、織姫の機織りに倣って芸事が上達するように(主として女の子の節句です)
という願い事でなければいけなかったのです。シマッタ(何が?)
だって周りの大人が教えてくれなかったもん・・・その大人たちも「親が教えてくれなかったもん
」
と言ったとは思いますが・・・。 ことほど左様に伝承は迷い道、日々の暮らしと社会の変化の中で
あるものは廃り、あるものはもてはやされ、時には意図的にゆがめられたりもして移ってゆくものですね
そんなわけで
本日(7月7日)ジャズバーエムズはお休みです。
古代に思いを馳せ,芸事の上達を願いつつ,雨の七夕(一応)を過ごしたいと思います。