銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

異色のデビュタント

2015-05-26 13:37:33 | 日記

 元々は社交界にデビュー(フランス語;初登場する)した人を

「デビュタント」と言います。

「ジャズバー・デビュー」にもいろいろなケースがありまして・・・

 

ある日の7:00PM過ぎ。

見知らぬご老体(と言うのは失礼かな)がいそいそとカウンターに近寄り

「あー、やっと入れた

私「こ、こんばんは。いらっしゃいませ・・」

老「5時半に来たら空いてなくてさあ」

私「はあ、オープンは7時なもので、申し訳ございま・・・」

老(やや耳が遠くていらっしゃるそうで、お構いなく話されます)

「しょうがねえから近所のバーへ寄ってさ、ビール一杯のつもりが

一杯じゃすまねえんだな、これが

私「それはそうで・・」

老「でさ、まだ時間あるなあ、と思って外へ出てみたら◯◯って看板があってさ。

『名月赤城山』ってあんでしょ?」

私「さあ・・名前は聞いたことがありま・・」

老「やっぱ若い人は演歌はムリかね東海林太郎ってわかる?」

私「ハイ」(若くもないけど、それって演歌でしょうか?

戦前、昭和14年のヒット曲ですよ)

老「オレ、里が群馬なのよ。だからさ、そこの蕎麦屋は素通りできなくてさ、

しこたま日本酒飲んじゃったよ。でもここ(エムズ)は前から気になっててさ、

は~~やっと来れた。もー飲めねえ

・・・・ナンノコッチャ

 

 やはり昭和初期の"My Blue Heaven(私の青空)"を

日本語と英語で歌ったらたいそうお喜びでした・・・

コメント
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