元々は社交界にデビュー(フランス語;初登場する)した人を
「デビュタント」と言います。
「ジャズバー・デビュー」にもいろいろなケースがありまして・・・
ある日の7:00PM過ぎ。
見知らぬご老体(と言うのは失礼かな)がいそいそとカウンターに近寄り
「あー、やっと入れた」
私「こ、こんばんは。いらっしゃいませ・・」
老「5時半に来たら空いてなくてさあ」
私「はあ、オープンは7時なもので、申し訳ございま・・・」
老(やや耳が遠くていらっしゃるそうで、お構いなく話されます)
「しょうがねえから近所のバーへ寄ってさ、ビール一杯のつもりが
一杯じゃすまねえんだな、これが」
私「それはそうで・・」
老「でさ、まだ時間あるなあ、と思って外へ出てみたら◯◯って看板があってさ。
『名月赤城山』ってあんでしょ?」
私「さあ・・名前は聞いたことがありま・・」
老「やっぱ若い人は演歌はムリかね東海林太郎ってわかる?」
私「ハイ」(若くもないけど、それって演歌でしょうか?
戦前、昭和14年のヒット曲ですよ)
老「オレ、里が群馬なのよ。だからさ、そこの蕎麦屋は素通りできなくてさ、
しこたま日本酒飲んじゃったよ。でもここ(エムズ)は前から気になっててさ、
は~~やっと来れた。もー飲めねえ」
・・・・ナンノコッチャ
やはり昭和初期の"My Blue Heaven(私の青空)"を
日本語と英語で歌ったらたいそうお喜びでした・・・